若い世代ほど要注意! 眼科専門医が教える、話題の「スマホ老眼」の原因と予防法 

学生の窓口編集部(S)
2016/03/08
新生活
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若い世代ほど要注意! 眼科専門医が教える、話題の「スマホ老眼」の原因と予防法 

スマホでアプリを見たりゲームをしたりしているとき、急に眼がしょぼしょぼする、ぼやけてくることはありませんか。まだ老眼になるような年じゃないのに……この症状ってもしかして話題のスマホ老眼!? みさき眼科クリニック(東京都渋谷区)の眼科専門医・石岡みさき院長に聞くと、「若い世代に老眼が増えているわけではありません。スマホの操作によって現れる眼の不快症状が似ているのです」という答えが。いったいスマホ老眼とはどのような原因で引き起こされるのでしょうか。詳しくお話を聞いてみました。


■眼の筋肉が疲れて、老眼のように近くが見えにくくなる

――「スマホ老眼」と呼ばれる症状について、具体的に教えてください。

石岡医師  スマホで長時間作業していると、「顔を上げたときに、遠くがよく見えなくなる」、「新聞や雑誌など、手元の小さい文字がぼやける」、「画面の見え方が日によって違う」、「眼がやたら疲れて頭も痛い」、「眼がチカチカする」など、老眼に似た症状が現れることがあります。20代~30代の若い人に増えています。

――どうしてそのようになるのでしょうか。

石岡医師 スマホのように近くを見る作業を長時間続けると、眼の「調節緊張」と呼ばれるピントを合わせる作用がうまく働かなくなるためと考えられます。
眼はカメラのレンズに例えると、見たいものへの距離に応じて光の屈折を変化させ、焦点を網膜(もうまく)に合わせるように働きます。これを眼の「水晶体」と呼ぶレンズが担っています。
スマホ画面や新聞など近くを見るときは、「毛様体(もうようたい)」という筋肉が水晶体をふくらませてピントを合わせています。スマホの操作に夢中になって画面を見続けるということは、近くに焦点を当て続けることになり、毛様体が酷使されています。
遠くを見るときは、毛様体は力をゆるめるだけでいいので疲れません。
老眼とは、加齢によって水晶体が硬くなる、毛様体の筋力が弱まることで水晶体を膨らませる力が衰えるため、「近くが見えにくい。離すと見える」ようになる症状です。いずれは誰もが老眼になります。
つまり、眼とスマホの距離が近いことが原因で、老眼に似た症状が出ると考えられるのです。

■スマホ操作の最大の問題は、眼と画面の距離が近いこと

――「スマホ老眼」と、「老眼」は別のことなのですね。

石岡医師  そうです。若い人がスマホを使い続けることで、一般に30代後半から症状が出る老眼にはなりません。スマホを使い続けたことで、毛様体が疲れて一時的に疲れの症状が出ていると考えられます。

――ちょっと安心しました。

石岡医師  安心はできません。寝る前に布団の中で1時間以上もスマホで電子書籍を読む、ネットサーフィンをするなどしているとまばたきの回数が減少しますし、眼に害があると言われるブルーライトを受け続けているので、眼の健康にはよくありません。
若い人はピント合わせをする力が強いために、「調節緊張」が乱れることは少ないはずなんです。ですが、見え方が不安定、眼が疲れるという症状で受診する人が増えています。これは心配なことです。

――長時間のスマホ操作は、明らかに眼にはよくないようですね。ですが、もはやスマホなしでは生活が難しいと感じる時代です。何か予防策はあるでしょうか。

石岡医師  最も問題なのは、「眼と画面の距離が近いこと」です。パソコンなら、モニターまで40~60センチはあるでしょう。スマホは約15~30センチです。首を曲げて目前で操作する人も多いようです。ですから、長時間作業をする場合は、パソコンを使うようにしましょう。
また、スマホを操作するときは、「できるだけ眼から画面を離して短時間にする」、「1時間の作業につき10分は休みをとるようにする」、「画面を明るくし過ぎない」、「操作中はまばたきをする」、「スマホの画面が見づらくても眼に近付けないで、画面の文字を拡大して眼から離して見る」ようにしてください。疲れの予防にはブルーライトカットのメガネが役に立つこともあります。

――コンタクトレンズを装着してのスマホ操作中は、眼が乾きやすく感じます。

石岡医師  レンズは涙を吸収しますから、裸眼のときより眼は乾きます。そのうえ、まばたきをしないとさらに眼は乾いて痛みを感じることもあるでしょう。レンズ装着時のスマホ操作は特に注意が必要です。

――ありがとうございました。

スマホ老眼と老眼は別だけれど、スマホと眼の距離が近いことで若くても同じような症状が出ることが分かりました。スマホの画面をできるだけ眼から遠ざける、長時間作業はしない、操作中はまばたきをする、ときどき遠くを見て焦点を変えるということを実践しましょう。

(品川緑/ユンブル)
取材協力・監修 石岡みさき氏。眼科専門医。医学博士。みさき眼科クリニック院長。横浜市立大学医学部卒、アメリカ・ハーバード大学に留学、眼の免疫の研究に従事。帰国後、東京歯科大学市川総合病院にて角膜・前眼部疾患について学ぶ。両国眼科クリニック院長を経て現職。専門はドライアイ、眼のアレルギー。http://www.misaki-eye.com/

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