何を飲んでいたの? つまみは? 江戸時代の日本の居酒屋はこんな感じだった! 2ページ目

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■江戸時代の居酒屋にはどんな「さかな」があったか?

江戸時代の居酒屋にどんな「さかな」があったか例を挙げてみましょう。

・芋の煮ころばし
・湯豆腐
・ぬた
・ゆでダコ
・煮しめ
・数の子
・おでん
・イワシ塩焼き
・カモの吸い物
・ねぎとりのなべやき
・から汁(おからを入れたみそ汁)
・油揚げのうま煮
・ショウサイフグのスッポン煮
・フグの吸い物
・アンコウ汁
・ねぎま(ネギとマグロを煮た鍋料理)
・マグロの刺し身
・刺し身の盛り合わせ
・田楽

こうして並べてみますと、どれもおいしそうで「ここで一杯やるか」と思ってしまいますね(笑)。江戸時代はマグロがたくさん取れたようで、その影響で居酒屋にも安価にマグロを供するメニューがあったのです。ちなみに上記の「から汁」は、「二日酔いに効く(予防になる)」という話があったことから人気でした。

■江戸時代は一年中燗酒を飲んでいた!

江戸時代にはお酒を「燗」をして飲むことが普通でした。現在のように「冬は熱燗!」ではなく一年中燗をしたお酒を飲んでいたのです。ですから、江戸時代の居酒屋では「チロリ」という容器にお酒を入れ、これを銅壺で湯煎して温め、いい温度になったらチロリを席まで運び、そこからお酒を注いで飲んでいたのです。

では、このお酒の値段はいくらぐらいだったのでしょうか? 飯野亮一先生の『居酒屋の誕生 江戸の呑みだおれ文化』によれば、「四文二合半(しんもんこなから)」という言葉が「居酒屋で最下等の安酒をオーダーするときの常套句」(同書P.211より引用)だったとのこと。これは「1合四文のお酒を二合半くれ」という意味ですが、同書によれば「(前略)1文が13円位になる。すると四文酒は50円位で飲めたことになる。(後略)」(同書P.214より引用)。1合52円、2合半で「130円」ですから、なるほど激安です!

居酒屋は江戸時代から庶民の憩いの場所として愛され、現在にまでつながっているのです。江戸時代にはお上による規制もありましたが、それを幾度もはね返して庶民に支持され続けたのです。より詳細に江戸時代の居酒屋について知りたい人は、飯野亮一先生の『居酒屋の誕生 江戸の呑みだおれ文化』(ちくま学芸文庫)をぜひ一読ください!

⇒データ出典:『居酒屋の誕生 江戸の呑みだおれ文化』飯野亮一
http://urx.blue/qdAM

(高橋モータース@dcp)

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