人気漫画『ONE PIECE』では、重要なシーンや名言が飛び出した瞬間などに「ドン！」という力強い書き文字が登場します。例えば、序盤のルフィが航海に出る際の「海賊王におれはなる!!!!」と叫ぶシーンでも「どーん!!」が登場していますね。今回は、こうした「ドン！」が決まった名シーンをピックアップして紹介します。

●ゾロが海軍兵士たちの斬撃を全て受け止めるシーン

コミックス1巻に登場したシーン。海軍に捕まり、ロープで縛られた状態のゾロを助けにルフィがやってきます。そこへ複数の海軍兵士が襲い掛かりますが、ルフィがゾロの縄を解き、ゾロの3本の刀を渡します。ゾロはその3本の刀で、海軍兵士たち全ての攻撃を受け止めるのでした。このシーンでは「どん！」と平仮名表記になっていましたが、ゾロがただものではないということを印象付けるシーンでした。

●黒ひげが「人の夢は!!! 終わらねェ!!!!」と言うシーン

コミックス24巻で、ルフィたち一行は空島の手掛かりを探すためにジャヤという島を訪れます。しかし島にいた海賊たちに「空島は空想だ」「夢を見るな」などと笑われ、ばかにされてしまいます。海賊たちが笑う中、一人の男がルフィたちに話し掛けます。それが黒ひげことマーシャル・D・ティーチでした。ティーチは「人の夢は!!! 終わらねェ!!!!」とルフィたちに言い放ちます。このシーンも「ドンッ!!」が美しく決まったシーンでした。

●エネルの攻撃を受けたサンジが「タバコの火ィ…!!! 欲しかった…トコだ…!!!」と言うシーン

コミックス30巻で登場したシーン。空島へとたどり着いた麦わら一行はエネルという雷の能力を持つ強敵と対峙(たいじ)します。エネルとは何度か戦うことになりますが、その中の一戦で、サンジが味方を助けるために身代わりとなり、エネルの雷を浴びて黒焦げに……。瀕死(ひんし)のサンジですが、ここで「タバコの火ィ…!!! 欲しかった…トコだ…!!!」と強がりを見せました。この名言と「ドン!!」の文字が相まって、サンジが最高に格好いいと思えるシーンになりました。

●フランキーハウスでルフィが「お前ら骨も残らねェと思え」と言うシーン

このシーンが登場したのはコミックス35巻。ルフィたちはフランキー一家に2億ベリーのお金を盗まれ、さらにウソップもやられてしまいます。怒り心頭のルフィたちはフランキー一家のアジトであるフランキーハウスに攻め込みました。その際、怒りのルフィが「お前ら骨も残らねェと思え」と言い放ち、ここで「ドドンッ!!!」の文字が登場します。このシーンはルフィ、ゾロ、サンジ、チョッパーが並び立つ見栄えも良い名シーンでもありました。

●エースを助けるために白ひげとルフィの二人が立ち並んだシーン

コミックス58巻で、ルフィは海軍に捕まったエースを助けるために海軍本部マリンフォードへ乗り込みます。そこには同じくエースを助けるために白ひげ海賊団もいました。ここでルフィと、世界最強と称される白ひげ海賊団の船長エドワード・ニューゲートが並び立ちます。「ドンッ！」の文字が最高に決まった瞬間です。読んでいる者をわくわくさせてくれる名シ－ンでした。ちなみに、この場面の前にある「ルフィが到着したシーン」でも「ドドドン!!!」という文字が登場していたりします。

数え切れないほどある「ドン！」が決まったシーンの中から、5つをピックアップしてみました。今回は格好いい、盛り上がるというシーンをメーンにしましたが、他には「エースが犠牲になるシーン」など、悲しい、切ないシーンでもドン！ の文字が使われていたりします。皆さんは、こうした「ドン！」の書き文字が使われているシーンの中では、どれが一番のお気に入りですか？

(中田ボンベ＠ｄｃｐ)