「アグレッシブ」とは? 言葉の意味や正しい使い方を解説!【例文つき】

更新:2023/04/21

ビジネス用語


アグレッシブとはビジネスシーンやスポーツでもよく使われるカタカナ語。アグレッシブのいい意味は「積極的な」「挑戦的な」ですが、英語の「aggressive」の方にはネガティブな意味もありますので注意が必要です。

この記事の前半では、カタカナ語としてのアグレッシブの意味からビジネスシーンでの使い方と例文、意味が似ている類語をご紹介。後半では間違いやすい英語のaggressiveの意味や例文をご紹介していきます。

「アグレッシブ」の意味とは

カタカナ語としての「アグレッシブ」は、「積極的な」「意欲的な」「挑戦的な」「精力的な」という意味です。

「アグレッシブな人」「アグレッシブな生き方」などのフレーズでしばしば使われ、前者は「積極的な人」、後者は「意欲的(挑戦的)な生き方」といった意味合いとなります。

また「攻撃的な」という強めの意味もありますが、「攻めの姿勢」「物事に前向きに取り組む」というポジティブなニュアンスで使われることが多いです。

ところが英語の「aggressive」になると、実は「攻撃的」という意味が強くなり「好戦的な」「けんか腰」というニュアンスも出てくることに要注意。英語の「aggressive」について詳しくは後述します。

アグレッシブのビジネスシーンでの使い方と例文

アグレッシブ ビジネスシーン 使い方 例文

「アグレッシブ」はビジネスシーンでも頻出する言葉。「積極的」あるいは「挑戦的」に取り組む様子を表現したい時に使います。つまり、ビジネスシーンでもポジティブないい意味で使われることが大半です。

基本的な使い方としては、「アグレッシブな〜」のように人や物事の前につけるパターンが一般的。あるいは「アグレッシブにいく」「アグレッシブだね」といった使い方もします。

例文をいくつか挙げてみましょう。

・次の50年に向け、アグレッシブな事業展開を行う。

・事業拡大のため、アグレッシブな営業戦略を練る。

・最先端技術に挑戦するアグレッシブな姿勢が評価される。

・その戦略は、かなりアグレッシブだね。

ビジネスでは「攻め」の姿勢も、時には「守り」の姿勢もどちらも必要になるときがあるでしょう。例文ではどれも「攻め」の姿勢を表現するためにアグレッシブを使っています。つまり「攻撃的」というニュアンスも持っているということです。

アグレッシブの類語と言い換え表現

アグレッシブと意味が似ている類語をご紹介します。場合によっては言い換え表現として使えますので、参考にしてください。

アクティブ

元気で活気があること。よく動き回ることという意味。「積極的」という意味もあり、アグレッシブと意味がよく似ています。

【アグレッシブとアクティブの違い】

●アクティブ
⇒元気でよく動き回るといった具合に、どちらかというと「行動」にフォーカスした言葉

●アグレッシブ
⇒実際に動き回るというよりも、「考え方」「姿勢」「マインド」にフォーカスした言葉

そして、アクティブはクルクルとよく動き回るイメージで積極的ですが「攻め」のニュアンスはあまりありません。例えばサッカーで果敢にボールを奪いにいく「攻めの姿勢」を表現するときは「アグレッシブなプレー」の方が適当です。

エネルギッシュ

活力にあふれているさま。元気、精力的という意味。「エネルギッシュな人」といえば、活力に満ち溢れている人のことを指します。

強気

気が強いことを指します。性格としての「気の強さ」のほか、「攻めの姿勢」を取ることを「強気の姿勢」といったりもするので、アグレッシブとはかなり似たニュアンスです。

負けず嫌い

負けるのを嫌う性質。負けん気の強い気性のこと。こちらは人がもともと持っている性格を言い表すときに使います。

英語のアグレッシブとの意味の違いに注意!

ここからは、英語の「aggressive」の意味について深掘り解説していきます。

英語の「aggressive」にも「積極的な」という意味がありますが、実はカタカナ語の「アグレッシブ」とは異なり、「攻撃的な」「好戦的な」「強引な」といったニュアンスが強くなります。そのため、人(や動物)に対して使うときは、少なからずネガティブな響きも伴います。

英語のアグレッシブの例文

・She is an aggressive person.
(彼女は攻撃的な人間だ)

・This dog is very aggressive.
(この犬はかなり獰猛だ)

ネイティブスピーカーと英語で話す際、相手を誉めるつもりで「You’re an aggressive person!」と言ってしまうと、「君ってけんか腰だよね」「あなたって強引ね」といった否定の言葉に受け取られてしまうことも…!

カタカナ語のアグレッシブとはニュアンスが異なってきますので、使う際には注意が必要です。

英語で前向きさを伝えるなら

カタカナ語のアグレッシブが持つポジティブなニュアンスを英語で伝えたければ、「proactive」などの単語を使うのがいいでしょう。「proactive」は「(いい意味で)積極的な」という意味があり、次のように言うことができます。

・He is a proactive president.
(彼は積極的な大統領だ)

・To be a good salesperson, you have to be proactive.
(優れたセールスマンになるには、積極的でなくてはならない)

ほかには、「positive(前向きな)」「go-getter(野心的な)(やり手の)」などを使った表現もあります。

・He has a very positive attitude to new challenges.
(彼は新しいことに前向きな姿勢で臨む)

・She is a real go-getter.
(彼女はとても野心的だ)

このように、カタカナ語の「アグレッシブ」にあたる言葉は英語にもいくつか表現方法があることが分かりますね。

まとめ

カタカナ語としてのアグレッシブは「積極的な」「挑戦的な」「精力的な」という意味。「前向きに取り組む」「攻めの姿勢」といったポジティブなニュアンスを持つ言葉です。

今回の「アグレッシブ」と「aggressive」のように、日本語と英語で意味やニュアンスが異なる言葉は珍しくありません。どんなときでも自分が伝えたい内容に応じて正しく使えるよう、言葉の意味を学んでおきましょう。

(マイナビ学生の窓口編集部)

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