何年たっても色あせない! 日本人なら読むべき名作漫画ランキングTop10 2ページ目

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■第5位『ちびまるこちゃん』

国民的なアニメとして、現在も放送が続いている本作品。「ちびまるこちゃん」が愛称である主人公は、もともと作者さくらももこを投影したもの。静岡県清水市で過ごした小学校3年生の時代を描いたコメディ。

ちびまるこちゃんが好きなタレントは西城秀樹、お姉ちゃんが好きなのは山口百恵といったところに、当時の時代が表れています。漫画の連載、アニメが長期化する間に、作品の世界観はそのままにフィクションの内容となってきました。 小学3年生といえば、行動範囲は学校と家庭が主。そんな小学生のなんでもない日常をコメディタッチに描いた、誰もが知っている作品です。アニメでは、主人公の心の声やナレーションで時折つっこみが入ります。漫画においてもそのつっこみこそが、この作品の特徴であり、笑える部分となっています。本来作者はエッセイ漫画を得意とし、始まった当初はその要素が大きかった本作、その魅力は日常にさりげないつっこみを入れられる作者の視点にあります。それまでの少女漫画にないスタイルを築いたのが、長く愛されている理由の1つでしょう。

著者:さくらももこ
連載:1986年~1996年/2007年~2011年
連載誌:りぼん/東京新聞
出版社:集英社
単行本:りぼんマスコットコミックス全16巻

■第4位『スラムダンク』

バスケット漫画の王道。赤い髪をして不良少年であった桜木花道は、高校入学後、バスケ部キャプテンの妹に誘われるまま、不純な動機で入部する。バスケ初心者でありながらも、身長の高さ、身体能力を活かし、バスケというスポーツの魅力にはまっていく主人公。初心者ゆえに基礎から練習をこなし、試合を通じて成長していく。監督安西光義のもと、バスケ部の先輩仲間たちと夏のインターハイ神奈川県予選を勝ち進み準優勝、そして広島でのインターハイへと進んでいく。

バスケというあまり描かれることのなかったスポーツをテーマにして、ルールをよく知らない読者をも夢中にさせた漫画です。描かれている時の流れは、高校入学からその年のインターハイまでと半年ほど、実は短いのに、あまりに濃密な時間が流れているような思いがするのは、試合の熱さのせい。迫力ある動きの絵や先が気になる展開、数秒にかけるコマ数の多さなどによって、バスケの試合そのものの面白さが熱く伝わってきます。この作品によってバスケを始めた人も多いのでは。

著者:井上雄彦
連載:1990年~1996年
連載誌:週間少年ジャンプ
出版社:集英社
単行本:ジャンプコミックス全31巻

■第3位『ベルサイユのばら』

時代背景は、フランス革命前から革命前期。フランス王宮を舞台に、マリー・アントワネットやルイ16世ら実在の人物、実際の事件を基にしながら、フィクションを描いていた作品。主人公は王宮で近衛士官を務めるオスカル。女性でありながら、将軍家の跡継ぎとして育てられたオスカルは、男装の麗人として、アントワネットやフェルゼンと出会う。

華麗な王宮の生活の中での秘められた恋、首飾り事件、そして革命へと向かう運命は、史実とフィクションを織り交ぜて劇的です。1974年以来、宝塚歌劇団で繰り返し公演され、人気を集めていることでも有名です。 王宮という華やかな舞台にふさわしい華やかな絵柄。フランス革命にまつわる史実自体が、ドラマティックなエピソードにあふれています。その上、フィクションである主人公オスカルの設定が男装の麗人であるということも、作品を魅力的にしている要素の1つ。フェルゼンへの想い、作品後半のアンドレとの恋も順風満帆とはいきません。史実であるゆえにストーリーは半ばわかってはいても、運命に翻弄される悲劇に、心を揺さぶられます。

著者:池田理代子
連載:1972年~1973年
連載誌:マーガレット
出版社:集英社
単行本:マーガレットコミックス全10巻/集英社漫画文庫全10巻

■第2位『ONE PIECE』

現在も連載が続き、アニメ、映画作品も多く発表されている人気作品。数々の発行部数の記録を持っています。物語は、海賊の活躍する世界が舞台。悪魔の実を食べたことによりゴム人間となった主人公モンキー・D・ルフィは海賊となり、そのトレードマークの帽子から、仲間ともども「麦わらの一味」と呼ばれている。かつての海賊王ゴールド・ロジャーが遺したと言われる「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を巡って、冒険ロマンが繰り広げられる。

国内はもちろん、海外での人気も高い理由は、国境を取り払って共有しやすいその徹底した世界観。世界政府で統治されているものの、世は大海賊時代とされ、悪魔の実を始め、さまざまな能力や亜人種、動物たちが設定されています。ルフィの仲間たちは、ゴム人間であるルフィはもちろん、三刀流の剣豪ロロノア・ゾロ、女好きで華麗な足技を決めるサンジなど、そのバトルシーンも目を引くもの。新しい冒険のや仲間との友情、戦闘シーンにギャグなど、少年マンガの王道を行く要素がちりばめられ、読者の年代を問わず、心躍るマンガです。

著者:尾田栄一郎
連載:1997年~
連載誌:週間少年ジャンプ
出版社:集英社
単行本:ジャンプコミックス

■第1位『火の鳥』

手塚治虫が初期の頃から手がけ、最期まで描こうとしたライフワーク。火の鳥とは、人智では計り知れない超生命体。宇宙生命(コスモゾーン)で形成され、炎で覆われた鳥の姿をしている。その血を飲んだ人間は、永遠の命を手に入れることができるという存在。火の鳥と関わりをもった人間のそれぞれの物語が、過去から未来、地球から宇宙まで、時代や舞台を変えて描かれている。編ごとに独立したストーリーを持ちながら、壮大な世界観で相互に関わりを持っている。

漫画の神様と呼ばれる手塚治虫の代表作の1つ。編によって扱われる時代もさまざまで、それぞれの巧みなストーリーに入り込むことも、作品同志のつながりを追っていくのも可能です。読んでいくごとに、設定された世界のスケールの大きさに唸らされます。どの時代にあっても存在する人間の悩みや苦しみ、業といったものが、火の鳥という存在によってあぶり出され、醜いと思うことも愛おしいと思うことも。人の生命や生き方について考えさせられ、圧倒される作品です。

著者:手塚治虫
連載:1954年~
連載誌:漫画少年/少女クラブ/COM/野生時代
単行本:朝日新聞出版全11巻+別巻/角川文庫全13巻/小学館クリエイティブ全11巻

いかがでしたか? 連載されている最新号を読むのもいいけれど、評価の定まっている名作をまとめて読んで没頭するのも楽しいもの。多くの人が認めている名作は、はずれがありません。読んでいない作品があれば、ぜひ手に取ってみてください。

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