これでもう迷わない! 薬剤師が教える、市販の便秘薬の上手な選び方

学生の窓口編集部(S)
2016/03/31
新生活
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これでもう迷わない! 薬剤師が教える、市販の便秘薬の上手な選び方

「便秘体質でお通じが4、5日ないことがよくある」という人が周囲に多くいます。そんなみなさんの共通の悩みの一つに、「ドラッグストアで便秘薬の棚を見ても、種類が多くてどれを選んでいいのか分からない」ということがあります。そこで、大阪府薬剤師会理事で薬剤師の近藤直緒美さんに、市販の便秘薬の種類や選び方について聞いてみました。

■「腸を刺激する」、「便を軟らかくする」、「腸を整える」の3タイプがある

まず、便秘とはどのような状態のことを指すのかを知っておきたいものです。近藤さんは、こう説明します。

「排便が順調ではない状態が便秘です。症状の目安として、便が3日以上出ない、毎日出るけれど量が少ない、便が硬い、残便感があってすっきりしない場合は便秘と言えます。

便が腸内で滞ると、悪玉菌が増え、アンモニア、硫化水素などの有害物質を含むガスが発生します。それらは腸壁から体内に吸収され、おなかが張る、食欲不振、肌荒れ、頭痛、肩こり腰痛、けんたい感、イライラ、うつなど、多種の不調を引き起こします」

続けて近藤さんは、

「便秘薬には次に挙げる3つのタイプがあり、成分によって効き目や刺激の強さが異なります。自分の症状や目的に合うタイプを選びましょう」と、主な市販の便秘薬の特徴を、次のようにタイプ別に挙げます。

(1)大腸を刺激するタイプ

・刺激性下剤

「センナ」、「センノシド」、「ダイオウ」などの漢方薬や、「ビサコジル」、「ピコスルファートナトリウム水和物」など大腸を刺激する作用を持つ成分を配合しています。その作用によって、大腸のぜん動運動(収縮して便を送り出す動き)を促し、排便を促します。

いずれも効き目、刺激が強いので、3日以上便が出ていない人、服用した当日や翌朝に排便を望む人にお勧めします。ただし、下痢や腹痛を起こすこともあります。

・膨張性下剤

食物繊維の一種である「プランタゴ・オバタ」、「カルメロースカルシウム」などを配合しています。コップ1杯以上の水とともに飲むと食物繊維が水分を吸収し、腸内でふくらんで大腸に刺激を与え、排便を促します。

少食で便の量が少ない人、残便感がある人に適しています。効き目、刺激は刺激性下剤より弱く、自然に近い排便が期待できるので、3日以上出ていないけれど下痢をするのが心配という人にも向いています。

(2)便を軟らかくするタイプ

・塩類下剤

「酸化マグネシウム」、「硫酸マグネシウム」などの成分が、腸内の水分を増やして便を軟らかくし、出やすくします。硬さが原因で便が出にくい人に適しています。

・湿潤性下剤

「ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)」という成分が、硬い便に水分を浸透させて軟らかくします。コロコロした硬い便が出る症状に向いています。

(3)腸の調子を整えるタイプ

・乳酸菌製剤

「ビフィズス菌」、「ラクトミン」などの乳酸菌が、善玉菌を増やして悪玉菌の増殖を抑え、腸内環境を整えます。下痢にも便秘にも効くという特徴がありますが、排便を促す作用がほかのタイプよりは弱いので、排便が1、2日ない、排便はあるのにお腹が張るなど腸の調子が気になるとき、また、便秘の予防として飲むのに適しています。

3日以上便が出ない、便が硬いなどの症状を改善したい場合は、(1)や(2)の下剤と併用するといいでしょう。

■薬に頼らず、便秘をまねく生活習慣を改善する

さらに近藤さんは、便秘薬の選び方について、次の注意点を伝えます。

「自分で薬のタイプを見分けるのが難しい、複数の症状があってどのタイプが合うか分からないなど、悩んだときは遠慮せずに薬剤師に相談してください。

また、乳酸菌製剤以外の同じ下剤を繰り返し使うと、腸の機能が低下してやがて効きにくくなる、下剤を使わないと排便が起きなくなるなど『慣れ』が生じることがあります。薬で一時的に症状が改善したら、以後は便秘にならないよう、生活習慣を改めることが重要です」

具体的にはどのようにすればいいのでしょうか。

「便秘は、食物繊維や水分の不足、運動不足、ストレス、不規則な生活などによって、便の量が減る、便が硬くなる、腸の働きが低下する、腸内の悪玉・善玉菌のバランスが崩れることで起こります。

食物繊維や水分を積極的にとる、毎日朝食をとってトイレに入る習慣を付ける、適度な運動をする、充実した睡眠をとるなど、規則正しい生活を送るようにしましょう。下剤を1週間程度飲んでも改善しない場合、ポリープやがんなど腸の病気の可能性もあるので、医療機関を受診してください」(近藤さん)

排便しにくい原因、自分の症状を考えたうえで、慎重に薬を選び、体調に注意しながら過剰に飲まないようにすることがポイントと言えそうです。

(日暮ふみか/ユンブル)

取材協力・監修 近藤直緒美氏。薬剤師。大阪府薬剤師会理事。なのはな薬局本店、真上(まかみ)店(ともに大阪府高槻市)を運営する有限会社スターシップ代表取締役。

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