【学生のうちに身に付けておくべき、新社会人5つの力】第3回:仕掛ける力

更新:2015/06/25

入社準備

実際にやりたいことを仕掛け、実現させていくには

では実際に「仕掛ける」ときのコツを3つお伝えしましょう。

まず1つ目は、なぜそれに取り組みたいのか、それを通して何を実現したいのかといった目的やコンセプトを明確にすることです。

入社3年目になって、あなたは同期勉強会を開催したいと思ったとします。その場合、「様々なセクションで働く同期の事例を共有することで、狭くなりがちな見識を広める」とか、「営業職が集まり、プレゼンテーションのコツを研究する」などといった、"目的"をはっきりさせることが重要です。

次に大切なのは、周囲を巻き込むことです。企画の規模が大きくなればなるほど、あなた一人の力で実現するのは難しくなってきます。まずは、同じ想いを持っていそうな人に個人的に話を持ちかけてみます。共感が得られれば、他の人にもその輪を広げていくようにするのです。たとえば、前述の同期勉強会の場合、共感してくれそうな同期を見つけ、二人で人事や研修の担当者に相談してみるのも良いかもしれません。その際に目的を明確に伝えることを忘れないようにしましょう。賛同者が複数になり、チームができれば、推進力がつき、企画の実現性が高くなります。

最後のコツは、『適材適所』です。「仕掛ける力」は、自分自身がリーダーになる力ではありません。最終的に到達すべきは、自分が主役になることではなく、やりたいことを実現させることですから、もし自分は補佐的、事務的な役割の方が力を発揮できると思うのであれば、幹事や発起人は別に立ててもよいでしょう。あなたが「仕掛けたいこと」に必要なメンバーを集い、戦略を練り、実現する。それが、「仕掛ける力」なのです。

最後に、ぜひ実践していただきたいのが、これらの過程で気付いたことや学んだこと、発生した事象や効果を仕事ノートに記録することです。人はせっかくの貴重な体験もすぐに忘れてしまうものです。経験はストックしておくことで、より深く心に刻まれ、次へ応用が利くようになります。

自分がやりたいことを、自ら仕掛け、実現させていく過程は、最も充実感が得られる時間です。ぜひ「仕掛ける力」を身につけ、能動的で前向きな人生を送ってください。皆さんがワクワクしながら仕事をすることは、誰かを幸せにすることに必ず繋がっていますから。

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