視点を変えれば、世の中は変わる。「Rethink PROJECT」がつたえたいこと。

更新:2023/03/31

社会人ライフ

「視点を変えれば、世の中は変わる」。そんな合言葉を掲げ、2020年にJT(日本たばこ産業)が立ち上げた「Rethink PROJECT(リシンクプロジェクト)」。そのミッションは多様性が尊重される社会の実現で、その鍵となるのが「Rethink=視点を変えて物事を見ること」だといいます。なぜ社会に「Rethink PROJECT」が必要なのか、実際にどのような取り組みをしているのか、今回はプロジェクトを運営するコミュニティインベストメントチームの宮村香也子さんに、プロジェクトの全容について話をお聞きしました。

教えてくれるのはこの人!

宮村香也子さん

渉外企画室コミュニティインベストメントチーム所属。JTが日本国内において実施している地域社会への貢献活動を担当している。

INDEX:

視点を変えれば、世の中は変わる。「Rethink PROJECT」始動!
「Rethink PROJECT」が実際に取り組んでいる活動とは
~Rethinkの花を日本中に~「Rethink PROJECTご当地シンボル」
「パートナーシップ」で課題解決
「Rethink PROJECT」への共感を増やしたい
「Rethink PROJECT」が目指す未来

▼視点を変えれば、世の中は変わる。「Rethink PROJECT」始動!

はじめまして。渉外企画室のコミュニティインベストメントチームに所属している宮村香也子と申します。いきなり渉外企画室といっても、イマイチわかりづらいですよね(笑)。渉外企画室は、企業や自治体、関係省庁やメディアなどといったステークホルダーとの対外的なコミュニケーションを担う部署のことです。コミュニティインベストメントチームは、JTが実施している地域社会への貢献活動「Rethink PROJECT」を推進しており、メンバーは私を含めて8人(2022年9月時点)ですが、全国47都道府県の拠点の社員たちと連携しながら広く活動しています。

「Rethink」をキーワードにこれまでにない視点や考え方を活かして、パートナーと 「新しい明日」をともに創りあげるために社会課題と向きあうプロジェクト。約2年前のスタートから「視点を変えれば、世の中は変わる」を合言葉に、さまざまな視点を向かい合わせ多様性が混ざり合う社会を実現することを目指している。

 

私たちはこの「Rethink」という言葉を、「今までの当たり前を当たり前と考えずに、視点を変えて物事を考える」という意味で使っています。皆さんも経験があるかと思いますが、他者の視点に立って物事を考えると、自分の考えとは異なる多様な価値観に思いを馳せることができますよね。そうやって視点を変えることで、多様な価値観が尊重される社会づくりに貢献したいと思いますし「Rethink PROJECT」の活動が広まることで、多くの方々の視点や思考が変わり、多様性が尊重される社会づくりのキッカケになることを目指して頑張っています……というと、すごく壮大な話に聞こえますよね(笑)

私も最初は「なぜJTが社会貢献活動に取り組むにあたり『Rethink』を切り口にするのだろう」と思いました。でも、考えてみると、JTは長年「ひとのときを、想う。」というコミュニケーションワードを掲げてきました。これはまさに「他者の視点に立つ」ことですから、会社としてのメッセージは今も一貫して変わっていないのです。

「Rethink PROJECT」が実際に取り組んでいる活動とは

「Rethink PROJECT」は、地域社会とのパートナーシップを基盤に取り組む5つの「主要施策」と、エリア固有の社会課題に向き合う「エリア施策」からなりますが、今回は前者の主要施策についてお話しますね。主要施策は、

  1. 1 「Rethink Creator PROJECT」
  2. 2 「Rethinkフォーラム」
  3. 3 「ひろえば街が好きになる運動」
  4. 4 「SDGs貢献プロジェクト」
  5. 5 「JTの森」

の5つで構成されています。例えば、「Rethink Creator PROJECT」はクリエイターの育成プロジェクトで、クリエイティブに興味のある方たちへ向けた無料セミナーを全国各地で開催しています。“地元を誰かにまかせない。”というコンセプトのもとクリエイターの地産地消を通じた地域創生の実現をめざしています。

私が担当しているのは「SDGs貢献プロジェクト」。わかりやすく言うと助成事業です。私たちJTグループは1.格差是正、2.災害分野、3.環境保全を地域貢献活動の「重点領域」に設定しているのですが、このSDGs貢献プロジェクトでは、これらの3分野に関連した取り組みを行う企業やNPO、NGOなどが行う事業に、最大で年間200万円まで支援しています。さまざまな団体とパートナーシップを組み、地域社会の活性化や課題解決につながる事業への支援を通じてSDGsへの貢献をはたしていきます。

また、「JTの森」は森林保全活動で、こちらも私が担当しています。「JTの森」は全国9ヶ所に点在しており、地域が目指す森づくりに必要な手入れを支援しています。また、年に2回のペースで「森づくりの日」というイベントを実施し、JT社員やその家族が森林整備のボランティア活動に参加し、地域との交流を深めています。

~Rethinkの花を日本中に~「Rethink PROJECTご当地シンボル」

「Rethink PROJECT」は地域社会の発展につながる全国各地のイベントやプロジェクトに協賛していますが、最近は全国各地の取り組みをさらに推進するために、「Rethink PROJECTご当地シンボル」を制作しました。ご当地シンボルは「都道府県の花」のイラストと、シブヤフォントを手掛ける「フクフクプラス」監修のもと障がいを持つアーティストがデザインした「Rethinkフォント」がひとつのシンボルを形づくっていて、花が地域性を、フォントが多様性を意味しています。地域に根ざした活動を行い、多様性のある社会を実現したいと願う「Rethink PROJECT」の想いを込めました。このご当地シンボルは、各支社で作成する資料や各地域の新聞広告などにおいて、「Rethink PROJECT」のエリア独自施策を紹介したり、PRする際に活用されています。

「パートナーシップ」で課題解決

そもそも、なぜ私たちが「Rethink PROJECT」を発足させたのか、改めてご紹介させてください。「Rethink PROJECT」は2020年6月に発足したプロジェクトですが、JTはこれまでも、地域社会への貢献活動については様々な部署が取り組んできました。しかし、地域課題への向き合い方をRethinkした結果、従来の施策単体での活動から脱却し、より発展性と持続可能性のある取り組みにしていく必要があるという認識から、担当部署を一本化しこのプロジェクトを立ち上げました。

「Rethink PROJECT」を展開するにあたり重要視したのは、「パートナーシップの強化」です。これまでやってきた地域社会への貢献活動は、あくまで「支援する側」と「支援を受ける側」という関係性であることが多く、私たちが一方的に支援して終わってしまうという課題がありました。しかし、より持続可能な取り組みに発展させるためにも、パートナーと双方向で協力し合う形を目指したかったんです。

ごみ拾い活動見える化ウェブサービス「清掃活動~Rethink PROJECT~」:https://rethink-pjt.pages.piri...

「パートナーシップ」によって施策を発展できた事例としては、ピリカ社(科学技術の力で環境問題を克服することを目指すソーシャルベンチャー企業)との協業があげられます。 JTでは、「Rethink PROJECT」の一環で「ひろえば街が好きになる運動(以下ひろ街)」という活動を実施しています。これは、「『ひろう』という体験を通じて、『すてない』気持ちを育てたい。」という願いを込めて全国各地の催事などで行っている市民参加型の清掃活動です。

「ひろ街」は20年近く実施していますが、全国でひろったゴミの量や参加人数等の定量データを手作業で集計していた点を課題と感じていました。そこで、以前より「Rethink PROJECT」のパートナーであったピリカ社の提供するごみ拾いSNSアプリを活用すればより効率的に活動データ収集ができ、多くのパートナーとの更なる繋がりを作れるのではと考え、「ひろ街」への導入をおこないました。

その結果、全国の活動実績を瞬時に把握することが可能になりましたし、投稿することで多くのユーザーから感謝の声をいただき、従業員のモチベーション向上にもつながったと感じています。 加えて、ごみ拾い活動見える化ウェブサービスも立ち上げ、活動全体の可視化を実施。地域の清掃活動の更なる活性化と、全国の自治体・企業・団体と連携し地域課題の解決促進につなげています。

「Rethink PROJECT」への共感を増やしたい

「Rethink PROJECT」を立ち上げたことで、社外の方々からも「いい活動だね」「一緒に何かできませんか?」などと声をかけてもらうこともありますし、メディアの取材を受ける機会も増えました。「Rethink PROJECT」の目指すところは、あくまで多様性を認め合える社会の実現であって、販促活動や企業PRではありません。JTという企業に対してではなく、「Rethink PROJECT」に対する賛同や共感が集まる状況が望ましいと思います。実際に、「『Rethink PROJECT』って、JTがやっていたのですね。知りませんでした」といったお声も頂戴しています(笑)。

「Rethink PROJECT」が目指す未来

「Rethink PROJECT」の今後の展望としては、今以上にパートナーシップの広がりを強化していきたいと考えています。パートナーシップを広げることで取り組みの幅も広がりますし、これまで未着手だった新しい企画にもチャレンジできると思います。もちろん、今後も変わらず各地域に根ざした地域社会への貢献活動という軸はぶらさず継続して取り組んでまいりたいと思っています。全国47都道府県に仲間がいますし、やはりこれは私たちの大きな強みですから、この強みをより一層活かし、これからも地域の課題にむきあい、地域を元気にできるような取り組みに励んでいきたいと考えています。

また、マイナビ学生の窓口フレッシャーズの読者の皆さんにも「Rethink PROJECT」に興味を持ってもらえたら嬉しいですし、視点を変えて物事を考えるという「Rethink」の考え方を実践してもらえたら、さらに嬉しく思います。「Rethink」は前向きな思考変容のきっかけになる言葉です。地域社会への貢献活動に対してだけでなく、日常生活に気軽に取り入れることで、今間までの当たり前を考え直す良い機会になると思います。ぜひ、身近なところから「Rethink」してみてください!

宮村さんと同じコミュニティインベストメントチームではたらく加藤さん(右)、一ノ瀬さん(左)

提供:JT

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