オトナのあるあるネタ満載?! 絶対読んでおきたいおすすめ青年漫画ランキング! 3ページ目

学生の窓口編集部

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■第4位 めぞん一刻

オンボロアパートの「一刻館」に住む五代裕作は浪人生。酒乱の主婦・一の瀬さん、妖怪じみたスケベなサラリーマン、四谷さん、ランジェリー姿で建物をうろつく朱美さんに邪魔され、受験勉強に身が入りません。ついに荷物をまとめて出て行く決心をするのだが、その日、管理人としてやってきた未亡人・音無響子に一目惚れをしてしまい……。

ラブコメの金字塔とも言える作品。この作品を連載していた当時高橋留美子はまだ20代。うる星やつらと共に、彼女の20代の代表作となっています。五代から響子さんへのプロポーズのシーンはあまりにも有名。響子さんのヤキモチとそれを理解できない五代くん。恋愛の「あるある」が詰まった作品です。キャラのたった登場人物を巧みに動かし、毎回笑えるコメディ劇を描いていることはもちろん、各キャラクターの“その後"のまとめ方も完璧で、一つの作品として非常に完成度の高いものとなっています。

数々のエピソードの中でも特に秀逸なのが三鷹コーチと響子の関係をどう終結させるのかというところ。はじめから響子さんと五代がくっつくことはわかっているのですが、それでもハラハラさせてくるライバル・三鷹コーチ。彼がいかにして振られ、そして響子さんをあきらめるのかというところがもっとも鮮やかに描かれています。考え方によっては彼が一番不幸なのですが、エピローグで幸せな家庭を築いている様子が描かれているのも、さすが高橋留美子だなと思います。

作者:高橋留美子
出版社:小学館
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
連載開始:1980年11月号
巻数:15冊(単行本・新装版)

■第3位 クレヨンしんちゃん

ちょっとおませな幼稚園児「しんちゃん」が巻き起こすドタバタを描いたホーム・コメディ。テレビアニメも10年以上続いており、年に1度は新作アニメ映画が放映される人気作品です。

いまでこそしんちゃんのちょっとお下品なギャグや、泣ける家族愛などにスポットが当たっていますが、連載当初は大人の建前からうまれる矛盾点を、無邪気なしんちゃんがズバリとつくスタイルの漫画でした。ブラックユーモアや社会風刺、性に関する描写などもあり、一度漫画を読むとこれまでのイメージが変わるかも。また、パロディや内輪ネタなども多く盛り込まれているので、好きな人にはたまらないのでは。

長い間一緒に過ごしてくるからこそ、いろいろな欠点も目についてしまう「家族」。そうした欠点を笑いに変え、欠点もまるごとひっくるめて毎日を一緒に過ごしていく姿がほほえましい作品です。また、しんちゃんのするどい一言に自分の身を顧みることもしばしば。ひょうひょうとした、おませなキャラクターとして描かれているしんちゃんですが、友達とのやりとりや、妹ができたことで生まれる嫉妬など、「あるある」ネタもちらほら。子育て世代にも一度読んでほしい作品です。

作者:臼井儀人
出版社:双葉社
掲載誌:漫画アクション→まんがタウン
連載開始: 1990年8月
巻数:全50巻

■第2位 よつばと!

翻訳家の「とーちゃん」にひろわれて、遠い南の島からやってきた5歳の女の子「よつば」。何にでも興味をもち、誰とでも友達になれる、自由なよつばの毎日を描いたハートフル・コメディです。お隣の綾瀬家には、あさぎ、風香、恵那の三姉妹。とーちゃんの親友、花屋の「ジャンボ」、後輩の「やんだ」など、個性豊かなメンバーの日常が描かれています。

きわめて自由でちょっとへんてこなよつばが巻き起こすドタバタは、そうそうあることではないかもしれませんが、彼女のしぐさや台詞、着眼点や行動のひとつひとつがほほえましい作品です。幼い子どものかわいらしいところ、「どうしてそうなった」という摩訶不思議な着眼点を見事に抽出しています。また、シンプルで明確なとーちゃんの子育てに対する姿勢にあこがれを持つ人も多いのでは? 自身の成長過程によって、投影するキャラが変わるため、味わい方もまた変わる奥行きある作品だとも言えそうです。

作者は『あずまんが大王』で知られる、日常系コメディの走りとも言えるあずまきよひこ。人気作家の森見登美彦や、『こち亀』の作者漫・秋本治など、有名人の間でもファンが多い作品。国内では1300万部を売り上げています。また、現在13カ国語に翻訳されており、海外でも絶大な人気を集めています。

作者:あずまきよひこ
出版社:日本の旗 メディアワークス(現・アスキー・メディアワークス)
掲載誌:月刊コミック電撃大王
連載開始: 2003年3月
巻数:既刊13巻(2015年11月現在)

■第1位 リアル

車イスバスケットボールを題材にした漫画。野宮・戸川・高橋という、全くタイプの異なった3人の青年が、もがきながら自らの進むべき道を模索する「リアル」を描いた物語です。野宮はバスケしかできない落ちこぼれ。ある日ナンパした女の子を乗せたバイクで事故を起こし、相手に下半身不随の障害を負わせてしまいます。高橋は野宮と同じバスケ部の部長で、なんでもそつなくこなす自称“Aランク"。周囲の人間を見下していた彼ですが、交通事故を起こし脊椎を損傷してしまいます。戸川は元天才スプリンターで、骨肉腫により足を失ってから、紆余曲折を経て車イスバスケに転向しました。高いポテンシャルを秘めてはいるものの、そのストイックな性格からチームメイトと衝突ばかりしています。

作者は伝説のバスケットボール漫画『スラムダンク』で知られる井上雄彦。何よりも着目して欲しいのは、最小限の台詞で物語を進めているところ。この「最小限の描写で最大の効果を得る」というのは、日本文化の最も尊ぶべき伝統だと思います。無駄なものを省いたその構成の中だからこそ、登場人物の台詞や感情がストレートに伝わってきます。また、テンポの良さや画力の高さ、台詞の言い回しの巧みさも素晴らしく、これほどのクオリティの作品は他になかなかないと思います。

3人の主人公がいるこの作品ですが、おそらく読者が最も自己投影してしまうのが、自意識が強く、自身の背負った障害に絶望してしまう高橋久信。彼のリアルな葛藤に、読む人は心をゆさぶられずにはいられないはずです。

作者:井上雄彦
出版社:集英社
掲載誌:週刊ヤングジャンプ
連載開始:1999年48号
巻数:既刊14巻(2014年12月時点)

いかがでしたか? 青年漫画ならではのギャグが楽しめるもの、ゆるい雰囲気のもの、重ためのテーマを扱ったものなど、バラエティ豊かにランキング形式にしてみました。「大人買い」できちゃう巻数のものも多いので、週末や夏の長期休みを使って読破してみてはいかがでしょうか?

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