大学生でも電子マネーやクレジットカードは使える? 学生のためのキャッシュレス入門

更新:2020/08/11

お金の知識

2020年6月末までのキャッシュレス・消費者還元事業などによって、キャッシュレス決済はだんだんと一般に浸透してきています。ここでは、社会人になる前の大学生の方々のために、キャッシュレス決済について解説していきます。

キャッシュレス決済で覚えておきたい「電子マネー」と「クレジットカード」

キャッシュレス決済で利用する機会が多いのが「電子マネー」と「クレジットカード」です。まずは、この2つの違いから簡単に説明します。

 電子マネーは、専用のカードやスマホアプリなどを使い、現金を使わずに買物ができる「電子化されたお金」のことを言います。「Suica」「楽天Edy」「PayPay」などは、スマホを持っている人なら、学生であっても利用したことのある人が大半でしょう。先にチャージして使うものが一般的で、チャージ上限額があまり多くないため、コンビニやスーパーなどの少額の決済に向いています。

事前チャージ式であれば基本的に小学生でも持つことができます。現在は電車に乗るにもSuicaやPASMOの小学生用も用意されていて、現在利用している学生さんも多いでしょう。

クレジットカードは、買い物をした際に現金を使わず、後払いで支払いができるカードのことを言います。クレジットカード会社がユーザーの代わりに支払いを済ませ、後から一括してユーザーに請求するシステムになっています。高額の商品を購入したいときなどに、現金を下ろす手間やたくさんの現金を持ち歩くリスクが減らせる点がメリットになります。

カードタイプ電子マネーやスマホの決済アプリは、すでに何かしら使っている学生も多いことでしょう。次では、まだ持っていない人や、これから作ろうと考えている人も多いであろう、クレジットカードを中心に解説していきます。

クレジットカードとデビットカード

高校を卒業した18歳以上の大学生は、ゴールドカードなどの特殊なクレジットカードは基本的に作れませんが、三井住友VISAデビュープラスカードなどの年齢制限カード、学生専用カード、楽天カードなどの商業系クレジットカードなど、多くのクレジットカードは作ることができるようになります。

ただし、作りやすい(審査に通りやすい)若年層向けカードの利用限度額は基本的には10万円と限られています。月10万円と考えると余裕があるように感じますが、支払いのスパンを考えると毎月10万円使えるわけではない点に注意が必要です。
例えば、8万円分カードを使った場合、翌月以降の“支払いが完了するまで”は残りの2万円分しか利用することができません。家賃や公共料金、携帯電話の料金などをカードから引き落としにするだけで、限度額に迫る場合も少なくないでしょう。

クレジットカードの限度額管理や、使い過ぎないか不安という人には、デビットカードという選択肢もあります。
デビットカードとは、利用した直後に銀行口座から引き落とされるカードを言います。クレジットカードと違って審査がなく、年齢条件があるだけです(15歳以上からとされていることが多い)。クレジットカードと同じようにネットショッピングの支払いにも使えるので、最初のカードとして持ってみるのも良いでしょう。

とても便利な家族カード

家族カードとは、家族の中で既にその会社のカードを利用している人がいる場合、新たに家族の一員が年会費無料または格安で発行できる便利なカードです。特に、楽天カードやイオンカードなどの家族カードでは電子マネー機能を付加することもできます。
例えば父親が本会員になっているクレジットカードを元に、家族カードを発行してもらうのも良いでしょう。お金の使い方を学ぶうえでも、一度ご両親などに相談してみると良いかと思います。

しかし一方で、Suicaつきのビューカード、nanacoつきのセブンカード・プラスなどでは、家族カードという制度は存在しません。自分で直接、カードを作る必要があります。

まとめ

小学生や中学生でも電子マネーは使えますし、高校生からはデビットカード、大学生になるとクレジットカードも作れるようになっていきます。キャッシュレス決済は使うのにさまざまな手続きが必要だったり、初めて使うときには不安もあったりするかもしれませんが、現金以上に便利ですし、お得な特典もさまざま用意されています。正しい知識を得て上手に使っていきましょう。

(学生の窓口編集部)

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