こんにちは!リリースピッカーの杏奈です。汗かく季節は、髪の毛の状態も気になるもの。今回はそんな頭皮に関するお話です!
毛髪・美容・健康・医療のウェルネス事業をグローバル展開する株式会社アデランスは「髪」の仕組みや役割、大切な髪を健康に保つための方法を、毛髪診断士®から解説する。普段意識する機会が少ない、髪の実態への理解を深めることができ、子どもたちの夏休みの自由研究にもぴったりのテーマだという。
※毛髪診断士®は公益社団法人日本毛髪科学協会の登録商標
髪は主にタンパク質で作られており、3層構造になっている。大部分を占める「コルテックス(毛皮質)」は、細い繊維が集まって網目のように結合しており、小さな隙間がたくさんある。健康な髪では、ここに一定量の水分が蓄えられている。この水分量は天気など外的要因により影響を受け、乾燥した冬は水分量が少なくなり髪にパサつきが出て、雨の日など湿った状態では水分を吸ってベタつく。一番外側にあり、髪の保護の役割をする「キューティクル(毛小皮)」は、皆耳にしたことがあるかもしれない。薄くて固いタンパク質が何層にもなってコルテックスを取り巻くようにして守り、油となじみやすく水をはじきやすい性質がある。空洞状に中心に存在する「メデュラ(毛髄質)」は、細い髪では存在しないことが多いという。後で述べるように、外気の寒暖を頭部に伝えにくくする機能があると考えられている。
髪は母親の妊娠4か月頃から発生し始め、うぶ毛から軟毛となり、生まれるまでに比較的太く色の濃い硬毛になる。基本的に頭部の毛穴の数は、成長するにつれて増えたり減ったりすることはなく、生まれた時には生える髪のおよその本数も決まっている。髪の本数は日本人の平均でおよそ10~12万本、また一つの毛穴からは2~3本の髪が生えている。そしてそれぞれの髪には成長周期「ヘアサイクル」があり、平均2~6年成長しては抜け、また生えてくることを繰り返す。シャンプーやブラッシングをすると抜け毛が目立つが、1日平均80〜100本が自然に抜けると言われている。一旦抜けると目立った髪になるまでの期間は2~3か月かかるため、髪の全体のうち、常に目に見えているのはその8~9割とされている。
髪は1か月に1cm程度伸びる。地肌から出ている部分を「毛幹」、地肌の中にある部分を「毛根」という。毛根の一番奥が「毛球」で、そこでは髪の元となる毛母細胞が、毛乳頭からの指示で、分裂・増殖し、さらに角化(水分を失った状態)したものが「髪(毛幹)」。毛母細胞が活発に分裂・増殖することによって押し出される「髪」は細胞分裂を終えた、“死んだ細胞”の集合体。髪には痛いという感覚がないのでつい負担をかけてしまいがちだが、一度傷めると自然には元に戻らず、毛先ほど傷みが進む。そのため、髪はなるべく傷めず、傷んでしまったらより丁寧に扱い、傷みを進めない、というお手入れが大切だという。
髪は熱や寒さから頭部を守り、体温調節に役立ちます。髪の中心の空洞であるメデュラによって、髪は熱を伝えにくい性質を持つため、外気の寒暖を頭部に伝えにくくする働きを持つと考えられている。
頭部に圧力がかかった場合、髪がクッションのような役割を果たす。髪の1本1本は細くても、頭部全体では約10万本の集合体になるため、衝撃をやわらげ大切な頭をガードしてくれる。
アジア人などの髪に多い黒の色素であるメラニンは、紫外線を吸収し、頭皮を紫外線から守ってくれる。紫外線は、シミ、乾燥、くすみの原因だけでなく、肌の炎症を引き起こす危険性がある。しかし、髪だけでは完全には紫外線を防ぎきれないかつ、髪自体もダメージを受けるため、適切なUVケアが髪にも必要。
Q. 髪でその人の栄養状態が分かるって本当?
A. 現時点では完全な栄養状態が分かるわけではないが、将来的に分かるように研究を進めている機関もある。髪からはミネラル、脂質、ホルモンなど、その人の栄養状態が分かる成分情報が得られる。髪は1か月に約1cm伸長することから、髪の根元1cmでは、直近1か月の健康情報が蓄積されていると考えられている。ドラマやニュースで「毛髪鑑定」という言葉を聞いたことがあるかもしれないが、髪からDNA型検査や薬物検査などが出来る場合もある。
Q. 髪も日焼けする?
A. 頭皮も髪も、肌と同じように日焼けする。紫外線を浴びることで髪が変色したり、ヘアカラーの 色持ちが悪くなる可能性も。
Q. 髪はいつまで伸び続ける?
A. 1本の髪が生えてから抜けるまでの1サイクルは、男性は3~5年、女性は4~6年と言われているる。1か月で1 cm伸びた場合、1年で12cm伸びます。しかし髪は永遠には伸び続けず、伸びる期間は通常2~6年にかけての「成長期」のみ。つまり、6年「成長期」が続いた場合、最大で72cm伸びることになる(個人差があります)。世界記録などで、なかには何メートルもの長さの人もいるが、こういうケースは遺伝的要因や体質によるもので、非常にまれであると考えられる。
Q. 人によって髪の伸びる速さが違うのはなぜ?
A. 頭皮下の血液が髪の成長に必要な栄養分を運んでいるため、髪が伸びるスピードは頭皮の血行が関係している。髪の成長に必要な栄養素(ビタミン・タンパク質など)をバランスよく摂取している人は髪が伸びやすいかもしれない。髪の伸びには睡眠の質やストレス状況などその他にも複雑な要素が絡み合っていて、普段伸びるのが速い人でも遅くなることもあり、季節や加齢による体調の変化によっても速さに違いがでる可能性もあるという。
肌に日焼け止めを塗るように、髪の紫外線対策も大切。紫外線は髪や頭皮を乾燥させ、抜け毛を招く原因になりえる。乾燥してダメージを受けた髪はキューティクルがはがれやすくツヤがなくなり、切れ毛や枝毛、パサつきといった髪のトラブルを引き起こしやすくなるとされている。保湿成分配合で、髪や頭皮はもちろん、肌の紫外線対策にも使用できるスプレータイプの日焼け止め「ビューステージ UVプロテクト プレミアム ビューティフル&スポーツ」の活用も手軽でおすすめ。
髪の成長を促す成分を主体とした育毛剤は髪を育てる。髪の成長因子の働きに着目し、4種類※の有効成分配合で、脱毛を防ぐことを目的に作られている。薬用育毛ローション「へアリプロ 薬用育毛剤スカルプグロウEX F」は、ヘアサイクルの適正化をサポートする。
※セファランチン、グリチルリチン酸2K、ヒノキチオール、ジフェンヒドラミン塩酸塩(いずれも育毛、発毛促進、脱毛予防)
公益社団法人日本毛髪科学協会の認定資格「毛髪診断士®」を保有。毛髪診断士®(Hair Adviser, JHSA)は、毛髪診断に必要な知識と、マイクロスコープなどを使って頭皮の状態を的確に観察する技術を習得した者が取得できる資格で、毛髪に関する悩みを持つ方からの相談を受けて、適切なヘアケアの仕方などをアドバイスする役割を持つ。2021年3月京都大学大学院生命科学研究科修了、同年4月にアデランス入社後、毛髪の構造や機能に関する研究を担当。毛髪のプロテオーム解析※1技術を用いて、男性型脱毛症および女性型脱毛症に特徴的なタンパク質を発見することに成功し、国内外の学会※2※3でその成果を発表するなど、今後の研究活動が注目されている。
※1 毛髪など生体試料における全てのタンパク質の構造や機能を解析すること
※2 第121回日本皮膚科学会総会(2022年6月:京都府京都市)
※3 第12回世界毛髪研究会議「World Congress for Hair Research(WCHR2022:2022年11月:オーストラリア メルボルン)」
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編集/杏奈(ガクラボメンバー)
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