みなさんは「仕事」といわれてどんなことをイメージしますか？ おそらく事務や営業、接客などの身近な職業がまず浮かぶのではないでしょうか。実は、世の中には私たちが普段接することのない職業がまだまだたくさんあるんです！ 特に自らの専門性を突き詰める理系学生が就く職業は、思わず「そんな仕事があるの!?」と驚かされるものも……。そこで今回は、社会人男女298人を対象に「理系ってこういう仕事もあるんだ！」と意外だった職業についてアンケート調査しました。

●生物・動物がパートナー

・殺虫剤研究用の蚊の飼育（男性／28歳／情報・IT）

・ウサギなどを動物実験にて解剖し、その後鍋で食べる（男性／49歳／通信）

・キノコの栽培員。研究のためだそう（女性／22歳／電機）

・動物園の職員。繁殖のさせ方を研究するらしい……（男性／32歳／電機）

考えてみれば、研究に必要な生物を飼育する仕事もたしかに必要ですよね。そしてそんな役割を担当しているのもまた理系出身者なわけで……。理系が理系を支えているのですね～。

●ちょっと意外な食品の仕事

・スーパーマーケットの食品管理者（男性／33歳／運輸・倉庫）

・卵の美味しさを研究する仕事（女性／30歳／生保・損保）

・お弁当のメニュー開発（女性／32歳／不動産）

・冷凍マグロの品質管理。あって当然なんだけど、なんだかおもしろいと思った（男性／32歳／小売店）

・お菓子メーカーの社員。新商品開発には理系の知識が必要だそう（女性／27歳／人材派遣・人材紹介）

よくよく考えると納得！ 食品の開発や品質管理は、確かに理系の職業っぽいです。それにしても、卵の美味しさをどうやって測るのかが気になるところです。

●人体にまつわる仕事です

・精力剤の研究開発等（女性／23歳／専門サービス）

・死体を見守ることが仕事（男性／50歳以上／情報・IT）

・糖尿病のフィルター研究（女性／35歳／医療・福祉）

・ベッドの設計開発。人間工学というスタイルで寝心地のいいベッドの開発をするらしい（男性／23歳／金属・鉄鋼・化学）

・農林水産省で、検疫の仕事をしている。海外で何かの病が流行ったら、空港に派遣されるそう（男性／34歳／その他）

人々の健康な生活の役に立つお仕事たちですね。寝心地のいいベッドにまで理系の知識が活かされているなんて！ どの仕事も専門的で、やりがいがありそうです。

●○○を研究しています

・臭気判定をする研究。臭いが大変らしい（男性／32歳／商社・卸）

・苗の品種改良（女性／30歳／運輸・倉庫）

・化粧品の研究。リケジョならでは（女性／24歳／食品・飲料）

・遺伝子組み換え食品の研究（男性／38歳／通信）・

・野菜のタネの生産・改良。農学系の知り合いが就職した（男性／35歳／金属・鉄鋼・化学）

理系といえば研究といったイメージですが、その研究にもいろいろあるようです。化粧品や食品、ガーデニングなど、一見結びつかなくても裏では理系が活躍しているものって、けっこう多いですよね。

●こんな仕事もしています

・同期が配属になった部署はトラックに重りを載せて延々テストドライブをしていた（男性／42歳／自動車関連）

・投資会社。実はとても数字が基本だそう（男性／48歳／食品・飲料）

・地図屋。地図を作るのにも理系の知識が必要なのだろうか（男性／23歳／学校・教育関連）

・特許の管理。たしかに技術がわからないと特許が出せるかどうかもわからないなと思った（女性／30歳／機械・精密機器）

・音楽家。作曲も理論に基づいているから、アリかもしれない（男性／49歳／情報・IT）

えっこんな仕事も……!? 音楽にも理論が必要といわれると、気楽に聴いていられなくなってしまいますね。投資会社も経済系＝いかにも文系ビジネスのような感じがしますが、たしかに確率や数字がものをいう世界。論理、数字に強い理系が活躍しているのもうなずけます。

いかがでしたか？ 理系の就職先と聞くとなんとなく狭～いイメージがありましたが、意外といろんな職業があるんですね！ これから進路や大学選びをする人は、理系にはどんな仕事があるのか知っておくと選択肢がもっと広がりそうです。みなさんのまわりの理系出身者さんは、どんな仕事をしていますか？

文●ロックスター

調査時期:2015年7月

アンケート:フレッシャーズ調べ