学生時代の海外留学というと、メインは「語学」ということが多いと思います。しかしながら実際に留学してみると、語学以外にも多くのことを学べたと感じている人が多いそうです。今回は留学経験のある社会人に「留学で学んだ語学以外のこと」について聞いてみました。

■留学を通して、語学以外のことで学んだことを教えてください。

●積極性

・何事にも自分から挑戦すること（女性／44歳／電機）

・積極的に参加する（女性／24歳／その他）

・自分から積極的に行かないと何も始まらない。何もしないで待っていると後悔することが多い（女性／27歳／金融・証券）

・図々しく人に尋ねてもある程度OK。あいては図々しいとは感じていない（女性／34歳／金属・鉄鋼・化学）

まずは「積極性」についての意見が目立ちました。何事も自分から積極的に行動しないとどうにもならないのが日本とは大きく違うようですね。

●度胸

・度胸が必要だということ（女性／33歳／その他）

・何においても度胸が大事（女性／42歳／建設・土木）

・1人でも行動できるような気持ちが大事（女性／31歳／商社・卸）

・ビクビクしないで自分から声をかけたり行動する度胸が身に付いた（男性／24歳／印刷・紙パルプ）

積極性と似たようなことかもしれませんね。「度胸」を持って行動することが、特に外国では重要だということを感じている人が多いようですね。待っていては何も生まれないのが外国の文化だということでしょうか？

●自己主張が大事

・自分の意思をしっかり伝えること（女性／33歳／情報・IT）

・主張することの大切さ。意見を言わなければその場にいないものとみなされてしまう（男性／24歳／電機）

・外国では遠慮せずハッキリと意見を言わないと嫌がられる（女性／26歳／団体・公益法人・官公庁）

・何をするにも自己主張が大切（女性／27歳／金融・証券）

欧米はどの国も多民族国家になっていますから、日本のような「あうんの呼吸」や「以心伝心」なんていうものは全然通用しないということのようですね。

●世界の中の日本

・日本は思ったより知られていない（女性／43歳／学校・教育関連）

・日本がいかに恵まれた国であるかということを学んだ（女性／24歳／小売店）

・多民族が共存している世界は日本とは全然違う（女性／26歳／その他）

・外国の文化は、日本のものと根本的に違うこと（男性／50歳以上／その他）

日本にいると、日本は「世界でも有数の経済大国で知られた存在」だと思いがちですが、留学してみると日本のことを全然知らないことばかりということが当たり前のようですね。そんなことを感じられるだけでもとても有意義なように思いますよね。

●その他

・あいさつをしっかりする。公園を散歩していたら、すれ違う人みんながあいさつしてくれた（女性／27歳／商社・卸）

・気持ちがあればしっかり伝わる（男性／48歳／建設・土木）

・文化も価値観も異なる相手ともなんとなく通じて友達になれるんだなと学んだ（女性／24歳／商社・卸）

・見た目や国籍などは関係なく、その人自身と向き合うべきだということ（女性／26歳／医薬品・化粧品）

自己主張が強いと言われていても、相手との交流はしっかりと出来るのが外国の文化かもしれませんね。そんなことを留学で感じた人が多いようですね。

いかがでしたか？ どの意見も留学してみないと感じられないような内容だったように思えます。言葉の勉強だけでなく、今回寄せられたような体験談を聞くと、留学って相当自分を変えられる、また世界を感じられる、すばらしい経験になるように思えますよね。

文●ロックスター

調査時期:2015年10月

アンケート:フレッシャーズ調べ

集計対象数:社会人男女333人（インターネットログイン式）