【世界各国比較】大学を出た人の雇用率Top10、日本は何位?

学生の窓口編集部

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予断は許しませんが、日本も景気の底を脱したのか2015年度の新卒大学生の就職率はかなり好転しました。大学で高等教育を受けた人は、それより教育水準の低い人と比べて就職口が多い、というのは先進国では常識になっています。では、他の国々では「大卒者」の雇用状況はどのようになっているでしょうか!?
OECDの教育白書の最新版『Education at a Glance 2014』の中に「Employment rates,by educational attainment」というデータがあります。これは「教育水準別に25-64歳の人の雇用率」を国別にまとめたものです。さらに「大学で高等教育を受けた人」の雇用率が高い国を見てみると、下のようになります。

■大学で高等教育を受けた人の雇用率が高い国 Top10

第1位 アイスランド……91%

第2位 ノルウェー……90%

同2位 スウェーデン……90%

第4位 オーストリア……89%

第5位 ドイツ……88%

同5位 オランダ……88%

同5位 スロベニア……88%

同5位 スイス……88%

第9位 デンマーク……87%

同9位 イスラエル……87%

同9位 ルクセンブルク……87%

1位は「アイスランド」。2位「ノルウェー」「スウェーデン」となぜか高緯度の国々が上位となっています。イスラエルを除くとTop10はヨーロッパの国々ばかりです。これらの国々では高等教育を受けた人のための「雇用の受け皿」がきちんと用意されているのかもしれませんね。

次に雇用率の低い国のランキングを見てみましょう。

■大学で高等教育を受けた人の雇用率が低い国 Top10

第1位 ギリシャ……74%

第2位 トルコ……76%

第3位 韓国……78%

第4位 イタリア……79%

同4位 スペイン……79%

第6位 ハンガリー……80%

同6位 スロベキア……80%

第8位 メキシコ……81%

第9位 ポルトガル……82%

同9位 アメリカ……82%

ヨーロッパの全ての国で雇用率がいいわけではないことが分かります。1位はデフォルト騒動があった「ギリシャ」です。「74%」というと良く思えますが「大学で高等教育を受けても4人に1人以上は職がない」ということですから、決して良い状況ではありません。

5位までのいずれの国も「80%」を切っています。これは「大学で高等教育を受けても5人に1人以上は職がない」状況です。どの国も失業率が高い国として知られています。現在ヨーロッパ圏は移民問題で揺れています。移民が増えるとその分、職が取り合いになりますから、失業問題はさらに深刻になるかもしれませんね。

ちなみに日本は「85%」と、OECD34カ国の平均値「84%」よりもちょっと上で、順位でいうと(高い順で)15位です。もう少し景気が良くなると、大学生のみなさんの就活も楽になって、この順位も上昇するのではないでしょうか。

⇒データ出典:『Education at a Glance 2014: OECD Indicators』

http://www.oecd.org/education/eag.htm

Photo(C)FreeDigitalPhotos

(高橋モータース@dcp)

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