世界観が魅力! 読んでおきたいおすすめSF漫画10選 2ページ目

学生の窓口編集部

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■「AKIRA」

物語の舞台は、2019年。新首都「ネオ東京」の建設によりその栄華を極めていた一方、反政府デモ隊と警察が衝突し、反政府ゲリラと軍部がぶつかりあう不穏な情勢が続いていました。そんな中、いまなお再建されず放置された旧市街でも2020年の東京オリンピック開催をきっかけに再開発工事が進められていました。

主人公の訓練校生である金田正太郎は、暴走族の少年を率いてネオ東京から旧市街へと続くハイウェイを疾走している最中に白髪の少年と遭遇します。この白髪の少年は軍の超能力研究機関から反政府ゲリラによって連れ出されてきた超能力者のタカシ(26号)でした。暴走族のメンバーの一人である島鉄雄は、突如現れたタカシを避けきることができずに衝突し重傷を負ってしまいます。その後、鉄雄はタカシと一緒に軍の研究機関に連れ去られ入院しますが、そのときに事故がきっかけで鉄雄に超能力が目覚め始めたことが発見されます。そして退院後に金田のもとに戻ってきた鉄雄は、かつてのおとなしく気の弱い少年から凶暴なまでの性格にすっかり変わり果てていたのでした...。

この作品は近未来SFとしての出発点であり、世界観がとてもすばらしい作品となっています。日本国内だけでなく、海外の映画監督、スティーブンスピルバーグ、パシフィックリムのギレルモ監督も絶賛し、影響を受けていると言われています。世界の偉大な監督に絶賛される「AKIRA」、読んでみてはいかがでしょうか。

作者:大友克洋
出版社:講談社
掲載誌:週刊ヤングマガジン
連載開始:1982年
巻数:全6巻

■「それでも町は廻っている」

物語の主人公は嵐山歩鳥。彼女は商店街の喫茶店シーサイドでウェイトレスとしてアルバイトをしている女子高生です。ある日のこと、喫茶店シーサイドのマスターが、さらに店の売り上げを上げるために秘策を思いつきます。その秘策とは、最近話題になっているメイド喫茶に今のシーサイドをリニューアルすることでした。しかしシーサイド関係者がみんなメイド喫茶についてくわしくなかったため、シーサイドはウェイトレスがメイド服を着てサービスするといった形で再スタートしたのでした。

歩鳥には、メイドカフェに憧れを持つ同級生がいました。彼女の名前は辰野トシ子。ある日トシ子は、シーサイドに見学に訪れますが自分の理想とまったく異なるシーサイドに唖然。思わずメイドカフェとはどうあるべきなのか説教を始めてしまいました。そんなトシ子の様子が気に入ったシーサイドのマスターウキは彼女をウェイトレスとしてスカウトします。トシ子は当初卓球部に入るつもりだったのでウェイトレスの話は断るつもりでした。ところがトシ子が好意を寄せていた真田広章がシーサイドの常連客であることを偶然知ります。こうして彼女はシーサイドのウェイトレスとして働くことにしたのでした。

この作品は最初読んだ際は、下町商店街の日常をコミカルに描いたギャグ漫画かと思いきや、ミステリーに絡めたSF要素のあるストーリーなどがあり、爆笑はしないが、クスッと笑えるのが特徴の作品です。時系列がバラバラになっており、いつの間にか歩鳥が髪を切っていたりするので、時系列をまとめて読むとさらに楽しめます。

作者:石黒正数
出版社:少年画報社
掲載誌:ヤングキングアワーズ
連載開始:2005年5月
巻数:14巻(以下続刊)

■「ルサンチマン」

物語の舞台は、2015年の東京。主人公の坂本拓郎は、ウオト印刷という零細印刷所で働いていました。彼は独身で、デブ、ハゲ進行気味で冴えない人生を送っていました。彼の唯一の楽しみはボーナス後のソープという素人童貞でした。
ところが彼は30歳の誕生に友人3人と飲みに出かけ、自分より冴えないと思っていた越後大作にどうしようもないくらい女に持てるので仕事まで辞めてしまったという自慢話を聞かされます。しかしよく聞くと、その彼女というのはギャルゲーの女性のことでした。拓郎はあきれ果てたものの、大作のアパートで試しにやらせてもらったギャルゲーは拓郎の想像をはるかに上回る現実感あふれたゲームで……。

大作のことを完全な現実逃避だとあきれながらも興味をもった拓郎は、ギャルゲーを自分も楽しもうと、貯金をはたいてパソコン一式を購入しました。そして仮想現実の世界を楽しむためには、さらに恋人の人格AIをプログラミングしたソフトを購入する必要がありました。AIソフト売り場をうろうろしながら、やがて拓郎は1本のソフトを見つけます。それはTUKIKO(月子)という名前のソフトでした。そのソフトを購入した拓郎は、さっそく家に持ち帰ってプレイしてみることにしました。ところが、プレイしていくうちにそのソフトが普通のAIソフトとはまったく異なることに気がつきます。

この作品はマトリックスのような仮想世界を体現していて、そこから始まる謎解きはSFとミステリを掛け合わせているので飽きずに読破することができます。仮想世界と現実世界のはざまで悩んでいる人は読んでみてはいかがでしょうか。

作者:花沢健吾
出版社:小学館
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
連載開始:2004年
巻数:全4巻

■「寄生獣」

物語の主人公は、平凡な高校生の泉新一。彼はある日、一匹のパラサイトに襲撃される事態に陥りました。パラサイトは空から飛来し人間の鼻腔や耳の穴から人間の頭に侵入する恐ろしい生物です。彼らは人間の脳を含めた頭部全部と置き換わるようにして寄生し、人間の全身を支配してしまいます。さらに超人的な戦闘能力を持ち、寄生されたら他の人間を捕食するようになってしまうのでした。寄生された頭部はもはや人間のものではありませんが、人間そっくりに擬態して変形するため、一見しただけではその人物が寄生されたかどうかは判断できません。 新一の場合、幸運なことに襲撃されたとき、脳への乗っ取りを免れることができました。しかしパラサイトは新一の右腕に寄生して同化してしまいました。そのパラサイトは真一の右手にちなんで「ミギー」と名乗るようになります。こうして新一とミギーとの奇妙な共同生活が始まったのでした。

新一がパラサイトに襲撃されたのと同時期に、他のパラサイトによる殺人事件が世界中で頻発しますが、犯人は見つかっていませんでした。新一は世間に対して自分がパラサイトされている事実を公表しなくていいかどうか悩みますが、ミギーが自己保身のみを考えていたため、もし新一がパラサイトされている事実を公表すれば新一に危害を加えることもいとわないと脅され...…。

この作品は生命とは何か、人間の定義とは何かを読者に語り掛ける内容となっています。主人公の真一は元々人間なので、宇宙人と人間の定義に悩まされますが、次第に宇宙人との共生の道を選んで成長するシーンに「人間とはなんなのだろうか」と考えさせられる作品です。

作者:岩明均
出版社:講談社
掲載誌:モーニングオープン増刊
連載開始:1988年
巻数:全10巻

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