今でも変わらぬ人気! おもしろさが色あせない名作映画10選 3ページ目

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■決して諦めなかった「ショーシャンクの空に」で不屈の精神を知る

冤罪で終身刑となり刑務所に閉じ込められた元エリート銀行員を主人公に、希望を持ち続ける不屈の精神を描いたヒューマンドラマです。監視され、行動を制約される不自由な環境にあっても環境に染まらない主人公アンディ。アンディの自由な精神が、環境に染まって希望を失っていた囚人たちにも作用し、周囲を好転させていく姿をも描いていて感動的です。閉塞感を抱いて当然の絶望的な状況から、どうすれば明るい希望を見つけられるのか、ヒントに満ちています。

アンディが冤罪で収監されたショーシャンク刑務所は、不正や腐敗、そして暴力がはびこる場所でした。刑務所には場違いなアンディは暴力の標的にされ、たび重なる理不尽に襲われます。理不尽さを乗り越えながら、周囲にも理不尽を乗り越える知識や力を与えていき、望まない場所で新しい生き方を切り拓いていくアンディ。不遇な状況からの逃走というアンディの生き様が、この作品のなによりの魅力となっています。実はこの作品、当初の興行成績はふるわずアカデミー賞も受賞していません。ですが批評家や愛好家からの評価は高く、国内では洋画ベストワンに推されたこともあるロングセラー作品です。

監督:フランク・ダラボン
脚本:フランク・ダラボン
撮影:ロジャー・ディーキンス
音楽:トーマス・ニューマン
キャスト:ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン、ウィリアム・サドラー

■絶望する前に、「チャップリンの独裁者」を一度は見ておこう

パフォーマンスで観客を魅了する無声映画を好んだ喜劇王チャップリンが、初めて声を発した作品が「独裁者」でした。映画公開当時の1940年は、ナチスドイツがヨーロッパを席巻し、ファシズムによる人道に対する罪が着々と進行しつつある情勢でした。「絶望してはいけない」と人道を説きつつもコメディーの体裁を守り、観る人を楽しませる作品です。エンターテイメント作品の中に、人道に対する罪への嫌悪を忍びこませ、商業的にも成功を収めました。チャップリンの名を、映画史に永遠にとどめる作品です。

現在進行形で拡大中のファシズムを笑いものにするという、難易度の高い荒業をクリアーしたストーリーが秀逸です。チャップリン演じる独裁者が、風船の地球儀をもてあそぶシーンが象徴的です。弱者を蹂躙する強きものへの反発と、強者に蹂躙される弱きものへのいたわりという立ち位置が明確で、痛快です。誰もが即座にファシズムやヒトラーを思い浮かべる内容ながら、リアルさは追求していません。虚構や作りものを貫いた先に、リアルを越える可能性が生まれることを示し、物語の持つ大きな力を感じさせる作品になっています。

監督:チャールズ・チャップリン
脚本:チャールズ・チャップリン
撮影:カール・ストラス
音楽:メレディス・ウィルソン
キャスト:チャールズ・チャップリン、ポーレット・ゴダード

今を照射した新作映画のフレッシュさも魅力ですが、時を経ることで味わいを増し、後世に影響を与えた名作もまた魅力的です。取り上げた作品のいくつかは、後世の作品の中にオマージュとして登場しています。語り継がれる名作の世界を知ることで、新作映画を見る時にも今までとは違った視点が持てます。

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