【必修】「気概」とは? 覚えておくと便利な「気概」の意味

更新:2022/07/27

ビジネス用語

大学生が就職活動をするようになると、今まではあまり聞かなかったような言葉に触れて戸惑うこともあるでしょう。「気概」という言葉もその一つ。面接などで使われることもありますが、正しい意味を知っていますか?今回は、「気概」の正しい意味と、その使い方をご紹介します。

大学生が就職活動をするようになると、今まではあまり聞かなかったような言葉に触れて戸惑うこともあるでしょう。

「気概」という言葉もその一つ。面接などで使われることもありますが、正しい意味を知っていますか?今回は「気概」の正しい意味と、その使い方を分かりやすく解説します。

「気概」とはどういう意味?

「気概(きがい)」とは『広辞苑 第六版』によれば、

困難にくじけない強い意気。気骨。いきじ。
引用:『広辞苑 第六版』P.659より


とあります。言い換えると「困難に向かっていく強い意志、その意志を通そうとする意地がある」ということです。

新しいことにチャレンジする時、物事を継続してやり遂げようという時の強い気持ちを表すもので、とてもポジティブな意味合いを持ちます。

使い方としては「気概がある」「気概を持つ」「気概を感じる」「気概に溢れる」など、動詞を伴って表現されるパターンが多いです。

「気概」の使い方を例文でみてみよう

「気概」の使い方はある程度パターン化されていることが多いです。いくつか見ていくうちに、すぐに自分でも使いこなせるようになりますよ。

早速、「気概」の具体的な使い方を例文で見ていきましょう。

例文1:気概を持つ

「地域への恩返しのためなら、どんなことにも挑戦したいという気概を持ってここに来ています。」

これは就活などの面接シーンを想定した例文です。

チャレンジ精神を持ってどんな困難も乗り越えてみせるという「気概」を表しています。地域貢献というところに何らかの思い入れがあり、それをしっかりアピールすることができればより説得力が増してくるでしょう。

例文2:気概を感じる

「彼には今回のプロジェクトを絶対に成功させるという気概を感じる。」

このケースで想定されるのは、決して簡単ではないプロジェクト。彼にとっては「困難」であるのに、絶対に成功させようと立ち向かっていくところに「強い意志」つまり「気概」を感じることができます。

「気概」という言葉を正しく使うには、この例文のように単に「やる気」だけではなく、「困難とそれに負けない強い意志」の両方の要素があることが重要なポイントです。

例文3:気概を見せろ

「決めたことを押し通す気概を見せろ」

命令口調でやや強めの表現です。ビジネスシーンで、このような骨太のやり取りが繰り広げられることもあるかもしれませんね。

一度決まって進行中の物事に対して、賛成意見もあれば反対意見もあるもの。周りの意見を聞くのは良いことでも、あまりに優柔不断になってしまうのは考えものです。

厳しい表現にはなりますが、こうしたケースには「熱い意気込みを見せて欲しい」という期待が込められていることが多いです。

例文4:気概のある人

「今年の新入社員は気概のある人が多いね。」

これは「今年の新入社員は困難にも向かっていくような強い意志を持った人が多い」という前向きな使い方です。

この場合、「気概」は「やる気」「根性」に近いニュアンス。どちらも「物事をやり遂げようという気持ち」という意味の言葉ですから、間違いではありません。

「気概」の類語・似た意味の言葉は?

「気概」の類語

「気概」の類義語には、「意気(いき)」「気骨(きこつ)」「意地」「意気地(いきじ)」「根性」などが挙げられます。それぞれの意味を見てみます。

意気:ことを成し遂げようとする積極的な気持ち
気骨:信念を貫こうとする強い心
意地:自分が思うことを押し通そうとする心
意気地:自分の意志や面目などをどこまでも守り通そうとする気持ち。
根性:物事をやり通そうとする精神・気力


さらにカジュアルな表現に言い換えるならば、「意欲」「ガッツ」なども似ています。ですが、これらの中でも特に「気概」という言葉においては時間軸を長く捉える傾向があります。

例えば「意地」「ガッツ」などはその時点での頑張りを評価する時にも使いますね。
⇒例)それだけ足を使って情報収集するとは、ガッツがあるね。

一方で「気概」は困難な目標に向かってやり遂げる、といった長期目線となります。加えて、何かしら自分の過去の実績に基づいた「自信」を含んでいる場合が多いです。
⇒例)「25年の実績を持つ企業トップの気概」など

それぞれ細かいニュアンスの違いがあるので、違いをしっかり押さえて使い分けると、一目置かれるかもしれません。

まとめ

「気概」は「困難にくじけない強い心」を指す言葉です。「信念を通そうとする心」といったニュアンスもあり、意志の強さを感じさせる言葉ですね。

「気概」は「根性」「やる気」よりも、さらに強い意志が感じられる言葉です。就職活動の際などには、「やる気」という代わりに「気概」という言葉を使ってみてはいかがでしょう。

学生時代の経験をもとに「自分はこれだけのことができます」と気概を持ってアピールできれば、きっと面接官にも響くはずですよ。

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