こんなに違う! 日本と海外のカップル事情「欧州では籍を入れなくても同棲するカップルが多い」

学生の窓口編集部

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恋愛は恋人たち本人の「気持ち」が一番大事。でもそうは言っても「周りの目」も気になったりしますよね。面白いのは国によって、カップルに対する「周りの目」が違うこと!

たとえば日本の場合。

カップルが付き合い始めて2~3年経つと、周りの人たち(それは親だったり、友だちだったり、仕事関係の人だったりするわけですが)から「いつ結婚するの?」という質問が多くなったりします。カップルが学生同士ではなく社会人同士の場合、結婚について経済的な心配もないわけで、周りは長く付き合う二人の「長過ぎる春」を心配したりもして「早く結婚したほうがいいよ」なんてアドバイスをするものです。逆にそういう「周りの声」があったからこそ、その流れで結婚に踏み切るカップルもいるようです。

これがドイツを含むヨーロッパ(主に中央ヨーロッパや北ヨーロッパ)だとちょっと違うのですね。何が違うかって、ドイツの場合、カップルが長く付き合うと、周りからの質問は「いつ結婚するの?」ではなく「いつ、一緒に住むの?」とか「一緒には住まないの?」だったりします。つまり「いつ同棲をするのか」という質問なのですね。そういった雰囲気の中、ドイツは学生同士でも社会人同士でも同棲をするカップルが多いです。

日本の感覚ですと、親や親世代の人が未婚の若いカップルに対して「同棲」を薦めることはまずないですし、日本の全体的な風潮として「長く付き合って延々同棲するよりも、さっさと結婚したほうがいい」というのがあるように感じます。これがヨーロッパだとだいぶ事情が異なり、全体的な風潮としては「一緒に住んだほうがお互いの事が分かるし、一緒に住んだほうがいいよ!」だったりするので、おもしろいですね。けっこう年配の人が若いカップルに同棲を薦めてきたりします。

日本の場合は、公の場、とくにそれが堅い場であればあるほど、「妻」「夫」以外の関係性のカップルがあまり浸透していないように思います。そのため、結婚をしていないカップルの場合、そもそもそういう(お堅い場に)出て行かなかったり、もし紹介をするときはどういう言い方をすればいいのか迷ったりすることも多いようです。結婚をしていたら女性は「妻」ですが、籍を入れていないカップルの場合、「恋人」「彼女」「パートナー」などいろいろな言い方がありますよね。その言い方が場合によってはヨーロッパほど、すんなりとは受け入れられない印象です。

前述のドイツに関しては、結婚していないけれど長年連れ添っているカップルの場合、相手のことを、パートナーを意味する「Partner(女性の場合はPartnerin)」、または「Lebensgefährte(女性の場合はLebensgefährtin。直訳は「交際相手」ですが「人生を共にするパートナー」の意味合いが強い)」と言いますが、日本との違いは、フォーマルな場においてもこれらの言葉が頻繁に使われることですね。

長く付き合い籍を入れずに同棲をすることがいいのか、それとも結婚がいいのか。それは各自の考え方によるところも大きいですが、ヨーロッパのほうが長年同棲しているカップルが多いこと、そして同棲していないカップルに「同棲したら?」と薦める人が多いところを見ると、やはり日本とヨーロッパでは結婚や同棲に関する考え方がかなり違うことが伺えるのでした。

サンドラ・ヘフェリン

プロフィール/ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴17年。日本語とドイツ語の両方が母国語。自身が日独ハーフであることから、「ハーフといじめ問題」「バイリンガル教育について」など、「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。

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