産地と種類を当てられるか?! 缶コーヒーメーカー社員が「利きコーヒー」に挑戦してみた

編集部:はまみ

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コーヒーが好き、コーヒーを日ごろよく飲むという人は多いと思いますが、使われているコーヒー豆の風味の違いまでわかる人は少ないのではないでしょうか。なんとなくおいしい……ような、コクがある……ような、すっきりしている……ような……? くらいの違いしか正直判別できないですよね。本当のコーヒー通を名乗るなら、そのコーヒーがどんなふうに「おいしい」のかをしっかり理解しておきたいところです。

そこで今回は、ダイドードリンコ株式会社で日々コーヒーの商品開発に携わっているコーヒーのスペシャリスト・小西さんに「利きコーヒー」に挑んでもらうことにしました!

■「利きコーヒー」にチャレンジ!

まずは広報担当の社員さんに協力していただき、豆の種類が異なる3種類のコーヒーを用意。もちろん小西さんは正解を知らない状態です。

三種類のコーヒー液が登場!

素人が観察しただけだと、ちょっと左端が薄い色に見える程度で見た目ではほぼ区別がつきません……。

さっそく、小西さんにテイスティングを始めてもらいます。果たして小西さんはそれぞれのコーヒーに使われている豆の産地や品種を当てられるのでしょうか?

ひとさじずつテイスティングを行う小西さん。真剣な表情!

悩むそぶりも見せずに「左から順に、エチオピア産、ベトナム産、コロンビア産」と即答!

全問正解! お見事!

なんでそんなにすぐわかったんですか?!

「コーヒー豆は育った環境によって味わいが全く違うんですよ。まず一番わかりやすいのがエチオピア。独特のフルーティーな香りが鼻からスッと抜けていきます。他の豆にはない特徴ですね」。

「真ん中のベトナムは『ロブスタ種』という品種なのですが、特徴としては麦茶みたいな独特の香りがします」。

「コロンビアは酸味と苦味にちょうどバランスが取れている重厚なコクが特徴です。これがコーヒーのベーシックな味なので、コロンビアをベースに他のコーヒーと飲み比べをするとわかりやすいですよ」。

「うーん、物足りない……」。開発業務で日々ブレンドコーヒーの複雑な味わいを調整している小西さんにとっては、コーヒー液から味と香りで種類を見分ける今回のチャレンジはあまりにも簡単すぎたようです。

しかしもちろんそこは想定内。こんなこともあろうかと、事前に広報担当の社員さんとこっそり用意していたより難易度の高い問題を繰り出すことにしました!

■「利きコーヒー豆」にチャレンジ!

次に用意してもらったのはコーヒーの「豆」そのもの。豆から産地を当てることは通常の業務で日々行っているテイスティングとは違い、小西さんにとっても本当にハードルの高いチャレンジになります。

用意してもらった4種類のコーヒー豆

今度はコーヒー豆も4種類に増やしてみました! 果たして、「利きコーヒー豆」も小西さんは、一発で全問正解できるのでしょうか?!

コーヒー豆の特徴を観察する小西さん

「左から順にコロンビア、ベトナム、ブラジル、エチオピアですね。」

なんと、またしても即答、全問正解! 今度は味や香りにも頼らず、サッと目視しただけのように見えたのですが……一体どうして豆を見ただけで産地がわかってしまったのでしょうか?!

豆にばらつきがあるエチオピア

「コーヒーは果物なので、収穫したコーヒーチェリーという果実の状態からコーヒー豆へと仕上げていく過程があります。その過程が同じなのがブラジルとエチオピアですね。ただし、仕上げた豆を格付けする際に『欠点豆』という割れたり発酵したりしてしまったものが多い場合があります。エチオピアはそういった豆が入っている割合が高く、豆のばらつきが大きい品種です」。

未成熟な豆が混ざっている

「手にとってもらえばよくわかりますが、サーフボードと言われる細長いかたちで、色も薄い未成熟な豆が混ざっています」。

ブラジルの『アラビカ種』

「一番わかりやすいのはブラジルです。全体的に豆が丸みを帯びています」。

均一で丸みを帯びている

「コーヒー豆は品種によっても質が変わるのですが、大きく分けて『アラビカ種』と『ロブスタ種』というものがあります。これはブラジルの中でも格付けが高い『アラビカ種』のものなので、未成熟な豆が少ないです」。

『ロブスタ種』が主流なベトナム

「ベトナムというのは、『ロブスタ種』という品種が主流の産地です」。

小さくて先の尖った豆が混ざっている

「ベトナム、ロブスタ種の一番の特徴として、涙目と呼ばれる小さくて先の尖った豆が入っています」。

細長いかたちのコロンビア

「コロンビアはある程度細長いかたちで、豆表面にしわが多く真ん中に白い線が入っている豆が特徴です」。

しわと白っぽい線で区別できる

「コーヒー豆の割れ目に白っぽい線が入っていて、豆全体にしわが多いと、コロンビアと思って間違いないでしょう。見ればすぐにわかりますね」。

利きコーヒーを全問制覇!

「利きコーヒー」に続き、「利きコーヒー豆」も見事一発で全問正解の小西さん。さすが開発担当、毎日コーヒーと格闘して理想の味を追求しているだけあって、コーヒーについての知見は相当のもののようです!

いかがでしたか? ひとくちにコーヒーといっても、使われているコーヒー豆の産地や品種の特徴によってそれぞれが個性ある味わいを作り出しているんですね。さらにこれらの豆をブレンドしてかけあわせれば……味の広がりは無限大! そう考えるとブレンドコーヒーの奥の深さが少しわかったような気がします。

文●学生の窓口編集部
取材協力●ダイドードリンコ株式会社 マーケティング部商品開発グループ 小西勝彦さん

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