内定式はどんな服装で参加したらいい? ふさわしい服装選びのルール【ビジネスマナー辞典】第2回

更新:2021/09/02

内定式

「内定式の案内をもらったけど、当日はどんな服装で参加したらいいの……」。せっかくの門出にその場にそぐわない格好で失敗はしたくないもの。ここでは、内定式にふさわしい服装と着こなし、その他身だしなみで注意すべきポイントを解説します。

内定式に向けて

秋分の日も過ぎ、いよいよ秋らしくなってまいりました。10月は内定式の時期ですね。今回は、内定式にふさわしい服装のマナーについてお伝えします。

内定中のこの時期は、気持ちの上では、すでに会社の一員であるという誇り・自覚、そして責任感をもって生活をすることが大切です。内定式では内定をくださった会社に対する『感謝の心』を表していけるよう、内定式にふさわしい服装を押さえましょう。

1.内定式にふさわしい服装・身だしなみ

内定式は、新年度の新入社員としてあなたが最初に見られる場所。一人だけ他の人と違う服装で雰囲気を壊さないように気をつけたいところです。慌てて内定式の会場に向かって身だしなみが整っていないことがないように注意します。その会社の新入社員にふさわしい服装・身だしなみで内定式に出席しましょう。

2.スーツの着こなし方

内定式の服装はスーツを指定されることが多いです。内定式で会社から特に指定がない場合もスーツが無難です。内定者同士で懇親を深めるのも内定式の目的の一つですが、内定式を開催する目的は内定者に士気を高めてもらうこと。社会人としてふさわしい服装として、内定式ではスーツを着ていきましょう。

スーツといってもいろいろな種類がありますが、内定式ではリクルートスーツを着るようにしてください。内定式というと華やかな場を想定するかもしれませんが、あくまでも仕事の場です。明るいグレーや茶色などの華美なスーツは控え、リクルートスーツスタイルで統一するようにしましょう。内定式でおしゃれへのこだわりを持つ必要はありません。

次にスーツの男女別の着こなし方を見ていきます。

男性のスーツの着こなし方


男性は就職活動中に着ていたリクルートスーツを着用します。スーツのサイズはジャストサイズのものを着てください。シャツは白色が望ましく、ストライプなどの柄がないものを選んでください。ネクタイも華やかなデザインは控え、無地のものを選びましょう。シャツやスーツは皺がつかないようにアイロンがけをしておいてください。

女性のスーツの着こなし方


女性の場合もリクルートスーツを着用します。サイズは大き過ぎず、小さ過ぎないものにします。男性同様にブラウスは白色で無地が望ましいですね。スカートスーツでもパンツスーツでもどちらでも構いません。スカートの場合は丈が膝にかかるくらいで調整しておきましょう。

ストッキングも柄物を避け、ベージュ系無地を着用しましょう。内定式における女性の靴はパンプスが無難です。どうしてもヒールを履く場合は低めのヒールを選びましょう。

3.私服の着こなし方

内定式の服装はスーツが望ましいです。企業の中には「私服でお越しください」と指定されることもあります。そういう場合は私服で行くようにします。ただしスーツで参加してもマナー違反にはなりません。

私服で内定式に参加する時は、ジーンズやスニーカーなどは避けましょう。オフィスカジュアルになるように、ジャケットにチノパンなどを着用して清潔感のある着こなしをしてください。私服OKの企業は採用サイトに「私服を着用した社員の画像」が載っている場合があるので、参考にしてみるとよいでしょう。

次に私服の場合の男女別の着こなし方を見ていきます。

男性の私服の着こなし方


男性の私服では、スーツスタイルと異なり、白シャツでなくても構いません。淡いブルーやネイビー、グレーなどの落ち着いた色合いを選んでください。

ジャケット・パンツスタイルは男性のオフィスカジュアルの定番です。セットアップにならないように、ジャケットとパンツのデザインは変えてください。インナーには、シャツ以外にもニットやポロシャツ、Tシャツなどもあります。どれを選ぶにしても、インナーは、無地か柄が少ないものを選択するようにします。

女性の私服の着こなし方


女性のオフィスカジュアルの定番はジャケットとスカート、パンツなどを合わせる服装です。インナーの幅は広く、ブラウス・シャツ・Tシャツ・ニットなどを選んで構いません。無地又は柄が少ないデザインを選ぶ点も男性と同じです。ミニスカートやキャミソールなど、肌を露出するデザインは内定式には不向きです。

アクセサリーは小ぶりなものを選び、悪目立ちしないように気を付けてください。アクセサリー一つで社会人としての印象が悪くなることを、内定の段階でも把握しておきましょう。

4.その他の身だしなみの注意点

これまでスーツと私服の着こなし方について解説してきましたので、その他の身だしなみの注意点を確認しましょう。

スーツの色と柄


内定式のスーツは黒が基本です。これまで説明したように明るいグレーや茶色などは避けましょう。紺はどうかというと、これも明るい色でなければ問題ありません。スーツの色は黒が無難で、落ち着いたチャコールグレー、紺色であれば着ていっても大丈夫という認識を持ちましょう。

スーツの柄についてですが、こちらは無地が基本となります。では、スーツの柄としてよくあるストライプはどうでしょうか? ストライプはカジュアルな印象を企業側に与えてしまうので避けた方が無難です。特に誠実さが求められる金融やコンサルティング業界では無地を選びましょう。

ただしストライプは業界によってOKの場合もあります。アパレルやIT企業などではストライプを着ても違和感がないでしょう。

コート


内定式が行われる10月は寒暖の差が激しくなってくる季節。気候によってはコートを持っていきたいところですね。男性の場合はステンカラーコート、女性の場合はトレンチコートを選びます。スーツに合うデザインでおとなしめの色を選んでください。

まとめ|内定式には社会人としてふさわしい服装で

内定式にふさわしい服装について確認してきましたが、いかがだったでしょうか。スーツであればリクルートスーツを着用し、周りの参加者から浮いて見えないようにしましょう。他人から目立ちたいと思っても、内定式に合わない服装をしてはあなたの評価が下がるだけ。学生時代におしゃれをしてきた人も、社会人としてふさわしい服装を心がけるようにして下さい。


監修・文/山崎英理夫
人事コンサルティング歴4年、人事歴8年。人事コンサルタントとして教育研修のプログラム開発、人事制度診断等を提供。また、企業人事として新卒・中途採用に従事し、人事制度構築や教育研修の企画・運用など幅広く活動。この経験を活かし、人材関連の執筆にも数多く取り組む。
http://erinanase.com/

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