敬語には「尊敬語」「丁寧語」「謙譲語」の三種類があります。基になる言葉が同じでも、この三種類で表現が変わるのが敬語です。今回は「行く」の敬語表現についてご紹介します。
「行く」の「尊敬語」「丁寧語」「謙譲語」には以下のようなものがあります。
「行く」の尊敬語
・行かれる
・いらっしゃる
・おいでになられる
※「いらっしゃる」「おいでになる」は「来る」の尊敬語でもあります。
「行く」の丁寧語
・行きます
「行く」の謙譲語
・参る
・伺う
「尊敬語」「謙譲語」は、「話の主題になっている人」に対する「話し手への敬意」を示します。そのうえで、「尊敬語」は「相手を高めて」敬意を示し、「謙譲語」は「自分がへりくだって」敬意を示す表現です。
「丁寧語」は「話している相手」に対する「話し手の敬意」を示します。
「行く」の敬語の使用例を見てみましょう。
「行く」の尊敬語を使用例
・シアトルの国際見本市には行かれますか?
・A社の発表会にはいらっしゃいますか?
・月曜日の会合においでになりますか?
「行く」の丁寧語の使用例
・はい。国際見本市に行きます。
「行く」の謙譲語の使用例
・月曜日の午後3時に御社に参ります。
・当日は直接会場に伺います。
尊敬語が他者の行動について使いますので、「○○さんが行く」なら「○○さんが行かれる」になります。上記の※でも触れましたが、「いらっしゃる」「おいでになる」は「来る」の尊敬語でもあります。
・A社の会長がいらっしゃった
・○○さんがおいでになった
という言い方であれば「来る」の尊敬表現ですね。
「行きます」は「行く」の丁寧表現ですが、改まって敬意を表したようには受け取られないかもしれません。ですので、ビジネスシーンで、取引先など外部の人と話す場合には、
「はい。国際見本市に伺います」
「はい。国際見本市に参ります」
のように「謙譲語」を用いて、へりくだった表現にするのがいいでしょう。謙譲語は話相手がへりくだるためのものですから、話者以外の行動に使うのは間違いです。たまに相手に、
「国際見本市に参りますか?」
などと言う人がいますが、これは間違いです。「参る」「伺う」のはあくまでも「話し手・自分」であって、相手をへりくだらせてはいけません。
敬語表現は日本語の大きな特徴で、相手を敬う表現がこれほど豊かな言語は他にない、といわれます。敬語は、日本人の「相手を慮(おもんぱか)る気持ちを表現するもの」ですので、できるだけ使い方を間違えないようにしたいですね。
(高橋モータース@dcp)
2021/03/05
テレワークに最適なインターネット回線は?チェックすべきポイントも紹介!
[PR]2021/03/05
20代社会人の肌の悩み第1位 新生活はつるっとした肌でニキビを治そう!
[PR]2021/03/05
2021/03/05
輝く笑顔は社会人の武器! マスク・オンライン時代の挨拶マナー
[PR]2021/03/04