ロケットのさらなる進化が! JAXAで計画されている次なるプロジェクトとは! 2ページ目
■強化型イプシロンロケット 絶好調準備中!
『イプシロンロケット』とは、高性能でかつ低コストを実現するべく推進されてきた固体燃料型ロケットです。上記の『H-II』シリーズ、また新しい『H3』では、液体燃料が使用されますが、日本のロケット開発は固体燃料を搭載した小さな「ペンシル型ロケット」から出発しました。
この半世紀で蓄積された日本の固体燃料ロケット技術の集大成が『イプシロンロケット』なのです。全長24~26mと小ぶりなロケットですが、1段目には『H-IIロケット』用補助ブースタを用い、また2段目、3段目には日本が誇る世界最高性能の『M-Vロケット』の上部モーターを改良して使っています。
特筆すべきはロケットの打ち上げ管制がノートパソコンでもできるという点です。これはロケット自身が自分の点検を行うという自律システムによって実現されています。イプシロンロケットによって、宇宙と地球の距離がより近づくものと期待されています。
2015年12月21日には、秋田県・能代ロケット実験場において強化型イプシロンロケット2段モータ(M-35)の真空地上燃焼試験が実施されました。『強化型イプシロンロケット』は、2016年度ジオスペース探査衛星『ERG』の打ち上げに使用される予定です。『H3』のみならず、イプシロンにも要注目です!
■2016年6月! 日本人宇宙飛行士がまた一人宇宙へ!
大西卓哉宇宙飛行士がISS(国際宇宙ステーション)第48次/第49次長期滞在搭乗員として選ばれました。大西さんは、2011年(平成23年)7月にはISS搭乗宇宙飛行士に認定されています。2016年6月ごろ、ソユーズ宇宙船によって打ち上げられ、ISSに6カ月間滞在する予定です。日本人宇宙飛行士がまた一人、宇宙へ向かうのです!
他にも、JAXAでは興味深いプロジェクトを多数準備しています。次々と進む宇宙開発技術についてもっと注目したいところですね。
(高橋モータース@dcp)