「モテていれば許される」佐藤ノアが語る仕事論|『嫌いな自分にさよならしたいあなたにあげる魔法』出版記念インタビュー

2020/02/14

社会人ライフ

書籍「嫌いな自分にさよならしたいあなたにあげる魔法」が2/14(金)に出版される佐藤ノアさん。バンドのボーカル、ファッションモデルなど様々な活動を行い、SNSの総フォロワー数は170万人を超えるというメガインフルエンサーです。

現在22歳のノアさんは、ちょうど新社会人と同世代。執筆を経て見つめ直した現在の自分についてと、書籍のなかでもキャリアや人間関係など様々な分野について語ってきたノアさんなりの仕事論や社会人生活へのアドバイスを聞きました。

<目次>
1.10代から20代へ。書籍とともに振り返って気づいた変化
2.仕事とは? かっこいいオトナとは? 佐藤ノアの仕事論
3.新社会人は「モテていれば許される」……その心は?

10代から20代へ。書籍とともに振り返って気づいた変化

22歳は鉄からスポンジになった1年

ーー今回の書籍ではご自身の人生を振り返りながらしたためた書き下ろしが収録されていますが、過去の自分を振り返ってみて、「今の自分変わったな」と思うところはありますか?

10代の頃は自分の世界観を作ることに重点を置いていて、人の影響を受けることが少なかったんです。よく10代は色々なことを吸収するスポンジとも言われますが、私は真逆で鉄のような人間でした(笑)。

20代になると世界が広くなって、あらゆる分野のスペシャリストに会うようになったんです。音楽のトップ、物を売るトップ、ファッションのトップなど、様々な人から影響を受けるようになりました。今まで影響受けてこなかったのは、「ちょっと頑張ったらこの人を超えられるんだから、なんでこの人の話を聞かなきゃいけないんだろう」という生意気な部分があったから。でも絶対に越えられない壁のような存在に出会えたことで、22歳でスポンジになりました。

ファッションのスペシャリストが勧める音楽とか、スペシャリストの専門分野じゃない部分も全部リスペクトして、すぐに取り入れるようにしています。だから今年はパンク以外の曲も聴くようになったし、DJイベントにも行ってみたりと、視野が広くなりましたね。

ーー2020年もすでに1ヶ月がすぎましたが、「これも本に書きたかった!」と思うような出来事はありましたか?

人は休んだほうがいいことに気づきました。今まではスケジュールを詰めるのが好きだったんですけど、休むとインスピレーションが湧くことに気づいたんですよね。

人は詰め込みすぎると目の前のことをこなすだけになってしまって、考えることをやめてしまう。景色を見たり、花を飾ったりすると、小さなことだけど余裕が出て自分の心が豊かになりますね。この話は書籍にも入れたかったな、多分5ページ分くらい書けます。忙しい最中は自分でも気づいていなくて久しぶりに2~3日休んでみて、やっと気づいたので、自分を見つめ直す時間も必要だなと思いました。

仕事とは? かっこいいオトナとは? 佐藤ノアの仕事論

仕事は目的別で選ぶのがおすすめ

ーー「仕事とは〇〇だ!」ノアさんなりの一言で表現するなら?

「趣味」ですね。趣味は仕事にするなという意見もありますが、好きだから続けられることや許せる部分も多いと思うんです。趣味をさらに言い換えたら「好き」になる。私は仕事が好きだから、プライベートがなくても大丈夫。

モデル、YouTuber、歌手など、私は見方によっては職業が多いけど、どれも好きなことを仕事にしているので、全く苦じゃないです。だから仕事とプライベートの境目もあまりないのかなと感じます。SNS、人と喋ること、文章を書くこと、お洋服、音楽、全部好きなことが仕事になっています。あとは書籍の中でも言っていますが、私は人に好かれたいという目的があって芸能界に入っているので、目的別で仕事を選べるといいなと何度も思います。

かっこいいオトナとは、優しい人のこと

ーーでは、ノアさんが最近「かっこいいな」と思ったオトナはどんな人ですか?

優しい人!難しいことを学べば学ぶほど、「こういう人はこうだから」と決めつけて人に優しくなくなってしまうんですよね。私自身、本当に売れてる人は優しいということを身を持って感じています。いつもお世話になっている井上公造さんや益若つばささんも、めっちゃ周りの人に優しいです。人に優しい人は余裕があるんですよね。

人は自分がコンプレックスだと思っているところを相手に感じたときに怒るんです。例えば、片付けが苦手な人は片付けができていない後輩にすごく怒ります。だから、優しい人はコンプレックスも少ないんだと思います。

新社会人は「モテていれば許される」……その心は?

みんなが必ずしも仕事を楽しまなくていい

ーー今回の書籍で特にフレッシャーズ世代の読者に読んでほしい見どころを教えてください。

社会人1年目でつらい人とか、仕事を辞めたいと思っている人にも読んでほしいな。私は仕事をやめるのも、転職するのも全然いいと思っているから。令和はできる人ができることをやる時代になると思うから、例えばエンジニアの人で写真も撮れるのなら、副業でカメラマンをやればいいと思う。副業不可だと可能性が小さくなってしまうので。

ーー新社会人が仕事を「楽しい」と思えるようになるには、どうすればいいと思いますか?

みんなが必ずしも仕事を楽しまなくていいと思うんですよ。家庭を築くことや、彼氏とのデートが1番の幸せな人もいるじゃないですか。例えば彼氏との海外旅行を目標にして、そのために仕事を稼ぐコンテンツとしてもいい。自分にとっての楽しみや幸せを早めに見つけられると、仕事を楽しむための階段になるかもしれないね。生きるために仕事をする人も多いし、それがダメだとも思わないから。朝に旦那さんとコーヒーを飲むみたいな日常が1番の幸せでもステキだと思う。

新社会人は「モテていれば許される」

ーー最後に、この春入社する社会人に向けて一言アドバイスをお願いします!

書籍の第4章にもある、「モテていれば許される」ですね。人に好かれていれれば許されるので、仕事だけ頑張るのではなく、あいさつや身だしなみにも気をつけること。外見よりも中身と言われますけど、外見は1番外側の中身だと思っています。身だしなみがしっかりしていると、「中身もしっかりしている」「気を使えるんだろうな」と思われるから。歯科衛生士さんが不潔だったら不安になるように、仕事をする上で身だしなみはかなり大切。思っている以上に見られているからね。変な腕時計をつけるくらいなら、つけないほうがいいよ!

マイナビ学生の窓口の連載「#佐藤ノアの生き方道場」で答えていたのは大学生からのお悩みでしたが、ノアさんの言葉は社会人にも響くものばかり。書籍『嫌いな自分にさよならしたいあなたにあげる魔法』では、人間関係のコツや将来についての考え方なども収録。公私ともに充実した社会人生活を過ごせるヒントが見つかるかもしれません。


★“日本一喋れるインフルエンサー”佐藤ノア、初のエッセイ★


『嫌いな自分にさよならしたいあなたにあげる魔法』2020/2/14発売/KADOKAWA
総フォロワー170万人を超えるインフルエンサー・佐藤ノア(@sugales_noah)。ファッションモデル、SNSプロデューサーなど多彩な活動を行っている。そんな彼女がどんな思考・戦略で好きなことを仕事にし、自分の強みを世に発信してきたのか、その秘密に迫る1冊。『マイナビ学生の窓口』で連載した「佐藤ノアの生き方道場」のほか、書き下ろしコラムや写真、本人直筆メッセージもたっぷり収録。





文・伊藤美咲
ステキな人やモノを広めるフリーライター。取材記事を中心に書いています。邦ロックと馬刺しがめっっちゃ好き。
twitter:https://twitter.com/misaki2018jp
web:misaki2018.net

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