論語で斬る中学受験!その1
私、富山メル子は、中学受験の世界に足を踏み込んでしまった息子を持つ母親です。コラムなんて書く母親なのだから、さぞや親も子も立派なのだろうと思われるかもしれませんが、息子は大手受験塾の入塾テストに落ちてしまうようなダメっぷり(涙)いえいえ、ダメではありません。発展途上の息子です。彼の大躍進を信じ、今は自宅学習で勉強中。いわゆる【ママ塾】を毎日開講中です。
息子の理解力に落胆し、塾に通わない不安に押し潰されそうになり、私の指導力のなさに涙し、未熟な精神力ゆえの親子バトルに後悔の日々…。心がボロボロになった私は、導かれるように論語の本を手にしました。そこには、現代に生きる私たちが悩むときに、進むべき方向のヒントが書かれていたのです。
迷える受験生母となった私、富山メル子が、論語を支えに中学受験を乗り切ろうとする奮闘ぶりをお伝えできればと思っています。そして、私のように、受験生を抱えるご家庭が、論語の言葉に救われたり、導かれたり…論語を身近に感じていただけたら嬉しいです。
【今日の論語】
子日、性相近也。習相遠也。(陽貨第17より)
【読み下し文】子曰く、性、相い近し。習えば、相い遠し。
【現代訳】人間、似たような性質を持って生まれてくるが、良い習慣を身につけ、学べぶことにによって差が生じてくるものだ。教育は大切である。
【メル子的解釈】生まれたばかりの赤ちゃんの能力に大きな差はないですよね。実際は持って生まれた才能ってものはあるかもしれない。だけど、ぱっと見は、赤ちゃんの能力に差があるかなんて分かりません。
大人になると、できる人、できない人の違いははっきりと分かります。どうしてこんなに差が生まれてしまったのか…。孔子は、習慣や教養によるものだと語っています。だ・か・ら、勉強しよう!と説いているのですね。
親が子どもに与えてあげられるもの。もちろん愛情!そして、ごはん(笑)。それ以外に大事なものは、論語を読み解くと、躾ってことになるのでしょう。イイ子にさせるための躾ではない。我が子が大人になる過程で、必要となる正しい習慣。それは、挨拶がきちんとできるとか、他人を思いやれるとか、コツコツと努力できるとか。
子どもが10才前後になると、親がしてあげられることが極端に減ってきます。もちろん、まだ小学生ですから、親の保護は必要なのですが、生活面で手がかかるってことは少なくなってきます。この時期に親が子どもに与えられること…。それは、質の良い教育や、未来に繋がる学習習慣なのではないかと思うのです。
質の良い教育とは、試行錯誤の中で自分の弱さを見つけ、その弱さを強くしていけるよう努力する力を身に付けることだと思います。その努力によって得た知識というものは、子どもの未来を豊かにしてくれると信じたいです。
【著者プロフィール】富山メル子(とみやま めるこ)
2018年中学受験予定の男子の母。大手受験塾の入塾テスト不合格という波乱の幕開けから、我が子をどう導こうか迷走中。論語に出会い、孔子の教えから学ぶ日々。
★メル子のブログ~迷走しながら更新中~
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