海外でスマホを使ったら大金の請求が……これって逃れる方法はあるの? 弁護士に聞いてみた。 2ページ目
■海外に行く際には予防策を!
――予防策を考えておくことが大事ということですね。
正木弁護士 海外に限らず、身に覚えのない高額請求が来たときは、自分が理解している料金体系と異なっていただけではなく、盗難や不正使用等の恐れがあります。また、知らない間にお子さんが勝手に使っていたということもあります。
携帯電話に入っているSIMカードを抜いて他の携帯電話で使用されてしまったりすることもあるので、もし、盗難の被害にあった場合は携帯電話会社に連絡をし、早急に利用停止措置を取るとともに、警察への盗難届を出しましょう。
事前に一定金額を超えたときに通知を受けるサービスを利用したり、使用料金を適宜確認したりすることが大切です。また、海外で使用する予定がないのであれば、海外ローミングを外しておくこともできますので、覚えておきましょう。
――身に覚えのない請求があった場合にはどうすればいいのでしょうか。
正木弁護士 身に覚えのない高額請求があったときは、慌てず料金明細を確認し、不当請求・架空請求であれば、支払わないようにし、早急に弁護士や国民消費生活センターに相談しましょう。
また、もし高額な料金を支払わなければならないとしても、到底払えないときは分割での支払いをお願いするなど、対応も必要になってきますので、早めの対応が大切です。