「ご期待に沿う」の正しい使い方 沿う・添うの違いは?

更新:2024/02/05

対人マナー

就活中や仕事中に「ご期待に沿う」という言葉を見聞きしたことがあるのではないでしょうか。「ご期待に沿う」は、ビジネスシーンだけでなくさまざまな場面でよく聞かれる言葉です。

ですが、「沿う」なのか「添う」なのか、正しい漢字はどちらなのか分からなくなることもありますよね。

国語辞書によっては「期待に沿う」と「期待に添う」の両方が併記されている場合があるだけでなく、メールでも「期待に沿う」を使う場合と「期待に添う」を使う場合があります。

そこで今回は、「ご期待に沿う」という言葉について例文を挙げながら、正しい使い方について解説していきます。「沿う」なのか「添う」なのかについても併せて解説していますので、この機会に違いを把握しましょう!

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「ご期待に沿う」と「ご期待に添う」の違いは?

口に出してしまえば明確な違いが分かりにくい「沿う」と「添う」。

厳密に言うと、「期待に沿う」と「期待に添う」は意味に若干のニュアンスの違いがありますが、実際にはどちらを使っても差し支えないと言えます。

「ご期待に沿う」とは?

「沿う」という漢字を使った「ご期待に沿う(ごきたいにそう)」は、「基準になるものから離れない状態」あるいは「期待される理想像とひどく違わない状態を保つ」「流れに従って動くこと」などを指します。

したがって、「ご期待に沿う」の場合は「相手に期待された内容や要求にぴったり従い、はずれないようにする」といったニュアンスです。

ビジネスにおいては、「沿う」のニュアンスで使用することが圧倒的に多いので、「期待に沿う」と覚えておいて間違いないでしょう。

「ご期待に添う」とは?

「ご期待に添う(ごきたいにそう)」の「添う」という漢字には、「なにかに付け加えること」や「そばを離れずにいる」、「(人と)親密な関係を築くこと」などの意味があります。

そのため、「ご期待に添う」とした場合は「相手に期待された内容や要求に寄り添う」といったニュアンスで使われることが一般的です。

「ご期待に沿う」の使い方・例文

メールでお礼やお断りをする場合に、「ご期待に沿う」をうまく利用すると丁寧で、失礼のない文面に仕上げられます。

お礼を述べる際の文面

例えば、サービス商材を導入した顧客に対するお礼メールの例文を見てみましょう。

このたびは、たくさんあるサービスの中から当社の○○をお選びいただきまして、誠にありがとうございます。みなさまのご期待に沿えますよう、今後より一層のサービスの拡充に努めてまいります。

お断りする際の文面でも使える

注文を断ったり、仕事をキャンセルしたりする場合には以下のように使用します。

面接を断る場合

就活や転職活動の面談の決まり文句と言っても良いでしょう。

このたびは、当社のプロジェクトに参加いただきまして誠にありがとうございました。残念ながら○○様のご期待に沿いかねる結果となってしまい、深くお詫び申し上げます。次の機会には、検討させていただく所存ですので、その節は何卒よろしくお願い申し上げます。

商談を断る場合

商談の提案を丁寧に断る場合にも活用可能です。

このたびは、ご商談にお時間をいただきまして誠にありがとうございました。社内で検討したところ、喫緊の課題ではないとの結論に至り、今回の導入を見合わせていただくことになりました。ご期待に沿えず誠に申し訳ございません。また機会がございましたらその節はよろしくお願いいたします。

お客様から期待しているという声をかけられた場合

後述する「ご期待に添う(添える)」と同じようなニュアンスでも使用可能です。

・今後も、お客様のご期待に沿えるように精進してまいります。
・ご期待に沿えるように努力する所存です。
・みなさまのご期待に沿えるように社員一同努力してまいります。今後とも変わらぬご愛顧をたまわりますよう、お願い申し上げます。

「ご期待に添う」の使い方・例文

「添う」は「ご期待に添える」といった形で使うことが多いです。「沿う」とあえて使い分けようとするなら、以下の意味で使うことが多くあります。

・相手に期待された内容や要求に寄り添う

したがって、「添える」とした場合は相手が期待する内容や要求に寄り添えるかどうかがカギとなります。

何かを任された際に決意表明をする場合

会社内での新規事業を任された際や、目標達成など決意表明をする際に「ご期待に添える」という言葉が使われます。

社内での自己紹介でも使えますので、この機会に覚えておきましょう。

・ご期待に添えるように努力いたします
・ご期待に添えるよう頑張ります
・ご期待に添えるように尽力いたします
・ご期待に添えるように精進いたします

相手の期待に応えられた場合

「添える」という言葉は、相手が期待する内容や要求に寄り添えた、という意味から事後報告にも使用可能です。

・ご期待に添えましたようで、幸甚です
・ご期待に添えましたようで幸甚の至りです

最初に断りを入れる場合

相手から要求を受けた際に、期待に応えられない場合があるときは「ご期待に添えない」を使うことが一般的です。

・ご期待に添えない場合もございますので、ご了承ください

まとめ

今回は「ご期待に沿う」の正しい使い方や「ご期待に添う」との細かなニュアンスの違いについて、例文を交えながら解説しました。

「ご期待に沿う」と「ご期待に添う」は同じように使われる場合もありますが、細かなニュアンスの違いがあることがわかりました。

「ご期待に沿う」も「ご期待に添う」も、相手に言いにくい文章を丁寧で礼儀正しい文面に整えてくれるビジネス用語です。

しかし、両者ともあらたまった言葉なので、対面で使用する場合には注意が必要です。

上手に使って円滑なメールのやりとりや決意表明などに活用してくださいね!

(マイナビ学生の窓口編集部)

学生の窓口編集部

「3度のご飯よりも学生にとっていいことを考える!」の精神で 大学生に一歩踏み出すきっかけコンテンツをたくさん企画しています。 学生生活に役立つハウツーから、毎日をより楽しくするエンタメ情報まで 幅広く紹介していますので、学窓(がくまど)をチェックしてみてください!

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