Excelで離れたセルの値を合計する方法を解説! 偶数・奇数行ごとなど特殊な条件の合計方法も

更新:2023/05/26

ITスキル

セルの数値を合計する際に、離れたセルや偶数行・奇数行ごとにセルの数値の合計を求めたい場合がありますよね。

今回は、離れたセルの合計方法や、列・行を偶数・奇数ごとといった特殊な条件での合計を求める方法を解説します。


慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、方法自体はそれほど難しいものではありません。わかりやすく画像を使って解説していきます。

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離れたセルの値を合計する方法

SUM関数を使って離れたセルの合計を求めることができます。
計算式を手打ちしても実現できますが、今回はオートSUM機能を利用する手順を示します。

(1)対象のセルを選択し、数式から「オートSUM」を選択します。

(2)数式の選択範囲を削除し、Ctrlキーを押しながら合計したいセルを選択します。

(3)離れたセルの合計値が表示されました。

合計値を求めたセルをコピーすれば、残りのセルも自動的に離れたセルの合計値が表示されます。

一列おきに合計する方法

オートSUM機能を使って、手動で離れたセルの値を合計しましたが、さらに数多くのセルが対象となると作業が大変ですよね。今回の例では、商品A~Cの「売上」を合計したいと考えています。
等間隔(一列おき)に合計するセルが並んでいる場合、SUMPRODUCT関数、MOD関数、COLUMN関数を利用しましょう。

・SUMPRODUCT関数・・・範囲や配列に対応する要素の積を合計する。
・MOD関数・・・数値を割った余りを表す。
・COLUMN関数・・・列番号を表す。

SUMPRODUCT関数によって値が合計され、MOD関数とCOLUMN関数によって合計する範囲を設定します。関数を組み合わせる場合は、手入力したほうがわかりやすいため、次の例を元に入力してください。

「=SUMPRODUCT((MOD(COLUMN(範囲),2)=判定)*範囲)」

・範囲・・・合計する数値が入力されたセルを含む範囲
・判定・・・0か1を入力

MOD関数は数値を割った余りを表します。たとえば、「4÷2=2余り0」の場合は0を表し、「5÷2=2余り1」の場合は1を表す関数です。1列ごとに0と1の値を得られるため、セルの判定基準に利用されます。

列はAから始まりますので、A列=1、B列=2、C列=3と考えられます。今回の例では、B列(2)、D列(4)、F列(6)の数値を合計したいため、判定は0となります。

偶数・奇数行を合計する方法

列ではなく、行の場合はどうすればよいでしょうか。
基本的には列の場合と変わりませんが、COLUMN関数の代わりにROW関数を利用します。

・ROW関数・・・行番号を表す。

SUMPRODUCT関数によって値が合計され、MOD関数とROW関数によって合計する範囲を設定します。
関数を組み合わせる場合は、手入力したほうがわかりやすいため、次の例を元に入力してください。

「=SUMPRODUCT((MOD(ROW(範囲),2)=判定)*範囲)」

・範囲・・・合計する数値が入力されたセルを含む範囲
・判定・・・0か1を入力

判定の0が偶数、1が奇数となります。

注意点として、判定の偶数・奇数はあくまでも行番号に対するものです。今回の例では、1月・3月といった奇数月が行3・行5と奇数行であったため、判定も1の奇数となっています。

奇数月が行2・行4というような偶数行の場合は、判定は0の偶数となるので、注意しましょう。

まとめ

離れたセルの合計や偶数・奇数行の合計は、頻繁に利用する機会が多いものです。SUMPRODUCT関数とMOD関数、COLUMN/ROW関数の組み合わせは、慣れるまでは難しく感じるかもしれません。しかし、データの量が多くなるほど効果を発揮します。多くのデータを素早く処理するためには、覚えておいたほうが良い方法ですので、ぜひ活用してみてくださいね。

(学生の窓口編集部)

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