損益計算書の計算式を解説 実際に会社の利益を探ってみよう!

2020/03/06

お金の知識

損益計算書には、さまざまな項目があります。多数の項目に計算結果としての数字を書き込んで損益計算書はまとめられます。また、この数字とは、それそれが計算式によって算出されたものです。この計算式を習得することによって、項目の成り立ちがよりわかりやすく理解できることと思います。それでは実際に会社はどのように利益を算出していくのか、計算式から見ていきましょう。

【監修協力:資格の大原(社会人講座)

「損益計算書」の計算式

「損益計算書」の計算式

損益計算書には「○○利益」と書かれている部分がいくつかあります。この利益は、名前によってさまざまな意味の違いがあります。計算式とその方法から、各利益の意味を知っていきましょう。

以下の表を見ながら、それぞれの利益について解説していきます。

利益 損益計算書

売上総利益を計算するには?

売上総利益とは、売上から原価を引いた利益のことで、粗利とも呼ばれます。

本業の商品やサービスを売ったことだけに着目した利益なので、売上総利益を見ると「その商品やサービスが持っている『稼ぐ力』」が判断できるとも言えます。

計算式としては、以下のようになります。

売上高 – 売上原価 = 売上総利益


営業利益を計算するには?

営業利益とは、企業が本業で稼いだ利益を表し、上記の「売上総利益」から、その商品やサービスを販売するためにかかった費用を差し引いて求められます。つまり、営業利益は会社がメインの事業によってどのくらい稼げるのか、を表しています。

商品やサービスを販売するのにかかった費用は「販売費及び一般管理費」としてまとめられ、計算式としては以下のようになります。

売上総利益 – 販売費及び一般管理費 = 営業利益


経常利益を計算するには?

経常利益とは、本業である営業利益に、本業以外の財務活動による損益を反映させたものです。

本業以外の活動で得た収益を「営業外収益」、たとえば、預貯金や貸付金から発生する受取利息、債券から発生する有価証券利息などです。

本業以外の費用または損失を「営業外費用」と呼んでいます。たとえば、社債の発行や借りたお金の利息など財務活動にかかる費用などです。

これらを計算して求められる経常利益とは、企業が平常の営業活動でどれくらいの利益を得たかと読め、計算式は以下のように表されます。

営業利益 + 営業外収益 – 営業外費用 = 経常利益


税引前当期純利益を計算するには?

税引前当期純利益とは、経常的な利益である経常利益に対し、さらに臨時的な損益を反映させたもので、法人税や都道府県税など、この期間に収めるべき税金を払う前の利益のすべてを指しています。

臨時的な収益は「特別利益」、たとえば、不動産を売却して得る固定資産売却益、株式などの売却益が挙げられます。

臨時的な費用や損失は「特別損失」、たとえば、不動産の固定資産売却損や株式などの売却損、災害や盗難による損失が挙げられます。

これらを以下のように計算して、税引前当期純利益を出します。

経常利益 + 特別利益 – 特別損失 = 税引前当期純利益


当期純利益を計算するには?

税引前当期純利益から法人税・住民税・事業税などの税金を差し引くと、その期間の経済活動によって最終的に企業の手元に残る「当期純利益」が示されます。

税引前当期純利益-法人税等=当期純利益

当期純利益は、この期間における最終的な利益となります。

まとめ

損益計算書の利益部分は、それぞれ違う意味を持っています。例えば、営業利益に対して経常利益があまりに高ければ、本業よりも副業で稼いでいる会社だとわかります。企業がどのような活動を行なっているかについて、参考となるのでぜひ憶えておきましょう。

(学生の窓口編集部)

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