Excelでスクロールや右クリックができない……! 操作トラブル対処法

更新:2023/05/26

ITスキル

Excelでスクロールなどができなくなったとき、まず確認すべき項目について解説します。

よくあるのが「ウィンドウ枠の固定」設定で動かせなくなっている場合。設定の変更方法は簡単ですので、覚えておくと便利です。

今回は、スクロールの不具合や、右クリック、セル移動ができなくなった場合など、Excel操作上のトラブルの対処法を紹介していきます。

▼<上記に解決策がないときは・・・>
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スクロールできない場合の対処法

Excelでは、右や左、上や下といったようにスクロールがうまくできないことがあります。そのような場合は、「ウィンドウ枠の固定」を解除する方法を試すとよいでしょう。

「ウィンドウ枠の固定の解除」の手順

(1)「表示」タブから「ウィンドウ枠の固定」を選択し、一番上にある「ウィンドウ枠の固定の解除」をクリックします。これで、「ウィンドウ枠の固定」は解除され、スクロールもできるようになります。

Excel スクロールできない場合の対処法

右クリックできない場合の対処法

右クリックができない場合は、まず、セーフモードでExcelを起動し、右クリックができるかどうかを試してみましょう。セーフモードとは、最低限の機能だけ動く状態で開く機能で、問題点の確認の際などによく使われます。セーフモードでのExcelの起動は、Ctrlを押しながら、Excelファイルをクリックします。

下のようなメッセージが表示されるので、「はい」を選択して、Excelを起動させます。

Excel 右クリックできない場合の対処法

セーフモードの状態で、右クリックができた場合は、Excelのツールバーなどの情報が保存されている「xlb」ファイルを削除し、設定を初期化します。

「xlb」ファイルは、隠しファイルといって、通常、表には見えない設定になっています。まずは、隠しファイルを表示させます。

(1)デスクトップにあるフォルダを開きます(設定をするだけなので、どのフォルダでもかまいません)。
右上にあるリボンの展開をクリックします。

Excel 右クリックできない場合の対処法

(2)「表示」タブにある「隠しファイル」のチェックボックスにチェックを入れます。

Excel 右クリックできない場合の対処法

これで、隠しファイルが表示されるようになりました。
次に、「Xlbファイル」を削除していきます。

(1)どのフォルダでもかまいませんので、デスクトップにあるフォルダを開きます。

(2)左側の「PC」をクリックします。

Excel 右クリックできない場合の対処法

(3)「OS(C:)」を選択します。

Excel 右クリックできない場合の対処法

(4)フォルダの中から「ユーザー」を選択します。

Excel 右クリックできない場合の対処法

(5)次に、現在使用しているパソコンのユーザー名のフォルダを選択します。
(6)「AppData」のフォルダをクリックします。

Excel 右クリックできない場合の対処法

(7)「Roaming」のフォルダをクリックします。

Excel 右クリックできない場合の対処法

(8)「Microsoft 」のフォルダを選択します。

Excel 右クリックできない場合の対処法

(9) 「Excel]のフォルダをクリックし、「.xlb」とつくファイルを削除します。念のため、「xlb」ファイルは、名前を変更して、コピーを作成し、保存しておくとよいです。

セル移動できない場合の対処法

Excelでセル移動できない場合は、「編集モード」を確認する方法があります。

「編集モード」は、Excelファイルの左下が「編集」になっているかどうかで確認できます。「編集」になっていると、セルの移動がうまくいかないため、「F2」キーを押して、編集モードを解除しましょう。

Excel セル移動できない場合の対処法

カーソル移動できない場合の対処法

Excelでカーソル移動ができない場合は、「ScrollLock」を確認します。
「ScrollLock」は、Excel画面の一番下のほうで右クリックをし、ステータスバーにある「ScrollLock」がオンになっているかどうかを見ます。オンになっていた場合は、

●「ScrollLock」キーのみ
●「Fn」キーと「ScrollLock]キーを同時に

のどちらかの方法で「ScrollLock」を解除します。

Excel カーソル移動できない場合の対処法

行の高さなど自動調整できない場合の対処法

Excelで行の高さなど自動調整ができない場合は、セル横の「行の高さを変更する部分」をダブルクリックします。

Excel 行の高さなど自動調整できない場合の対処法

他には、「ホーム」タブから「書式」を選択し、「行の高さを自動調整」をクリックする方法でも自動調整が可能です。

Excel 行の高さなど自動調整できない場合の対処法

まとめ

紹介してきたように、Excelがうまく動かない場合の対処法については、設定を変更することで、解決できることが多いようです。ぜひ皆さんも、対処法を覚え、普段のExcelでの作業に活用し、いざという場合に困ることがないようにしていきましょう。

(学生の窓口編集部)

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