全国大会でも優勝! 帝京大学の「ACLS研究会」は救命処置で日本一! 2ページ目

学生の窓口編集部
2016/03/14
大学生インタビュー
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■心肺蘇生法の全国大会で優勝……!

――これまでの活動実績を教えてください。

鈴木さん 2015年の『第一回全国医学生CPR選手権大会』では、関東・甲信越ブロックで総合優勝。そして全国大会でも総合優勝しました。

――全国優勝された「全国医学生CPR選手権大会」とはどんな大会ですか?

鈴木さん 本大会は、全国の医学生の心肺蘇生技術の向上を目的に、日本救急医学会主催で2015年度から始まった大会です。予選も含めて全国31校の医学部(1チーム5人)が参加し、成人、乳児に対する人工呼吸、胸骨圧迫(CPR)の深さ、リズム、テンポなどの正確さをシミュレーターによって点数化し、点数の高さを競います。個人戦と、3人1組で行うチーム戦があり、全ての合計点で総合順位が決まります。

――ブロック大会と全国大会でも、同じ内容で競うのですか?

鈴木さん 全国大会では実技に加えて「筆記試験」も行われ、正確なテクニックに加えて正しい知識も要求されます。私たちは予選でフェイスシールド部門1位、ポケットマスク部門3位、決勝戦では乳児CPR部門で1位を獲得し、予選、決勝戦共に総合優勝をすることができました。

――大会に参加されて勉強になったことはありますか?

鈴木さん 今大会でポイントとなるのは、質のいい胸骨圧迫(CPR)と人工呼吸です。質のいいCPRの条件として「強く、早く、絶え間なく」という3要素が重要となります。これらの要素は、胸を押す強さは胸が5cm以上沈むほど、速さは1分間に100回以上、中断は10秒以内といったように細かくガイドラインで決められていて、これらをいかに正確に行うかによって点数が大きく変わってくるのです。私たちはチーム全員が何度も繰り返し練習を行い、大会前にはかなり正確にこれらの手技をこなすことができるようになりました。

私たちの活動の最終的な目的は、いざというときにこれらの手技を正確に行い、患者さんを救命することですから、今回の大会、そしてその練習を通して、実際に目の前で人が倒れたときに少しでも正確に、そして冷静にこれらの手技をこなすことができるようになったのではないかと思います。

――より高いレベルの技術を会得できた、ということですね。

鈴木さん そして何よりも、「横のつながり」を築けたことが最大の成果です。私たちのように、救急救命について学生主体で勉強しているサークルは全国の医療系大学に存在しますが、サークル同士の交流はほとんどありませんでした。しかし今回の大会を通して、北は北海道から南は九州まで、全国の同じ志を持った仲間たちと意見交換し、そして互いの勉強会に参加するなどのつながりが生まれたことを本当にうれしく思います。

■覚えることでいざというときに役立つ

――鈴木さん個人の、将来の展望はありますか?

鈴木さん 私は現在4年生で、座学による学習を一通り終えて病院実習を行っております。現場は、教科書どおりにいかないとよくいわれますが、本当にその通りであることを実感しております。今までACLS研究会を通して、教科書で学んだ知識やシミュレーターを使って練習してきた手技は、実践しなければいわば「机上の空論」でしかありません。今後現場に出るに当たって、今まで学んだことをしっかりと実践に生かしていきたいと思います。

そして私は今年度をもってACLS研究会の代表を引退しますが、今後は現場での実践を通して新たに学んだことを少しでも後輩たちに伝え、次世代の育成に励みたいと思っております。

――読者には大学生のほかに大学入学前の高校生、中学生も多くいます。彼らにメッセージをお願いします。

鈴木さん 心臓マッサージと聞くと、なんだかとても難しいことのように感じてしまうかもしれません。だけどこれは練習すれば誰でも必ずできるようになるものです。そして、もしかしたらあなたの手で消えかかった大切な人の命を救う日が来るかもしれません。学ぶのが遅すぎて後悔することはあっても、早すぎるということはないでしょう。帝京大学板橋キャンパスのオープンキャンパスでは中高生向けに私たちACLS研究会がさまざまな体験コーナーを設けていますので、気軽に遊びに来てみてください。

――学んでおけばいざというときに役に立つかもしれませんね。

鈴木さん なんだか堅苦しくなってしまいましたが、BSL・ACLSというものは実際に体を動かして学んでみると案外楽しいものです。勉強くさくて苦手だと思ってしまっている全ての人に、この楽しさを伝えることも私たちの重要な使命だと思っております!

――ありがとうございました。

鈴木さんの言うように、救命処置を覚えておくことで、もしものときに人の命を救うことができるかもしれません。救命処置は自動車教習所などでも習うことができますが、やはり専門の人に教わるのが一番でしょう。機会があれば、ACLS研究会の体験コーナーに参加してみてはいかがですか?

帝京大学ACLS研究会のfacebookページ
⇒https://www.facebook.com/teikyoacls

取材協力:帝京大学、帝京大学ACLS研究会

(中田ボンベ@dcp)

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