退職のあいさつ・スピーチの例文と退職祝いのメッセージ

2018/07/17

対人マナー

勤め先を退職するに当たり、仕事で関わった社外の人や、同じ職場で世話になった人たちにあいさつをするのは社会人として当然のマナーです。今回は、退職時に送るあいさつのメール、送別会を開いてもらった際のスピーチについて、例文を交えてご紹介します。

退職のあいさつ・スピーチの例文と退職祝いのメッセージ

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現在は、退職のあいさつをメールで送るのは一般的になっています。送る相手としては、付き合いのあった取引先や外部スタッフなどの社外の人、同じ職場(部署)の人、社内の他部署の人などですね。あいさつのメールを送る場合、以下のポイントに注意しましょう。

退職メールのキホン

通常、退職することは最終出社日の1カ月前にはわかっています。しかし、退職が決まったからといってすぐにメールを送ってはいけません。メールを送るのは「人事や広報から退職することが発表されてから」です。送るタイミングについては、相手によって変わってきます。以下を参考にしてください。

社外の相手

取引先や外部スタッフに伝えるのは、退職日の2~3週間前がいいでしょう。社外の人とは、メールを送った後も直接会って業務の引き継ぎをするのが望ましいからです。先方の都合、新任の都合を考慮すると、直前に伝えるのは余裕がなく失礼です。

社内の相手

社内の人に送るあいさつメールは、退職が決まったという報告よりも「最後のあいさつ」という目的になるのが一般的です。そのため、一般的には最終出社日に送ります。送る時間についてはその会社の慣例によって変わります。以前に退職した人のメールを参考にしたり、直属の上司に相談してみるのもいいでしょう。

退職メールの送り先、件名

退職のあいさつをメールで送る場合、大勢の相手に送ることになります。同報メールで出すなら、送り先の設定は「To」に自分のアドレスを設定し、その他の人のアドレスは「Bcc」に設定するといいですね。「To」や「Cc」で大勢に送ると、送り先全員のメールアドレスをお互いが見える状態になってしまいます。トラブルの原因になることもあるので、絶対に間違えないようにしましょう。

件名については「退職のお知らせ(自分の名前)」など、すぐに用件がわかるように設定します。「こんにちは」「ご連絡」などでは何の用件かわからず、場合によっては読まれなかったり、迷惑メールに振り分けられてしまうこともあります。

退職メールに盛り込む内容について

退職のメールには、以下のような内容を書きます。

・退職する日付
・退職する旨
・退職する理由(「一身上の都合」で良い)
・世話になったお礼
・今後の活躍を祈る文面

退職理由について、具体的に書く必要はありません。「一身上の都合」と濁しても失礼には当たりません。場合によってはネガティブな理由になることもあり、今後もその会社で働く人や、取引先の人に悪い印象を与えてしまいます。これまでの感謝の気持ちや、思い出に残るエピソードなどを書き添えたほうがよいでしょう。

また、自分の個人的な連絡先を書く場合もありますが、これにもいろいろな考え方があります。会社の慣例に従うのがいいでしょう。特に社外の人に新しい連絡先を教えることは、その会社の顧客や外部スタッフを奪う場合もあるので気を付けましょう。

その他、在職中に特にお世話になった相手には、同報メールではなく、個別にメールを送るといいでしょう。基本的な部分は使い回して構いませんので、その相手との思い出話など、個人宛てのメッセージを盛り込みましょう。

以下は上記のポイントを踏まえて作成した「退職のあいさつメール」のサンプルです。

「退職のあいさつメール(社内向け)」の例文

宛先(To.)自分のメールアドレス
Bcc.送信先1,送信先2,送信先3,……

Subject
退職のごあいさつ(〇〇〇〇)

お疲れさまです。
〇〇部〇〇〇〇です。

このたび、一身上の都合で3月末をもちまして退職することとなり、
本日が最終出社日となりました。

本来でしたら直接ごあいさつに参るところですが、
メールでのごあいさつにて失礼いたします。

在職中はお世話になり、ありがとうございました。
至らないところも多々ありましたが、
皆さまに助けていただき、貴重な経験を積むことができました。

この会社での経験を生かし、今後も頑張っていく所存です。
皆さまには、重ねてお礼申し上げます。誠にありがとうございました。

末筆ながら、みなさまの今後のご活躍を祈念いたします。

平成〇〇年〇〇月〇〇日

〇〇〇〇〇株式会社 〇〇部
〇〇〇〇


「退職のあいさつメール(社外向け)」の例文

宛先(To.)自分のメールアドレス
Bcc.送信先1,送信先2,送信先3,……

Subject
退職のごあいさつ(〇〇〇〇〇株式会社〇〇〇〇)

いつもお世話になっております。
〇〇〇〇〇株式会社〇〇部〇〇〇〇です。

私事で大変恐縮ではございますが、
一身上の都合で3月末をもちまして
〇〇〇〇〇株式会社を退職することとなりました。

本来でしたら直接ごあいさつに参るところですが、
同報メールでのごあいさつにて失礼いたします。

在職中はお世話になり、ありがとうございました。
至らないところも多々ありましたが、
大勢のみなさまにご協力をいただき、心より感謝いたします。

今後の業務につきましては、
〇〇部のスタッフが引き継ぎ、ご担当いたします。

つきましては、退職までの間に
後任と共に引き継ぎのごあいさつに参りたく存じます。
改めまして個別にご連絡いたしますので、
日程の調整をお願いいたします。

末筆ながら、皆さまの今後のご活躍を祈念いたします。
長らくお世話になりまして、誠にありがとうございました。

平成〇〇年〇〇月〇〇日

〇〇〇〇〇株式会社 〇〇部
〇〇〇〇


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