Mac版とWindows版のExcelは、どちらも同じ会社が開発しているソフトです。しかし、MacとWindowsでは、使っているパソコンの仕組みが全く違うため、ソフトの互換性によってはファイルを開けないことがあります。たとえば、windowsのPCを使っている取引先で作成されたExcelを、自分のMacPCで開く必要があるときなどに困ってしまいますよね。そうしたMacユーザーの方の開けなくて困った!という場合の対処法についてご紹介していきます。
そもそも互換性って?
ある製品やシステム、ソフトウェアなどについて、別のものに置き換えても問題なく使えるものを「互換性がある」と表現します。
たとえばOffice 2016は、Windows版とMac版両方で発売されているため、同じファイルで開けますし、保存方式も同じです。しかし、Office 2013はWindows版でしか発売されなかったので、Office 2011 for Macを使っている人に送る場合は、以前のバージョンとの互換性があるファイル形式で保存する必要があります。
Windowsパソコンで作ったExcelファイルがMacのExcelで開けない場合、「Google スプレッドシート」「Numbers」「その他フリーソフト」などで開ける場合があります。それぞれどのように変わるのか、Excelファイルの状態を実際にみながら確認してみましょう。
Googleソフト(Googleアプリ)は、Googleアカウントがあれば誰でも無料でWebブラウザ上から使えるアプリケーションです。
GoogleドキュメントはWord系、GoogleスライドはPowerPoint系ですから、これらのソフトを使いたいときにも便利です。では、実際にExcelファイルを開く場合で見ていきましょう。
【1】「スプレッドシート」→「空白」を選択する
【2】「ファイル」→「開く」を選択する
【3】「ファイルを開く」のタブの中から「アップロード」を選択し、表示に従ってドラッグ&ドロップするか、「デバイスのファイルを選択」で開きたいExcelファイルを選択する
【4】ファイルが開く
「iWork」とは、MacにプリインストールされているApple純正の文書・表計算・プレゼンテーションソフトです。文書の「Pages」、表計算の「Numbers」、プレゼンテーションの「Keynote」3つを合わせて「iWork」と呼ばれます。
この「Numbers」を使ってExcelファイルを開くやり方を見ていきましょう。
【1】「Finder」→「新規Finderウィンドウ」→「アプリケーション」を開き、「Numbers」をダブルクリック
【2】Numbersが起動したら、「ファイル」→「開く」を選択し、開きたいExcelファイルを選択
【3】ファイルが開く
その他、オープンソースで開発されたフリーソフト「Apache OpenOffice」や、「LibreOffice」などでもExcelファイルを開くことができます。グーグルやiworksでも開けず、他の方法も試す必要がある場合は使ってみるのもよいでしょう。
ダウンロードしたCSV形式のExcelファイルが、Macで開けたのにも関わらず文字化けしてしまっているときがあります。この場合は「テキストのエンコーディング」、つまり文字コードを変更すると解決できる場合があります。その方法を実際に見ていきましょう。
【1】該当のCSVファイルを右クリックし、「テキストエディット」で開く
【2】「ファイル」→「複製」を選択
【3】メニューバー「ファイル」→「保存」を選択し、拡張子「txt」を「csv」にし、「標準テキストのエンコーディング」を別のものに変更
【4】エンコーディングは「Unicode(UTF-16)」または「日本語(Shift JIS)」のどちらかにすると文字化けしないケースが多いです。
【5】「保存」をクリックして終了し、改めてExcelで開く
Windowsで作ったファイルがMacで開けない場合、GoogleアプリやMac純正のアプリ、フリーソフトなどを使って無料で開くことができます。もし取引先から送られてきたExcelが開けないなどのトラブルがあったときには、今回ご紹介した方法を試してみてくださいね。
(学生の窓口編集部)
2019/12/09
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2019/12/06
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