サムライ先生の中学生からの自立教育(2)「自立度チェックテストでわかる3つの自立」
こんにちは、自立教育コンサルタントのサムライ先生こと後閑治彦です。
前回の記事にて、若者のおよそ2人に1人が『社会的自立』につまずいる現代において、子供たちを「家庭生活」「学校生活」の段階から【自立】に導くことがお父様お母様、そして我々教育者の責務だとお伝えました。
では、子供たちが「家庭生活」「学校生活」において【自立】しているとはどういうことでしょうか?以下はお子様の【自立度】を測る簡単な指標です。お子様を思い浮かべて、当てはまる項目の〇の数を数えてみてください。〇の数が【自立度】の目安となります。
■中学生からの自立度チェックテスト
1. 朝、自分の力で起きて朝食を食べ、遅刻せずに学校へ行っている。
2. 翌日の学校の準備は前日のうちに済ませている。
3. 自分の必要な物は自分で買いそろえている。
4. 部屋の片付けやプリントの整理ができる。
5. 両親や兄弟と一方的ではない建設的なコミュニケーションができる。
6. 自分の役割のひとつとして家事を手伝っている。
7. 学校の先生や友人と一方的ではない建設的なコミュニケーションができる。
8. 学校の係りや委員会の活動に積極的に参加している。
9. 良い姿勢、綺麗な字を日頃から心掛けている。
10.勉強や部活に対して目的・目標を持って取り組んでいる。
11.やることの優先順位を判断して、必要な時は我慢することができる。
12.周囲の意見に流されず自分で判断し、失敗しても人のせいにしない。
いかがだったでしょうか?
ちなみに、これらの12の項目のうち 1~4、5~8、9~12をそれぞれ家庭生活・学校生活における 「生活的自立」「社会的自立」「精神的自立」と分類することができます。 そして、これら3つの面での自立ができて初めて、真に自立した人生を歩むことができるのです。
もちろん、今の段階ですべてに〇が付く必要はありません。しかし、これらの資質はどれも一朝一夕に身に付くものではありません。日頃から意識して改善していくことが望ましいでしょう。本人の努力に依るところが大きく、親や先生が影響しづらい項目もありますが、まずは周囲の大人の働きかけによって変えられることから背中を押してあげましょう。愛情や信頼が伝わることで自信と勇気が湧いてきて、さらなる成長への後押しになります。
それでは次回以降、子供たちの「3つの自立」のためにお父様お母様および我々教育者ができる取り組みをご紹介していきたいと思います。次回もご期待ください。
【著者プロフィール】サムライ先生(後閑 治彦)
自立教育コンサルタント。慶應義塾大学理工学部卒業後、個別指導塾を中心に野外教育や社員教育など教育業界10年の経験を経て独立。塾で伸びない子専門のプロ家庭教師「サムライ先生」としても活動。勉強方法の指導を通して子供たちの『自立教育』に努める。
ブログ:http://blog.livedoor.jp/katekyo_zamurai/