京都在住マナー講師に聞く! 相手をよろこばせる「京都流」手土産マナー術 2ページ目

学生の窓口編集部

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■「持参した理由」を添えると受け取りやすい

続いて、「相手に遠慮なく受け取ってもらうためには、渡すときの気遣いも必要です」と野村さん。ここで、「手土産を渡すときに気を付けること」について教えてもらいましょう。

(1)タイミングに配慮する

相手の自宅に訪問して手土産を渡す場合、玄関を上がって部屋に通され、改めてあいさつした直後に手渡すのが基本のマナーです。ただし、生ものやアイスクリームのように冷蔵・冷凍保存の必要なものや、生花など、相手が冷蔵庫にしまう、花びんにさすことを考えると、玄関先で渡したほうがよいものもあります。状況や品に応じて配慮しましょう。

(2)手土産を持参した理由を添える

手土産は思いを形に表したものなので、その思いを言葉にして添えましょう。「心ばかりの品ですが」という一言のほか、いつもお世話になっている感謝や以前にごちそうになったお礼など、「何のために手土産を持参したか」を伝え、相手が受け取りやすいような心配りをします。

(3)紙袋か風呂敷を使う

ほこりをよけるため、手土産は紙袋に入れるか、風呂敷に包んで持参します。そして、紙袋や風呂敷から出してから相手に渡します。意外と知られていない渡し方のマナーとしてお勧めなのが、紙袋をお盆替わりにして、手土産の下に敷いて渡す方法です。これは、貴重な金品を贈呈する際には台にのせて渡すという古来の風習の名残でもあり、丁寧な印象と気遣いが伝わります。

最後に、「京都に住んでいると、海外からの観光客や、仕事や留学のために滞在している外国人と知り合う機会も多いんです」と言う野村さんに、観光都市、京都らしい手土産エピソードを教えていただきました。

「外国人の友人への手土産には、食べ物だと好みに合わないことがあるので、京都の伝統工芸の技を活かした雑貨を選んでいます。中でも『ユニークで使いやすい』と好評だったのが、和柄の風呂敷で作られたポーチ、日本の草花が描かれた京扇子、絞り染めの布で作られたアクセサリーです。手渡すときに、使い方や伝統技術について簡単に紹介すると、会話も弾みます」

振り返ると、筆者は手土産を選ぶとき、「店頭に並んでいる適当なものでいいか」、「センスの良さをアピールしたい」と思って、相手の好みやライフスタイルは二の次になっていました。相手を喜ばせる手土産術を身に付けて、コミュニケーションの一助にしたいものです。

(日暮ふみか/ユンブル)

取材協力・監修 野村英子氏。マナー講師。マナーフィニッシングサロンNoblesse(ノブレス。京都市中京区)主宰。京都で代々続く呉服商の家に生まれ、母方は老舗の刃物屋という伝統文化に携わる環境で育つ。国際線キャビンアテンダントとして活躍した後、マナー講師に。サロンでは、メイク、ファッションだけではかなわない内面の美しさを表現するための淑女マナーレッスンを行っている。http://madam-n.com/

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