Adobeの動画編集ソフトを体験版&学割で使おう。初心者向けにソフトの違いも解説

更新:2020/06/25

ITスキル

Adobe(アドビ)は、動画編集はもちろんのこと、画像・映像系コンテンツを制作・編集するプロ向けソフトとしてよく知られています。しかし、ソフトの数が多く、いろいろなバージョン違いもあるため、どれを使えばいいのか、どういうことができるのか、良く使っている人でないとわからないことだらけ。

また、高機能である意味”何でもできる”ソフトであるため、必要な機能のちょうど良さがわかりにくく、値段も初心者に手ごろとはいいがたいため、手を出すのをためらっている人も多くいるかと思います。
そこで、まず体験版と学割について簡単に解説し、Adobe製品のシリーズと、どのような動画編集ソフトがあるのかについて解説していきます。
※情報や金額は2020年6月時点での情報になります。

Adobeの体験版と学割

Adobeのソフトを初めて使用する際にはまず、無料体験版に触っておくことをおすすめします。Creative Cloud(CC) シリーズには7日間、Elements シリーズには30日間の無料利用期間が設けられています。どちらも無料体験版においての機能制限はありませんが、無料体験期間に作成したクリエイティブに関しては、動画の中央に「体験版で作成」という透かし文字が入ります。

Adobeのソフトは高機能でプロ向けのものばかりですが、動画編集や写真編集などのクリエイティブ作成の初心者に対して使いやすいとは言いがたいです。あれもできるこれもできるというソフト群なので、慣れていない人にとっては目的の機能を探すだけでも一苦労。買ってから挫折したということになると、安くない買い物だけに後悔が残ってしまいます。

そうならないために、まだ使いこなせない、使いこなすまでの根気が続かなさそう、と思った人はより簡単で機能が限定的なソフトから使って、作業に慣れていくのをおすすめします。無料で使えるフリーソフトがたくさんあるので、そうしたソフトで慣れていくのが良いでしょう。
体験版も利用できるのは一度きりなので、本当に買うかどうか迷っている、今のPCでの動作確認に使いたいなど、本気で検討している人向けです。

学割の利用可否は要チェック

なんとか安くAdobe製品を使い続けたい人には、学割の利用をおすすめします。

高校や大学、専門学校などに所属していれば、たいていの場合学割の利用が可能です。学校のPCを使う場合は、生徒用のIDが発行されている学校もあるので、校内利用なら無料で使えるかもしれません。情報・通信系の先生か、学生課の職員さんなどに確認してみましょう。
自分のPCに学割を使ってダウンロードする場合、学校から発行されているメールアドレスや学生証を使って認証することになります。

社会人の人でも、オンラインスクールや社会人向け講座などを通してAdobeの学割が使える場合があります。料金の高くないスクールなら、講座の料金とAdobe製品の使用料を合わせても、Adobeの正規料金より安くなることがあるため、学びながらしっかり使えるようになりたい人にはかなりおすすめです。

※2020年6月現在、Adobeはコロナウイルス禍での学習支援対策として、学内利用向けライセンスを発行している教育機関に対し、2020年7月6日まで、自宅のPCでも無料で利用できるようになる措置を講じています。

Adobeのシリーズの違いを解説。買い方や機能はどう違う?

動画編集のツールをお探しの人にとって、悩むのはAdobeのどのソフトを買えばいいの?ということでしょう。まず、Adobeには、Creative Cloud(CC-クリエイティブ・クラウド)とElements(エレメンツ)という2つのシリーズがあり、それぞれのシリーズの中で、さらにいくつかのソフトに分かれていいきます。

Creative Cloud(CC-クリエイティブ・クラウド)とは

CCは主にプロユース向けに展開されているシリーズで、よく名前を聞くPhotoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)、動画編集ならPremiere Pro(プレミア プロ)など種類豊富に用意されています。

月額課金型のサブスクリプション形式で提供されていて、使い続けるには継続して料金を払い続ける必要があります。ただ、ソフト自体は各PCにダウンロードするので、料金を払って認証を済ませれば、インターネットにつながっていない状態でも作業は可能です。

契約を続けている限りバージョンアップデートの対応などは無料で受けられるので、常に最新の状態で使いたい人、Adobeソフトの全機能をしっかり使いたい人におすすめです。

提供されているのは、CCの全製品が使い放題のコンプリートプラン、もしくはいずれかのソフト単体プランから選び、年間契約の月々払い、年間契約の一括払い(料金的には一番お得)、月ごとの契約(料金は高いがその月だけ使うことが可能)の3種類のプランが用意されています。

買い方はAdobe公式HPでの申し込みやAmazonなどの正規代理店などで購入でき、クレジットカードだけでなく、銀行やコンビニ振込などにも対応しています。

Elements(エレメンツ)とは

Elementsは、CCに比べて機能を絞ってあり、初心者でも使いやすくなっているシリーズです。CCと比べてソフトの数も少なく、画像編集ソフトのPhotoshop Elements(フォトショップエレメンツ)と動画編集ソフトのPremiere Elements(プレミア エレメンツ)の2種類のみ。エレメンツ特有の機能として、ステップバイステップ形式のガイド付き編集機能があり、新しい機能についても触りながら覚えていけます。

こちらは、買い切り型の販売形式をとっており、一度買ってダウンロードしてしまえば以後ずっと使い続けられます。使う頻度は少なそうだけど、ずっと持っていたい場合には、こちらが良いのではないでしょうか。数年に一度のバージョンアップが行われており、最新のバージョンにアップグレードしたい場合は、正規料金の半値でアップグレード版が提供されています。

Adobeの動画編集ソフト

Adobe Premiere Pro(CC) 

映画、Web動画、TVなどで使われている、プロが使うような本格的な機能を使いたい場合には、Premiere Proがおすすめです。フォーマットに関わらず動画や音楽、効果音、画像などの素材を組み合わせられるほか、カラー補正・エフェクト・オーディオ補正などの加工、VRや360度ビデオなどの編集も可能です。

また、Premiere Proを単体購入した場合でも、あとで紹介しているPremiere Rush(プレミア ラッシュ)が使用可能です。

ソフト単体利用の正規料金は、一年間の契約で月額2480円(税別)。学割での単体販売は行われていませんが、コンプリートプランの学割利用で月額1980円(税別)となっています。通常のコンプリートプランが月額5680円(税別)なので、かなりお得と言えるでしょう。

Adobe Premiere Rush(CC)

Premiere Proよりも、簡単に動画編集できるように操作性を改良した製品です。
Adobe製品には珍しくモバイルアプリが提供されており、PCでもスマートフォンでも利用可能。主にスマートフォンやタブレットで撮影してすぐに編集してSNSにアップしたいという人向けです。データはすべてクラウド上で同期されますので、どのデバイスからでもすぐに作業の続きが行えます。PCを持っていないという人は、このPremiere Rush一択。

ソフト単体利用の正規料金は、一年間の契約で月額980円(税別)。学生割引は提供されていません。

Adobe After Effects(CC)

After Effects(アフターエフェクツ)は、その名の通りエフェクトに重点を置いたソフトです。こちらだけでも動画編集の基本機能が使えることに加え、CGをはじめとした専門的な特殊効果を施すことができます。
例えば、映像にCGアニメーションや3Dテキストを追加する、といったことが可能です。わかりやすい例を上げると、動いている人物の顔だけにモザイクを当てたり、影を後付けしたりといったことが比較的簡単にできます。さらにロゴやシェイプを単体で動かすことや、VFXなどのプロフェッショナルな効果など、幅広く使用できます。これが使いこなせれば、動画クリエイターの中でもかなりのものとも言われるほどです。

ソフト単体利用の正規料金は、Premiere Proと同じく一年間の契約で月額2480円(税別)。学割での単体販売は行われておらず、コンプリートプランの学割利用で月額1980円(税別)となっています。

Adobe Premiere Elements

Premiere ElementsはPremiere Proをより初心者~中級者向けに機能をしぼり、初心者向けの機能を追加したものと言えます。初・中級者向けですがAdobeの製品なだけあって、十分と言える機能が揃っており、本格的に動画編集を行いたい人にもおすすめです。

特徴的なのがAI技術を活用した自動動画作成機能で、手軽に家族や友人などに見せるホームビデオを作りたい人や、技術を覚えていくよりもサクサクと動画を作っていきたい人にはかなり便利します。ただ、細かな調整や効果を加えていこうとすると、多少の操作慣れが必要になってくるので、最初は難しく感じるでしょう。

ソフト単体の正規料金は17800円(税別)の買い切り型です。単体の学生割引はありませんが、Photoshop Elementsとのセット版には学生割引が用意されていて、合わせて11800円(税別)とかなりお得です。

まとめ

Adobeの動画編集ソフトは、プロが使うソフトであるだけに非常に高機能です。その分値段は高くなりますが、まずは体験版や学生向けプランを利用して触ってみるほか、機能紹介動画などを参考にしながら、使用感をイメージしてみると良いでしょう。

詳しい機能や使い方、レビューなどはこちらのサイトにたくさんの情報がありますので、ぜひ参考にしてみてください。

▶カンタン動画入門 動画制作入門の総合サイト

(学生の窓口編集部)

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