類語や例文も紹介! 「イニシアチブ」ってどんな意味?

2018/10/31

ビジネス用語

「イニシアチブ」という言葉をご存知でしょうか? 競争や交渉が続く状況で、有利な勢力を「○○がイニシアチブをとっている/握っている」と表すように、「イニシアチブ」は政治関連のニュースだけでなく、ビジネスのシーンでもよく使われています。今回は「イニシアチブ」という言葉の意味や使い方について詳しくご紹介します。

イニシアチブの意味

「イニシアチブ」の意味

「イニシアチブ」は英単語の「initiative」を片仮名表記した言葉です。もとの「initiative」には「主導権」「物事を率先してすること。」「先導」などの意味がありますが、日本では最初に紹介した「主導権」の意味で使われることが多いようです。『広辞苑』では「イニシアチブ」を次のように説明しています。

イニシアチブ【initiative】
(1)率先して行動し、物事をある方向へ導く力。主導権。
「――を取る」
(2)直接民主制の一形式。一定数の国民が立法に関する提案を行う制度。国民発案。直接発案。
(『広辞苑 第六版』P.189より引用)

「イニシアチブ」を使った例文を挙げてみましょう

・貿易戦争のイニシアチブはトランプ大統領が握っている。
・IT業界のイニシアチブを握っているのはMS社だ。
・女性がイニシアチブを取っているカップルの方が長続きする傾向が強い。
・交渉を優位に進めるためには、イニシアチブを取ることが重要だ。
・第2セットを落として、ゲームのイニシアチブを失った。
・捜査のイニシアチブを巡ってFBIとCIAが争っている。

このように、イニシアチブは「主導権」の意味で使われることが多いようです。

・イニシアチブを握る
⇒主導権を握る

・イニシアチブをとる
⇒主導権をとる

と言い換えることも可能です。

ビジネスシーンでの交渉ごとやスポーツなど、競い合うような状況では「主導権」をとること、またせめぎ合うような状況下では、どちらが主導権をとっているのかを見極めることも重要です。ニュース・報道でイニシアチブという言葉がよく使われるのは、そういう理由があるのかもしれませんね。

「イニシアチブ」の類語

「イニシアチブ」の類語は、訳語である「主導権」のほか「先導」「率先」などがあります。「トランプ大統領が主導権を握る」という表現は「トランプ大統領が指導力を発揮する」とも言い換えられるので、「指導力」も似たような言葉といえるかもしれません。

まとめ

「イニシアチブ」は、主に「主導権」という意味で使われる言葉で、「イニシアチブを握る」「イニシアチブをとる」といった言い回しは一般的によく使われているようですね。ビジネスのシーンでも、イニシアチブをとることが、スムーズに交渉を進めるためのテクニックとして必要かもしれません。みなさんも、会社の代表として交渉に臨む際にはイニシアチブを取れるよう、万全の準備をしておきましょう。

(高橋モータース@dcp)

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