「形骸化(けいがいか)している」の「形骸化」の意味とは? どうなったら形骸化することになるの?

2018/07/31

ビジネス用語

形骸化とは誕生した当時や成立当時の意義や内容が失われたり忘れられたりして、形ばかりのものになってしまうこと。実質的な意味がなくなってしまい、形式だけが残ることという意味があります。人から肉体や思考がなくなって骸骨になってしまう状態を想像すると、言葉の意味が理解しやすいですね。

「形骸化(けいがいか)している」の「形骸化」の意味とは

「形骸化」の類語

それでは、「形骸化」の類語はどういうものがあるのでしょうか。同じように中身がなくなってしまったときに使う「空洞化」、組織などが機能しなくなる意味で「弱体化」、効力がなくなってしまうことを指す「形式化」「名目化」などがあります。形骸化したあとの状態が「有名無実」であったり、「空虚」だったりします。

ちなみに有名無実とは、名ばかりが立派で、それに見合う実質が伴わないさまをいいます。誕生した当時の理想や信念が大きいほど、それが形骸化してしまうと悲しいことになってしまいます。形骸化していないのであれば、受け継がれて存続しているかまたはさらに活性化している状態であるといえます。

「形骸化」の文例

それでは、具体的に「形骸化」を使った文例をみていきましょう。

「会社が創立20周年の目標のめどとして掲げてきた「年間1兆円」の形骸化が一段と進んでいる。」

「官民で取り組んできた協議会も回を重ね、若干形骸化の懸念もみられる。」

「一時は大きな話題を呼んだアイドルグループの総選挙だが、もはや形骸化しているとの声も聞こえてくる。」

「ルールを形骸化させないためにも、日々の振り返りが大切である。」

ときが流れるにつれて、モノも人もそして目標や理念なども変わっていくものです。建築などにおいては経年劣化する場合もあれば、経年美化していくものもあります。最初の志や目標が立派なのはもちろん素晴らしいことですが、時が経つにつれて形骸化していくのは寂しいことです。自分の志が形骸化してしまわないように、いつも心の片隅に置き、常に見直すようにしてみてはいかがでしょうか。

・執筆:こにしこにし
編集者・ライター。広告代理店で約10年間営業を経験したのち、クリエイティブに転向。ハウスエージェンシーでのコピーライター、編集プロダクションでの編集・ライター職などを経て2018年2月フリーランスに。京都の観光記事や企業の採用ページのインタビュー記事などを手がける。

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