内定承諾書の提出は延期できる? 提出後のキャンセルは?

更新:2019/12/19

内定・内定辞退

晴れて内定が出ると、「内定者が本当に入社する意思があるか」を確認するために、「内定承諾書」という書類の提出を内定者に求られることがあります。そこで今回は、内定承諾書の提出期限の延期や提出後のキャンセルができるのかついて解説していきます。

内定承諾書 延期・キャンセルできるのか内定承諾書の提出は延期できる? 提出後のキャンセルは?

そもそも内定承諾書はなぜ必要か

就活生のなかには、複数の企業から内定をもらって、どこに入社するかを吟味するという人もいるからです。そのため、「内定を出しても本当に入社してくれるだろうか」と不安に思う企業もいます。

企業によっては新入社員用の準備を行うために、内定承諾書で人数の確証を得ようとしていることもあります。新しいパソコンやデスクを用意したり、新入社員の指導担当者を決めて教育マニュアルを作成したりと、さまざまな作業が発生することが理由に挙げられます。

また、採用選考をよりスムーズにおこなうことを目的としていることも多いようです。もし早い段階で内定辞退者がいることがわかれば、企業は他の有望な就活生に声をかけることができるかもしれません。反対に、内定辞退者の発覚が遅れた場合、企業は必要な人材の確保のために再度採用選考をおこなう可能性もでてくるからです。

このように、内定承諾書の提出は、企業にとって入社する内定者の人数を把握する役割を担っているといえます。

内定承諾書の提出期限

内定承諾書は、一般的に提出期限が設けられています。

「1週間以内」「2週間以内」と短めの期限を設定している企業もあれば、「1ヶ月以内」と比較的長めの期限を設定している企業もあります。なかには、期限を設けておらず、入社日までに持参すればいいとしている企業など、さまざまです。
しかし、期限がない場合も含め、後回しにせずに可能な限り早めに提出することをおすすめします。

内定承諾書の提出は待ってもらえる?

提出期限を設けられることの多い内定承諾書ですが、期限内での提出が難しい場合は、企業に連絡をすれば提出を待ってもらえることもあります。
そこで、内定承諾書の期限を延長したいときの対処法やマナーを紹介していきます。

・なるべく早めに連絡する

内定承諾書の提出を迷っている間も、企業は提出を待っています。早い段階で企業側に連絡を入れることができれば、提出が遅れることを企業は把握することができます。期限内での決断が困難な場合は、可能な限り早く企業に延長のお願いの連絡を入れるようにしましょう。

・自分で期限を設定する

「●月●日までには結論を出します」など、いつまで延長することになるのかを伝えることがポイントです。1週間から2週間ほどを目安に設定することをおすすめします。

・失礼のない範囲で理由を伝える

まだ他の企業の選考が残ってる場合はどうすればいいのでしょうか。今後を決める大切な決断ですから、答えを出すのが難しいことは企業も承知のはずです。「じっくり検討して結論を出したい」「家族と相談したい」など、正直に理由を伝えるとよいかもしれません。

内定承諾書の提出後にキャンセルできる?

「内定承諾書を提出したら、もうキャンセルできない」と思う人もいるかもしれませんが、実は内定承諾書に法的な拘束力はありません。就労開始2週間前までに申し出れば、問題なく辞退することができるとされています。

また、内定承諾書の提出後にも、就活を続けることは可能です。就活生としては「1社キープできた」という安心感をもって就活に臨めますし、内定をもらったことで、自分に自信を持つこともできるでしょう。

しかし、キャンセルする場合は、企業は入社のための準備を進めていますので、誠意をもって辞退の旨を早めに連絡することをおすすめします。

「サイレント辞退」をするとどうなる?

内定した企業に、内定辞退の連絡を入れずに採用担当者からの電話やメールを一切無視してフェードアウトすることが「サイレント辞退」と呼ばれています。「他社から内定をもらった」「連絡をするのが面倒」「辞退を告げて人事に嫌な顔をされるのが憂鬱」などの理由で起きるようです。

ただ、以下のようなリスクもあることを理解した上で、どのように行動するかを判断をすることが大切かもしれません。

・大学の評判を落とす可能性

「あの大学の学生は連絡がなかった」など、後輩たちの就活のハードルを上げてしまうかもしれません。

・今後、採用担当者と関わる可能性

特に同業種、同業界で就活をしていた場合、企業の採用担当者と再び出会うケースがないとは限りません。不信感を抱かれ、仕事に影響が出てきてしまう可能性もあります。

何もリアクションを起こさないと企業側も本当に内定を辞退したいのか、事情があって連絡がつかないだけなのかの判断ができないので、一言連絡を入れるようにしましょう。

まとめ

内定承諾書は、就活生にとっても企業にとっても大きな意味を持ちます。どんな結論を出すとしても、マナーを守った対応を心がけることがおすすめです。

(学生の窓口編集部)

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