「ご来社」「ご来訪」の違いは? 正しい意味と使い方を理解しよう

2018/06/19

付き合い・人間関係

ご来社(ごらいしゃ)とは、「来社」の丁寧な表現の一つ。つまり、お客様や取引先など目上の相手がこちらの会社へ来てくれることを示します。イメージとしては、自分のほうへ向かって来ること。わざわざ来てくださることを表す言葉です。言い換えとしては、「お越し下さる」「おいでになる」といった形でも使えます。

一方ご来訪(ごらいほう)とは、「来訪」の丁寧な表現で、「来ること」を表します。「訪」には「訪れる」つまり、そこへ行くという意味があり、これは2つの使い方が可能です。

・自分のそばへ来てくれる(自分の会社、自分が今いる場所)
・こちらが希望した場所へ出向いてくれる(自分の会社だけではなく、どこか指定した他の場所)

イメージとしてはどこかへ来てくれること。自分のいる場所以外にも希望した場所へ来ていただくことを示します。言い換えとしては「お越しいただく」「お訪ねいただく」などが使えます。

「ご来社」「ご来訪」の違いは? 正しい意味と使い方を理解しよう

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ご来社・ご来訪の使い方と間違い例

では、早速「ご来社」と「ご来訪」を使った例を見てみましょう。頭の中でどこに相手が向かっていくのか、あるいは向かってくるのか、矢印を使った図をイメージするとわかりやすいかもしれません。

ご来社の正しい使い方

◯「明日15時に○○様がご来社されます」
→明日の15時に○○様が会社へ来る。という意味。
◯「では、明日のご来社をお待ちしております」
→明日会社へ来てくれるのを待っています。という意味。

ご来社の間違いった使い方

×「明日15時に○○様がご来社いたします」
→いたします、は自分が行うときに使うため、目上の人には使えません。
×「では、明日のご来社でお越しください」
→「ご来社」と「お越しください」でニ重に「来る」を使っています。馬から落馬、と同じような使い方です。

ご来訪の正しい使い方

◯「明日15時に○○様がご来訪されます」
→明日の15時に○○様が来る。どこへ来るのかは厳密には触れていない。特に指定がなければ文脈に沿った内容の場所であるという意味。
◯「明日15時に○○様が新社屋の建設予定地へご来訪されます」
→明日の15時に○○様が新しい社屋の建設予定地に来る。という意味

ご来訪の間違った使い方

×「明日15時に○○様がご来訪いただきます」
→助詞に「が」を用いるのは間違い。○○様にご来訪いただきますなら問題ありません。

まとめ

何度か練習してイメージを掴むと、間違った使い方をすることもなくなります。「ご来社」は自分のところに来る、ただし会社以外には使えません。それに対し、「ご来訪」は自分のところに来る&どこかへ来てもらう。目的地に矢印が伸びていくイメージです。この場合は、当然自分もそこへ向かい、相手をお迎えするという意味合いがあります。会社以外の場所にも使えるので覚えておくと便利です。ちょっとした違いですが、丁寧さが伝わる言葉ですのでぜひ正しい使い方をマスターしましょう。

・執筆者:山河丸々(さんが まるまる)
海外で外国人に日本語を教えている兼業ライター。現在はアジア某国在住。日々生まれてゆく新しい日本語と、日本語能力試験に出る日本語との乖離に悩む。趣味はB級グルメ食べ歩き。

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