野球もラグビーも受験も……早稲田対慶應はどうして「慶早」ではなく「早慶」なのか?

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『早慶戦』という言葉は良く耳にします。早が早稲田で、慶が慶應であることは聞くだけでもわかる人がほとんどだと思います。さて慶早だとどうでしょう。何のことかな?と首をかしげてしまう人も多いのではないでしょうか。TVや新聞などでのニュースでも、そのほとんどが「早慶」と表現します。六大学野球では「早慶戦」が有名ですが、この野球の世界を先頭にして、学問や他のスポーツにおいても、何故、早慶があって、慶早の理解に乏しいのでしょうか。その所以を探っていきたいと思います。

■それぞれの大学でこだわって使われる「早慶」「慶早」

マスコミやTVなどでは、「早慶」という順序で目にすることが多いのが事実ですが、実は慶應側内では「慶早」と表されてることが多いのだそうです。慶應大学においては使用される公式の書類や、応援指導部などでは「慶早」という順序が固持されがちです。一方、早稲田側でも早稲田の伝統を重視ししたい同じ視点を持っている独自のこだわりがあることから、同じ場面において「早慶」と称することが多いようです。早慶戦、慶早戦、どちらであっても同じものを表すものでありながら、世間の理解度の隔たりがあるのは確かなようです。一体この並びは何が起因となっているのでしょう。

■大学野球界から生まれた位置づけ

一般的に早慶と表されることの多いこの順序の所以はどこにあるのでしょう。発端の一つとしては、かつて六大学野球での2校の対戦において、ルール違反があり、試合自体が中止になった事件がありました。早稲田側が制定されていた応援団員の人数を守らなかったことで調停にまで発展することになったのです。このことをほとんどのマスコミは運動界にふさわしくない惨事と捉え大きく報道します。その時によく使われたのが「早慶」という順序だったのです。この時の問題の積極的な報道や、この「早慶」という社会での注目度に比例した浸透性が理由という見方もあるようです。

■今ではみんなが使う「早慶」

大学受験や六大学野球を始め多くのスポーツの対戦、文化部の活動でもこの2校が名を連ねる時のほとんどが通例そう呼ばれている「早慶」に慣れてしまった感も否めません。慶應の在学生や卒業生にとってはもどかしさがあるかもしれませんね。

この名称の順位は、六大学野球界において過去の対戦による通算成績によるという意見もあるものの、大々的に早慶という順序がマスコミによって広がった際の記事の担当者に早稲田出身者が多かったという点も見逃せないポイントです。それぞれの学校の「こだわり」が反映されていると言えるものかもしれません。そして、その反響が六大学野球だけでなく学問や他のスポーツの分野でも「早慶」という順序で呼ばれることが普通になったことにも及んでいるのです。

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