感動したい人におすすめ! 熱い友情にグッとくる漫画Top10 2ページ目
「DEATH NOTE」でも大ヒットを記録した大場つぐみ先生、小畑健先生のコンビによる「バクマン。」もおすすめの友情漫画です。中学生の真城最高は絵を得意としながらも流されるままの日々を送っていました。そんなある日、クラスメイトで作家志望の高木秋人から一緒に漫画家にならないかと誘われます。最初は気分が乗らなかった最高ですが、片思いをしているクラスメイトの亜豆美保と漫画がアニメ化したら結婚する約束したことから漫画家を目指すようになります。二人三脚で描き上げた漫画をジャンプ編集部に持ち込んだところ、漫画家としての才能を認められた最高と秋人。ふたりは様々な苦境に遭いながらも、協力してジャンプ作家として歩んでいきます。
最高と亜豆のウブな恋愛模様も見どころですが、それを陰ながら応援し、時には手助けをする秋人と亜豆の友人・高木 香耶にも注目して見てもらいたいです。また、最高と秋人以外のジャンプ連載作家も個性的な面々になっています。普段はそれぞれに漫画を描いている作家たちが交流を持ち、互いに高めあっていく様子も読んでいてわくわくするポイントとなっています。
作者:大場つぐみ、小畑健
出版社:集英社
掲載誌:週刊少年ジャンプ
連載:2008年から2012年
巻数:全20巻
■第6位 「聖☆おにいさん」
シュールな世界観で人気の漫画家・中村光先生の「聖☆おにいさん」。仏門の師であるブッダとキリスト教の師であるイエスが、下界でバカンスをする日常を描いた作品です。ありえない設定ですが、ブッダとイエスの日常生活があまりにほのぼのとしておりついつい読み進めてしまいます。ふたり以外にも仏教では天武や弁財天、キリスト教では四大天使やヨハネなど実際それぞれの宗教で語られている人物たちが登場するところもポイントです。修行を重ねて悟りを開いたブッダは苦行の経験から倹約家で冷静なキャラクターとして描かれています。イエスは対照的に陽気でノリの良いキャラクターですが、極度のストレスで聖痕が開くなど、どちらもさりげなく現代に伝わる「仏」「神」のイメージを彷彿とさせところがこの漫画のおもしろさといえます。別の宗教の師でありながら親友でもあるブッダとイエス。スケールの大きな友情を感じることができます。
作者:中村光
出版社:講談社
掲載誌:モーニング・ツー
連載:2006年から連載中
巻数:12巻(2015年11月時点)
■第5位 「夏目友人帳」
次に紹介するのは人間と妖怪のちょっと不思議な絆を描いた作品です。主人公の夏目貴志は妖怪などこの世のモノではない存在が見える男の子。そのせいで周囲の人々と打ち解けられず、「変わり者」として生きてきました。ある日、同じく妖怪が見えるせいで周囲から孤立していたという祖母・レイコの遺品の中から「友人帳」を見つけます。この「友人帳」は、レイコが勝負をして負かした妖怪の名を集めたものだったのです。友人帳の持ち主はそこに名前を書かれた妖怪を自由に操ることができるようになるため、夏目は名前を取り返そうとする妖怪や「友人帳」を利用しようとする妖怪から狙われるようになってしまいます。
用心棒となった妖怪・にゃんこ先生と共に、妖怪たちに名前を返す日々を送ることになった夏目。この漫画の見どころは、妖怪に名前を返したときに夏目の脳内に流れ込む「レイコと妖怪の思い出」です。周囲から孤立をしていたレイコと、寂しさや虚しさを抱えて生きていた妖怪たち。人間と妖怪という立場の違いはありますが、レイコと妖怪たちは「友人帳」を介して絆を結んでいたのです。妖怪たちはレイコに名前を預けることで彼女の「子分」という立場になってしまうのですが、そこに喜びを感じていました。夏目も名前を返す過程で妖怪たちの気持ちを知り、できることをしてあげたいと思うようになっていきます。どの妖怪たちも本当は心優しく、レイコとの思い出は温かなものです。読んでいて心がほっこりする作品となっています。
作者:緑川ゆき
出版社:白泉社
掲載誌: LaLa・LaLa DX
連載:2003年から連載中
巻数:19巻