【インタビュー】「よくサボり、思いきり遊んだ」作家・林真理子の大学時代と、今の大学生世代に思うこと 3ページ目

編集部:はまみ

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■東大男子と出会っておけば……。
——楽しかったりどん底だったり、波乱の大学時代ですね。やっておいたほうがよかったと思うことは?
ズバリ、語学ですね。社会に出ると忙しくて時間がなくなるし、大学のときあんなにヒマだったと思うと、話すぐらいはなんとかしたかったと思いますね。あともう一つは、他校でもっといい男をつかまえておけば良かった(笑)。今はインカレとか言って、東大に他の学校の女子大生が遊びに行くらしいじゃないですか? 私なんて、東大・一橋は卒業するまで見たことなかったですから(笑)。まぁ今の時代に生まれていたら、私も物欲しげな顔をして遊びに行ったと思うので、何も偉そうなことは言えませんけどね。

■スマホをちょっとやめると、夜が長くなる
——インカレ以外で(笑)、他には?

自分が好きなことを、ずっと続けていくことは素晴らしいと思いますね。私の頃も、たとえば小説を書いて応募したりしている人はたくさんいましたし。やっぱり大学時代は時間があるから、好きなことに打ち込むことは大切だと思います。芽が出るかなんてわからないけれど、スマホで時間のほとんどを取られるのは勿体ないと思いますね。

——やはりスマホは大敵ですか。
歳をとると、あの「長い長い夜」が、どんどん短くなっていくんです。「もう夜の12時!」みたいなことはしょっちゅうです。でも大学生の時って、本を1冊読んでもまだ8時という感じだったし、今「時間がない」という大学生は、実はスマホに奪われているだけという可能性はあると思います。それを思い出してほしいですね。完全にやめるのは無理でしょうけど、2時間電源を切るだけでも違うと思います。でも、私みたいなおばさんだってつい見ちゃうから、やっぱり無理かな〜(笑)。ぜひ1日トライして、長い長い読書の秋を体験してみてください。

いかがでしたか?今回は林さんが見た現代の若者の姿やご自身の大学時代をベースにお話いただきましたが、今のあなたに刺さるヒントはなにか見つかったでしょうか。自分の人生なんだかつまらない、と思っているあなたは、「時間がないから」といわずにちょっとスマホを脇に置いて、まずは本を手に取ることからはじめてみてもいいかもしれません。

●文/辻本圭介
●編/学生の窓口編集部

【新刊紹介】『マイ・ストーリー 私の物語』林真理子/著(2015年9月7日発売)
あらすじ:自費出版専門の出版社ユアーズ社の編集者太田恭一は、人生を本にしたい中高年の様々な依頼に応対する日々。ある日、芥川賞作家である漆多香子から母エリナの自伝を出版して欲しいという依頼が来る。その原稿には娘の担当編集者と性的関係を持ったことなどを赤裸々に描いており、出版後、にわかに話題になりはじめる。また、死んだ夫の人生を本として残したいと高橋由貴という美しい女性が現れる。美貌も相まって、出版後すぐにドラマ化され部数も伸びるが、彼女がAV作品に出ていた過去がネットで騒がれて……。出版をめぐる人々の欲望を鮮やかに描く話題必至の小説。

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