「アゲ育」で3姉弟が難関中学合格! ~早咲きの桜、開きました~
「いってらっしゃい」
私は家族を家から送り出すときに、自分で決めてやっていることがあります。それは、玄関(ドアの外)まで出て、笑顔で「いってらっしゃい」と言って送り出すことです。
子どもたちが小学生だった頃は、朝はとにかく時間との戦いでした。なかなか起きられなかったり、起きてもダラダラとしていて時間ギリギリになってしまう…そんなこともありました。小学校へは通学班で登校するために、集合時間に遅れてしまうとみんなに迷惑が掛かってしまいます。ですから、遅れないように身支度を整えさせるのが本当に大変でした。
朝は時間に余裕がないから、母親である自分もイライラしてしまいます。特に前日に準備しておけばいいのに、当日の出かける直前に「○○はどこ?」などということもよくあって、そのたびに「準備は前日に済ませなさい!」なんて怒ったりしていました。一度怒りのスイッチが入ってしまうと、つい余計なことまで言ってしまうこともしばしばあり、イライラした気持ちのまま送り出してしまったことがありました。そして、怒った後には必ず私は「なんであんな言い方をしてしまったのだろう・・・」と後悔していたのです。怒られた方も、きっと一日中気持ちが沈んでしまうのではないでしょうか。
そんなことを何回か経験していくうちに、怒って送り出してもどちらにもいいことは何もないことが分かってきました。「いってらっしゃい」には、《行って、無事に戻ってきてください》という意味が込められているそうです。一歩外に出ると何があるかわからない世の中です。もしかしたら「いってらっしゃい」と言って送り出した私の顔が最後になってしまうかもしれないと思ったのです。それからは、無事に戻ってきて欲しいという思いも込めて、出かける直前にどんなことがあっても、笑顔で送り出すよう心がけるようになりました。それは朝だけではなく、習い事に行く時も、遊びに行く時も同様です。そしてそれは子どもたちが大きくなった今でも続けていて、出来るだけ玄関まで出て笑顔で送り出すようにしています。
そのようにしていると、出ていく方も必ず「いってきます」と声をかけてから出かけるようになりました。私が忙しくて玄関で見送れない時でも、「いってきます」と「いってらっしゃい」の声掛けはお互い必ずしていますので、我が家では誰も知らないうちにいつの間にか家から出て行ってしまうということはありません。
子育て中のお母さんは、朝は時間が足りなくていらいらしてしまうこともあるかもしれません。そんな時でも「いってらっしゃい」には、「元気で過ごし帰ってきてほしい」という思いがこもった言葉だということを思い出して、笑顔で送り出してほしいと思います。
【著者プロフィール】さんこ
「ほめて信じる」をモットーに子育てを行い、3人の子どもたちは中学受験!そして3人とも難関中学へ。
中学受験体験や子育てについてのブログ「さんこのブログ123」ゆるく更新中 http://miyabi123mm.blog.fc2.com/