新年会の挨拶の注意点とコツ【例文つき】

2018/07/25

飲み会・宴会

年が明け、仕事始めの日には新年会が開かれる会社も多いことでしょう。新年会では多くの会社で挨拶のタイミングがあります。今回は、挨拶をすることとなった場合に押さえておきたいポイントを例文付きでご紹介します。

新年会の挨拶の注意点とコツ【例文つき】

開会の挨拶/新年の挨拶

一般的な新年会では、まず司会者による開会宣言があります。その後すぐ、新年の挨拶となります。この挨拶は、出席者のうち一番目上の人が代表して行うのが一般的です。会社全体の新年会であれば社長、部署だけの会なら部長です。このタイミングでの挨拶では、以下のような点に気を付けましょう。

長くならないこと

新年の挨拶ということで、いろいろとしゃべりたいことがあるかもしれませんが、新年の挨拶は短くまとめましょう。短いながらも、明るい気持ちにさせる内容にすることで、参加者を奮い立たせることができます。

ネガティブな言葉は使わない

日本人には縁起を担ぐのが大好きな人が多いものです。特に新年などのおめでたい場では、不吉なイメージを忌み嫌う傾向があります。昨年の失敗を反省する気持ちがあったとしても、新年会の挨拶では言及しない方が良いでしょう。

【例文】新年会の挨拶(開会の挨拶)


皆さん、明けましておめでとうございます。
皆さんと共に新しい年を迎えることができ、心から感謝いたします。

昨年スタートしたプロジェクトは、今年いよいよ本格的に取り組んでいくことになります。社の命運を懸けた大きな事業になりますので、全社一丸となって頑張りましょう。

今年も皆さんが力を発揮し、精いっぱい仕事に取り組んでいただけるようお願いいたしまして、私からの新年の挨拶とさせていただきます。

今年もよろしくお願いいたします。


乾杯の音頭

新年の挨拶の後は会食が行われることが多いですが、その際には「乾杯の音頭」という名目で挨拶が入ります。これは、その集まりで2、3番目に地位の高い人に任されることが多い挨拶です。以下のような点に注意しましょう。

手短にまとめる

新年の挨拶と同じく、乾杯の音頭も長くならないことが望ましいとされます。理由は、乾杯が済まないと飲み物にも食べ物にも手を付けられないからです。出席者を待たせないよう、手短にまとめましょう。

開会宣言や目上の人の挨拶と内容が重複しないようにする

「お忙しいところお集まりいただき、ありがとうございます」という定番のフレーズに始まり、目上の人がしゃべった内容と重ならないように注意したいところです。挨拶をする人は事前に知らされているはずですので、直前に挨拶される方と被らないよう最低でも2つは話のネタを用意しておくと安全です。

新年の挨拶の注意点

「明けましておめでとうございます」といった、新年をお祝いする言葉から始まることが一般的ですが、ここでひとつ注意したい点があります。「新年、明けましておめでとうございます」という言い回しは、言葉(「新年」と「明けまして」)が重複するという考えもあるので避けた方が無難と言えるでしょう。

【例文】新年会の挨拶(乾杯の音頭)

皆さん、明けましておめでとうございます。

〇〇部の〇〇〇〇です。

先ほど社長からもお話がありましたが、今年は新しいプロジェクトを軌道に乗せていくための大切な年となります。忙しくなるとは思いますが、精いっぱい頑張っていきましょう。

それでは僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます。
株式会社〇〇〇の発展と皆さんのご健勝を祈念しまして、乾杯!


中締めの挨拶

中締めというのは、宴会を途中でいったんお開きにして区切りを付けるためのものです。このタイミングで退出するという人もいらっしゃいますので、参加者がそろっている状況での挨拶としては中締めが最後になります。一般的には、2番目に地位の高い人にお願いすることが多いようです。以下のような点に気を付けましょう。

はっきりと大きい声で挨拶する

司会者が注目を集めてくれたといっても、中締めのタイミングでは食事や会話に気を取られている参加者もいらっしゃいます。しっかり話を聞いてもらえるよう、はっきりと元気よく挨拶しましょう。

「手締め」について

飲み会の終わりには「手締め」をして、きっちり終わるというのが日本の飲み会のスタイルとして定着しています。ただし、手締めにも幾つか種類がありますし、新年会では万歳三唱で締める場合もあります。例年はどのように締めているのか上司などに確認しておき、本番では「三本締めで締めさせていただきます」など、出席者にしっかり伝えるようにしましょう。手締めには以下のようなものがあります。

・三本締め……「パパパン、パパパン、パパパン、パン」という手拍子を3回
・一本締め……「パパパン、パパパン、パパパン、パン」の1セットの締め
・一丁締め……「いよー、パン」と、短く締める方法

【例文】新年会の挨拶(中締めの挨拶)


ただ今ご指名にあずかりました〇〇部の〇〇〇〇です。
宴もたけなわではございますが、ここでいったんお開きとさせていただきます。

本日は年始のお忙しい中をお集まりいただきまして、誠にありがとうございました。明日からは通常業務になりますが、気持ちを引き締めて頑張りましょう。

それでは最後に株式会社〇〇〇の発展を願って、三本締めで締めさせていただきます。
「パパパン、パパパン、パパパン、パン」を3回です。よろしいですか?

それでは皆さん、お手を拝借!
(三本締め)

ありがとうございました!


閉会の挨拶

新年会での閉会の挨拶は会場を出てから行われることもあり、場合によってはお店の前の道路でということもあります。その場合は一般の通行人の邪魔にならないように短くまとめること、手締めも簡単に済ませること、二次会がある場合はその案内をすることなどに気を付けるといいでしょう。

【例文】新年会の挨拶新年会の挨拶(閉会の挨拶)


皆さん、本日は株式会社〇〇〇の新年会にお集まりいただきましてありがとうございました。以上をもちまして、新年会は閉会とさせていただきます。

最後は一丁締めで締めさせていただきます。「いよー、パン」でお願いします。

それでは皆さん、お手を拝借!
いよー、パン!

ありがとうございました。どなたさまもお気を付けてお帰りください。


新年会の挨拶の多くは、社長や部長などが行うのが一般的です。乾杯の音頭や閉会の挨拶などは若い社員に任される場合もありますが、普通は事前に伝えられるものです。本番で慌てて失敗しないよう、しっかり練習しておきましょう。

(藤野晶@dcp)

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