周囲の仕事ぶりにイライラ……仕事ができない人への苛立ちを収めるには?【瀧波ユカリのお悩み相談室】

2018/08/30

新生活・準備

新社会人からリアルな悩みを募集し、独自の視点からアドバイスをもらうこの「新社会人のお悩み相談室」。今回は、「周囲の人の仕事ぶりにイライラする」というお悩みに、日本大学芸術学部を卒業後さまざまな仕事を経験し、現在は漫画家として活躍する瀧波ユカリさんが回答します。

仕事もプライベートもつまらない……こんな生活に意味はあるの?【瀧波ユカリのお悩み相談室】

Q.周囲の人の仕事ぶりにイライラする
自分がやってほしいと思うタイミングで周りが動いて(作業して)くれないとき、とてもイライラしてしまう。仕事がスムーズにいくようにもう少し考慮してほしいと思う。自分はそれを気にして動いているので、なにも考えずに行動している人を見ると理解できず、余計にイライラしてきてしまう
(女性/35歳)




仕事ができない人へのイライラを収める方法ってあるの?


イライラ!

すっごくわかります!

あまりにもわかるので、我が家でのできごとにそのまま置き換えてみました。

自分がやって欲しいと思うタイミングで娘(小2)が動いて(支度して)くれない時、とてもイライラしてしまう。日常生活がスムーズにいくようにもう少し考慮してほしいと思う。自分はそれを気にして動いているので、なにも考えずに行動している娘を見ると理解できず、余計にイライラしてきてしまう。
(女性・38歳)


これ、ほんとうに毎日起きていることで。

たとえば、朝ごはん。てきぱき食べないと学校に間に合わないのに、「いやがらせか?」って思うくらいゆっくり食べるんですよ。おにぎりを、ひと口かじったらお皿に戻すんですよ!
「おにぎりは一度持ったら皿に置かずに最後まで手に持ったまま食べきって!」って毎回言うんですよ。これまでに300回は言ったはず。あ〜イライラする!!

それと、外出するとき。私の準備が整って、さあ行くよ〜、と声をかけたら、娘はアクセサリーボックスの中身をベッドの上に広げている真っ最中。
「私、まだおしゃれタイムなんだけど……しょうがないなあ」なんて言いながら靴をはき始める。ベッドの上はアクセサリーまみれのまま。あんな状態じゃあ帰ってきてすぐ寝れないじゃないか……。出かける前からうんざり! あ〜〜イライラが爆発寸前!

そんなふうに、もう少し先のことを考えて動いてくれよ! って切実に思うわけです。でも、無理なんですね。こういうとき、娘はなかなか自主的に先のことを考えて動いてはくれません。

一方で娘は、自分より小さな子と一緒にいるときには全然違うモードになります。幼児の手を引き、何をして遊びたいのかを察しておもちゃを取りに行き、気になることがあれば近くの大人に報告をする。

自分で判断できることと、大人に判断してもらうことをちゃんと分けて考えて、小さな子に危険が及ばないように細心の注意を払いながら一緒に遊んでいるのです。

そういうやり方は、私が教えたわけではありません。どうやら彼女が持って生まれた資質であり、幼稚園や学童など子供同士の関わりの中で、自分で身につけたスキルでもあるようです。

つまり彼女は、親の言葉や態度から何をすべきかを察して動くのは苦手。でも、自分が面倒を見る立場のときに、何をすべきかを考えて動くのは得意

ちなみに私は、娘と真逆のタイプ。全体の流れを読んで先回りして動いたり、ルーティンを効率的にこなしたりするのは得意。でも、そのつど異なる状況や相手に合わせて、臨機応変に対応することは苦手。

このように、親子でもタイプって全然違うんですよね。

イライラさせられるあの人も、得意なことを持っているはず


さて、ここまでの話をふまえた上で。

相談者さんがイライラしてしまう相手は、もしかしたら「何も考えていない」わけじゃないのかもしれません。全体の流れに合わせて動くのは苦手なだけで、他のシチュエーションだと能力を発揮できるタイプ、ということも考えられます。

そんなふうに見方を変えてみると、「何も考えずに仕事をしている人が理解できずにイライラする」ことはなくなるんじゃないかな、と思うのですが、どうでしょう。

仕事を効率的に進めるために、それぞれが役割を意識して努力することはもちろん大事です。でも、自分よりそれができていないように見える人たちに対して「この人たちは仕事ができない」とイライラを募らせても、お互いにとっていいことはひとつもありません。

人にはそれぞれ得意分野と苦手分野があり、それぞれ違うことを認める。状況がちがえば、自分がイライラされる側になるかも……と想像してみる。その上で、まわりの人たちをよく観察してみてください。

そうしたら、「この人にはこのポジションの業務を担当してもらったらうまくいくかも」「こういうふうに説明したら動いてもらえそう」など、解決策が少しずつ見えてくるかもしれません。

私も無駄にイライラしないよう、小さな解決策を見つけていきたいと思います。先日は24時間テレビのクライマックスを見ながらゆっくりごはんを食べている娘に「みやぞんがゴールするよりも先に食べ終わってね」と言ったら、闘争心に火がついたのか秒で完食しました。
みやぞん、ありがとう!

文・瀧波ユカリ
漫画家、エッセイスト。北海道生まれ、日本大学芸術学部写真学科卒業。主な著書に『臨死!! 江古田ちゃん』『ありがとうって言えたなら』等。雑誌Kissにて『モトカレマニア』連載中。

Twitter:@ takinamiyukari
公式サイト:Takinami Yukari Official Site

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