「アゲ育」で3姉弟が難関中学合格! ~早咲きの桜、開きました~
「アゲ育」とは?
今回は、私のコラムタイトル「アゲ育」についてお話ししたいと思います。
みなさん、「アゲ育」などという言葉は聞いたことがありませんよね。実はそれは私が勝手に作った言葉なのです。このコラムを始めるにあたり、私の子育てを一言で表すにはどんな言葉がいいかと、無い知恵を出して考えたのがこの「アゲ育」でした。
私が子育てをしていくうえで心がけていたこと、それは「褒めて認めて気持ちを前向きにさせて信じる」ということでした。私自身が幼いころに褒められると嬉しくて益々頑張れる性格だったので、我が子も褒めて育てたいと思っていたのです。しかし、子育てには褒めることばかりではなく、叱らなければならないこともたくさんあります。それをどうやって子どもに伝えたらいいか悩み、頭ごなしに怒ることだけはできるだけ避けたいと考えていました。そして、試行錯誤しながら3人を育てていく中で、子どもがやる気になるような言葉をかけることが大切だと分かったのです。
中学受験でもピアノでも野球でも、私は子どもたちをやる気にさせる言葉をかけてきました。気持ちを上向きにあげられるように、褒めたり励ましたりしてきたのです。特に大切なのは、子どもが失敗した時です。中学受験に向けてのテストで悪い成績をとってしまった時、ピアノが上手に弾けなくて先生に叱られた時、野球でエラーをして仲間に迷惑をかけてしまった時、そんな時に、傷口に塩をぬるような言葉を浴びせてしまっては、子どもはやる気をなくしてしまいます。もちろん、いけないことを叱ることは大切なことですから、ダメなことはダメだったと伝えることはします。でも、「なんでこんなことしちゃったの!」と、責めるような言い方はしないで、何がいけなかったのか子ども自身が気づくように考えさせるのです。そして、次に気持ちを切り替えられるように前向きな言葉をかけるのが「アゲ育」です。
「あげる」には、いろいろな意味があります。その中でも、「顔や視線など,下向きになっていたものを上向きにする。」という意味が一番私の考えを表しているのではないかと思います。親が子どもに「やる気」が出るようにする言葉がけは、子育てをしていく上で、とても大切な事なのではないでしょうか。
例を一つ挙げます。中学受験の塾でのテストで、悪い成績をとりました。その成績では、第一志望の学校に合格できないかもしれない・・・そんな時です。そんなとき「こんな成績じゃ第一志望校に合格なんてできるはずないでしょ!」と言いたくなりますよね。それをぐっと我慢して……。まず、間違えた問題を見て、何が原因かを調べます。単なるケアレスミスだった時は、そこが合っていればあと何点とれたかを話します。この時は「もったいない!」等言ってもいいと思います。根本から間違えた問題は、もう一度解かせてみます。解けない問題は基本からやり直す必要がありますが、時間をかければだいたいは解けるのです。
もしそれが時間内に出来ていたら、何点アップして、これだけの成績はとれたはずだと分かれば、次はもっと早くやろうと思えるのではないでしょうか。悪い成績をとって落ち込んで、気持ちが下を向いている子どもが、やる気を出して頑張れるように声をかけるのが、私の考える「アゲ育」です!
子どもの気持ちを上向きにして、明るく元気に乗り越えましょう!
【著者プロフィール】さんこ
「ほめて信じる」をモットーに子育てを行い、3人の子どもたちは中学受験!そして3人とも難関中学へ。
中学受験体験や子育てについてのブログ「さんこのブログ123」ゆるく更新中 http://miyabi123mm.blog.fc2.com/