齟齬の意味とは? 使い方や類義語、対義語、相違との違いを紹介!【スグ使えるビジネス用語集】

更新:2021/02/04

ビジネス用語

「齟齬(そご)」はビジネスシーンでも使われる言葉です。「齟齬」の字は見るから難しいですが、意味や使い方をここでチェックしていきましょう。

「齟齬」の意味とは?

齟齬(そご)とは、考えや意見が食い違い、話が噛み合っていないことによる進行の遅れ、などを意味します。英語では「Discrepancy」と言います。

例えば、AさんとBさんの2人で新商品の企画をすることになったとします。しかし、いざ企画に取りかかってみると、お互いの意見が合致せず、いっこうに企画が進みません。このように、意見が食い違って物事が進まない状態を、「齟齬が生じている」と言います。

齟齬の「齟」という漢字には、よく噛むという意味があります。そして「齬」にはかみ合わないという意味があります。つまり、噛み合わせたいのにかみ合わない、ひいては、意見が合わないことを表しているのです。

「齟齬」の使い方・例文

「齟齬」という言葉の使い方や使う相手には少し注意が必要です。それでは齟齬の使い方を、例文とともに見ていきましょう。

  • クライアントと齟齬が生じたため契約が難航しています
  • 今回の企画会議により、メンバー間に齟齬があることがわかりました
  • どうやらお客様との間に齟齬が生じているようです

いずれも、意見や物事の食い違いによって物事がスムーズに進んでいない状態です。気をつけたいのは、「齟齬」はネガティブなイメージが強いということです。

例えば、取引先から「あなたと私には齟齬があるようです。」と言われたら、あなたはどう感じるでしょう?「あなたと私は意見が合いません」「あなたと私の意見は食い違っています」と言われているのも同じなので、ちょっとキツい印象をうけるのではないでしょうか。

また時折、資料ともに「齟齬が無いようご確認ください」という一文を添える人もいますが、これも「勘違いがないようにちゃんと見てね!」という意味になるため、使う相手には充分に注意しなくてはいけません。先輩やお客に対して「齟齬があります」「齟齬がないように」と言うと、人によってはムッとしてしまうかもしれません。

「齟齬」と「相違」との違い

齟齬と似たようなシーンで使われる近しい言葉で、相違や乖離といった単語があります。使うタイミングを間違えないように、ここではそれぞれの違いを解説します。

齟齬と相違の違い

齟齬とは、両者が意見交換をした際に、論点や議論がずれていることで生じる食い違いである一方、相違は意見そのものが全く違う、対立しているときなどに使われます

「齟齬」の類義語と対義語

「齟齬」の類義語や対義語を見ていきましょう。

【類義語】

・不一致
・矛盾

不一致も矛盾も、合わない、食い違うという意味を持つため、齟齬の類義語となります。

【対義語】

・符合
・合致

符合や合致は、ぴったり合うという意味があるため、齟齬の対義語と言えます。

まとめ

このように齟齬は、考えや物事がかみ合わないことをいいます。ネガティブなイメージが強いと知っていれば使うシーンで失敗することもないでしょう。ビジネスシーンで見かけたときはぜひ意味を思い出してみて下さい。

・執筆:ヤマシタ
ライター。学生時代に医療福祉や情報処理・経理について学ぶ。卒業後は銀行に就職し、のちに転職。転職先では採用・研修・労務管理等を務めたが転居をきっかけに退職を決め、ライターの道へ。フリーランスとして活動中。

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