意外としたたか?! 自分が子どものころの「ずる賢い」エピソード「体温計を手で温めてズル休み」「お年玉のためご機嫌取り」 2ページ目
■子どものふりをする子ども
・「泣けば何とかなると思っていた」(男性/48歳/食品・飲料)
・「祖父母の家に行くと「おばあちゃん大好き!」などとお世辞を言って機嫌をよくさせ、お小遣いをたんまりもらっていた」(女性/36歳/医療・福祉)
・「しばらくサンタさんを信じているフリをしていた」(女性/30歳/機械・精密機器)
・「大人が自分の話をしているのを聞こえないふり」(女性/32歳/情報・IT)
とあるあだ名付け名人のタレントが名子役に「子どもの皮を被った子ども」と命名しましたが、子どもは少なからず子どもを演じているもの。「泣けば何とかなる」という意見は、まさに子どもだから許され、伝家の宝刀としては優れた危機回避法ですね。実際、涙を流せればなお役者です。
■狡猾に保身
・「先生などからはよくできる子と思われていましたが、実際は友達に甘えて助けてもらってばかりでした」(女性/29歳/学校・教育関連)
・「先生にお世辞を言って成績をよくしてもらった」(男性/50歳以上/その他)
・「グループの中で自分が一番注目されたかったので、自分よりも容姿の劣る子としか友達にならなかった」(女性/28歳/機械・精密機器)
これは大人になっても実践している人も多いのではないでしょうか?手柄を必要以上に主張、上司におべっか、合コンで自分より容姿の劣る面子を揃える…、子どもの頃の成功例が今に活きるといったところでしょうか。
さて、何だか「子どもは悪魔」のようなアンケート結果になってしまいましたが、その実、大人は、全てお見通しだったのではないでしょうか。分かった上でしたたかとは考えず「賢い子」「機転の利く子」と、良いイメージに変換してとらえていたのだと思います。どんなに小ずるい子でも、ニコッと天使のような笑顔を見せられると、許してしまいますから…。
文 佐藤充
調査機関:2015年10月
アンケート:学生の窓口調べ
集計対象件数:社会人234件