【アウトドアメーカーが有機農業に参入?!】未来のために、本事業とは視点を変えたSDGs事業を行う企業事例をご紹介!  #Rethinkとは?

2022/07/29

社会人ライフ

「IDEAS FOR GOOD」の編集・ライターを経験したのち、2020年に、社会課題の解決に取り組む企業・団体向けのプラットフォーム「IDEAS FOR GOOD Business Design Lab」を立ち上げた宮木志穂さん。

宮木さんは、このプラットフォームを作ることが長年の目標だったといいます。

「入社前にIDEAS FOR GOODの記事を読んで面白いと感じていたのですが、同時にこれらのアイデアからどうアクションに変えれば、環境や社会にインパクトを残せるだろうということも考えていました。また、アイデアを掛け合わせたらどんな化学反応が起こるかを見たいという好奇心もあり、IDEAS FOR GOOD Business Design Labを立ち上げました。現在は、IDEAS FOR GOODの運営を通して培った視点をもとに勉強会・ワークショップや展示、メディア支援など幅広く、サステナブル化を目指す企業の伴走支援を行っています。

プラットフォームの立ち上げから約2年、これまで「IDEAS FOR GOOD Business Design Lab」が取り組んできた特徴的な事例を紹介します。

その行動、実はSDGsに繋がってるかも!「IDEAS FOR GOOD」内の事例から、Rethinkの考え方を知ろう!  #Rethinkとは?

PROFILE

宮木 志穂 (みやぎしほ)

ハーチ株式会社 IDEAS FOR GOOD Business Design Lab開発責任者

◉―― 1994年東京生まれ。大学在学中に東北ボランティア、イギリス留学を経験。社会を良くするアイデアを発信する自社メディア「IDEAS FOR GOOD」の編集者兼ライターを経て、2020年3月に企業向けのプラットフォーム「IDEAS FOR GOOD Business Design Lab」を立ち上げる。現在は、開発責任者として企業の サステナブル・トランスフォーメーションの支援を行う。

【事例1】未来のために食器メーカーがサステナブルな食メディアを開設

企業のサステナビリティを考える上で大切なことの1つは、長期的に組織が直面しうる課題を自分ごと化すること。自社の事業が今後どんな環境・社会課題の影響を受ける可能性があるか、そのために私たちがいま何をするべきかというところまで視点を広げる必要があります」と宮木さん。

事業の未来を見据えてサステナブルな取り組みをしているのが、1908年に創業した石川県白山市にある老舗陶磁器メーカー、ニッコー株式会社です。

“100年先も、自社の食器が愛され続けるにはどうすればいいのか”という課題に対し、「IDEAS FOR GOOD Business Design Lab」と作り上げたのが「table source」というオウンドメディア。このメディアでは、食器という枠を越えて、サステナブルな食にまつわる情報を発信しています。自社メディアの開設は、事業の未来を考えて辿り着いた結論だったと、宮木さんは話します。

  「気候危機や土壌汚染、プラスチックによる海洋汚染など、豊かな食が脅かされています。食器の上に載せる食材が持続可能なものでなければ、その食を彩るような高品質な食器が活躍し続けることはありません。table sourceは飲食店に関わる多くの人を巻き込みながら、豊かな食に関わるさまざまな方にインタビューしたり、ニュース記事を紹介したりと、食全般のサステナビリティにつながるアイデアを提案しています。

→table sourceで発信されている内容をもっと見る!

【事例2】オフィス展示をサステナブルな事業のヒントに

宮木さんによると、事業のサステナブル化のためには日頃からソーシャルグッドなプロダクトに触れる機会を作ることも大切だそう。

そこで、オフィスビルや商業施設、不動産の開発、運営を行う三菱地所では、社員がサステナビリティを身近に感じられるように、オフィス展示を行っています。

IDEAS FOR GOODに掲載しているソーシャルグッドなプロダクトを三菱地所のオフィス一角で展示することを提案しました。堆肥化できるホテルアメニティやごみでできたスニーカーなど、これまで多くのプロダクトを展示しています。環境にいい行動と聞くと、我慢をしたり、自分の生活に取り入れにくかったりするイメージがあるかもしれませんが、今はサステナブルでデザインが良く、かつ使いやすいプロダクトがたくさん存在します。こうしたプロダクトを実際目にして触れる機会を作ることで、三菱地所さんが手がける街づくり事業のヒントになればいいなと考えています。

【事例3】美しい地球を持続させるために、パタゴニアが有機農業に参入

最後に、斬新な視点でサステナビリティに取り組む2つの企業の事例を紹介します。

1つ目がアウトドアメーカー、パタゴニアの事例です。

アウトドアを楽しめる環境がなければ、アウトドアウェアを長く売り続けることはできません。そこで、パタゴニアはアウトドアに必要不可欠な美しい地球環境を守るための事業をスタートさせました。

パタゴニアが着目したのは、CO2排出量が高いと言われている農業です。

パタゴニアはアウトドアメーカーでありながら『環境再生型有機農業』に参入しています。有機農業をベースにし、光合成の活性化と、炭素が外に出ないようにする『耕さない』農法を進めることで、地球を守るためのサステナブルな事業に取り組んでいます。この農法に適した作物『カーンザ』で作られたビールを頂きましたが、とても美味しかったです。」

→パタゴニアが取り組む『環境再生型有機農業』の可能性って?

【事例4】スポーツは気候変動の犠牲者であり、加担者でもある。その事実に向き合うスニーカーブランド

二つ目は、「Allbirds(オールバーズ)」の事例。

スポーツと気候変動は密接なつながりがあります。例えば異常気象で安全にスポーツができない、ということは想像しやすいと思いますが、伸縮性があり汗を吸っても乾きやすく、耐久性、軽さ、安さなどスポーツをするうえで必要な機能は石油由来の素材で容易く叶えられてしまう現実があります。

そんななか、allbirdsはスポーツウェア素材の生産や開発に伴う環境負荷に目を向けて、自然由来のパフォーマンスアパレルライン「Natural Runコレクション」を開発。

“世界一履きやすい”スニーカーブランドとして知られるallbirdsは機能面、環境面どちらにもアプローチしています。

→allbrirdsの「Natural Runコレクション」はこちらからチェック!

実現したい未来を想像することが、視点を変えるヒントに

「視点を変えるには、自分が実現したいことを考えてみてほしい」と、宮木さんは話します。

「実現したいことをするためには、そこにある課題や環境問題を解決する必要があります。私は、子供が好きなので、次世代の子供たちが気候変動にさらされないような社会を作りたいなと思っています。身近なことでは、秋になったら毎年好物の秋刀魚が食べられるような、地球環境を守っていきたいとも思います。

こうした社会課題を解決できる最後の世代と言われる私たちが、決して遠くない未来に起こりうる課題を実感することで、自然と何ができるかというところにまで考えが及んでいくはずです。さらに、いまは環境のために行動することが何かを我慢することなく、環境にもよくてデザイン性があったり、おいしかったりする選択肢がたくさんあります。そうした選択肢があることにも目を向けてもらえたらと思います。」

宮木さんのように、自分の望む未来を見据え、その未来を脅かす課題を想像することが、視点を変えて課題と向き合う第一歩になるでしょう。

文:安藤茉耶
編集:学生の窓口編集部
取材協力:ハーチ株式会社  「IDEAS FOR GOOD Business Design Lab」
出典・引用:
【事例1】
飲食店のサステナブルな未来をつくる場所table source
【事例2】
IDEAS FOR GOOD × 三菱地所のコラボ展示企画リリース
【事例4】
スポーツウェアを、天然素材へ「Allbirds」から初となるパフォーマンスアパレル「Natural Runコレクション」リリース

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