↑半巾帯が少し見えるように袴をつけます。
↑袴の前紐を後ろに回し、結んだ帯にしっかりと掛け、前に回します。
↑左側できれいに交差させ、後ろに回します。
↑袴の紐をしっかりと結びます。
↑帯結びが袴の背中の膨らみになります。あまり高くなりすぎないように、袴を帯になじませ、後ろ紐を前に回します。
↑リボン結びをし、長く残った紐をもう一度結び目に掛けます。
着付けあがりです。
女性の袴姿はとても華やかで、知的な印象を与えます。
この女性の袴姿は、明治時代になってから一般的になっていきました。生活が西洋化し、歩くのが容易で裾さばきを気にしなくても済むようなボトムスが求められたためです。現在の女袴は、「華族女学校」(学習院女子部の前身)で採用されたのが最初といわれます。
下田歌子(明治時代の女子教育界の草分けにして重鎮)が華族女学校の学監(校長代行)時代に創案したと伝わっています。新時代の女性を象徴する衣装であり、それを身に付ける女性にとっても誇らしいものであったでしょう。
「華やかで知的な印象」はこのような歴史からくるものなのかもしれませんね。
『青山きもの学院』院長の新田葉子先生は、「このような袴姿になるのは、恐らく卒業式の一生に一度のことでしょう。私たちは何人ものお嬢さまの着付けをさせていただきますが、その方にとっては一期一会のもの。その1日が華やかで一生の記憶に残るものになるように、と祈念しながら着付けのお手伝いをしております」とおっしゃっていました。
袴姿で卒業式に出席するみなさんはぜひ素晴らしい1日を過ごしてください。
⇒『青山きもの学院』
http://www.aoyamakimono.com/
着付け技術協力(C):『青山きもの学院』
(高橋モータース@dcp)
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